「どこでも3D MMORPGを楽しみたい!」オンラインゲーマーにうってつけ──デル「XPS M1210」(2/3 ページ)

» 2006年05月22日 13時00分 公開
[富永ジュン,ITmedia]

スペック最上主義のユーザー向けか

最大解像度1280×800ドットのワイド液晶ディスプレイの表示はくっきりとして鮮やか。

 光沢処理が施された液晶ディスプレイは輝度が高く、表示と発色はくっきりとして鮮やかだ。解像度が高いため表示される文字が細かいのにじみやぼけもほとんどなく視認性がよいので、DVD-Videoや3Dゲームといった映像を楽しむ用途のほか、文書作成やWebブラウジングも快適だ。ただし、上下、左右ともに視野角がやや狭く、例えばテーブルに本体を置いてソファでくつろぎながらDVDを見る場合には、姿勢を変えるたびに液晶ディスプレイの傾きを調整する必要があった。また、黒っぽい映像では映り込みがかなり気になったことも付記しておく。

 もうひとつ気になったことが本体の大きさと重さだ。液晶ディスプレイ下部にステレオスピーカーを内蔵しているとはいえ、上下・左右ともにベゼル部分が大きく、結果的に本体サイズが大きくなっている。筆者が原稿を書くのに利用しているLet's note Y2と並べると、XPS M1210は12.1インチワイドディスプレイ、Y2は14.1インチディスプレイにもかかわらず筐体サイズはほぼ同じだ(Y2は3センチほど奥行きが長いが)。片やゲーマー向けデスクノート顔負けのハイパフォーマンスマシン、片や携帯性を重視したモバイルノートなので単純に比較できないが、それでもやはりXPS M1210は大きいと感じてしまった。

 重量に関しても同様で、最小構成でもほぼ2キロとなる本体と他社製品の2倍以上はあろうかという大型かつずっしりと重量感があるACアダプタの組み合わせをモバイルマシンと位置づけているのは、競合製品が1.5キロ以下でバッテリー駆動時間5時間を実現している現状ではやや難があるようにも思える。デスクノートに匹敵する性能を求めるが完全な据え置きPCだと困る程度に持ち運びの必要性を感じているユーザー向けと言えるだろう。

 WebブラウジングやDVD-Videoの鑑賞といった作業中においてその動作音は静かだ。ただし、高負荷時、とくにグラフィックチップに負荷がかかる作業を行うと排気ファンが回り出して「サー」という比較的大きな音が耳につく。また、ガリガリというHDDのアクセス音も意外と大きくので静かなオフィスや個人の部屋で利用するときは気になるというユーザーもいるだろう。ただし、多くのハイパフォーマンスノートで気になることが多い筐体の熱に関しては、左側面の排気口からは温度の高い熱風が出ているもののパームレストやキーボード部はほんのりと暖かい程度で、じっとりと手のひらに汗をかくような不快感はなかった。

 アームレスト部分のマルチメディアプレーヤー操作ボタンはデザインのアクセントとなるものの使い勝手としては考えものだ。ユーザーのくせによるところも大きいが、筆者の場合は文字入力中に手を少しずらして小休憩を取ったときなどにうっかりとボタンを押してしまうことがたびたびあった。音量が変わったりミュートになったりするぐらいなので実害は少ないのだが、意図としない挙動がおこるのはやはり気になる。筆者の手は「フットプリント」は大きいが「厚さ」は薄いほうである。手のひらが厚いならばさらに誤操作が発生する頻度は増えることだろう。無理に「この場所に」搭載しなければならないボタンではないだけに検討していただきたいところだ。

裏面からメモリスロットと無線LANモジュールにアクセス可能。HDDは右側面奥から引き出せる。評価機は大容量バッテリーを搭載していたが、その大きなバッテリーに匹敵するACアダプタと太いコードはなかなかの重さだ

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