地デジ視聴/録画モデルも続々登場──2006年夏版「AVノートPC」購入のポイント:+D Shopping バイヤーズガイド(1/2 ページ)

» 2006年06月12日 19時28分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

 最近ではノートPCにもTVチューナーを搭載するAV志向の製品が多くなった。2006年PC夏モデルでは店頭販売の製品だけでも20モデル以上、継続して販売するモデルや直販モデルも含めればさらに多い。すでに通常用途のPCも売れ筋はデスクトップからノートPCへという流れができつつあるなか、従来デスクトップPCで主流だったデジタルTVの視聴・録画機能もノートPCで実現でき、そして従来からの省スペース性や低消費電力など、ノートPCのメリットと合わせて魅力が非常に増している。

 なかでもインターネットやメール、オフィスソフトなどの本来のPCとしての機能に加え、液晶TVやHDDレコーダーとしての機能も統合するAV志向のノートモデルは、現在、PCにおける最もホットなカテゴリだといってもよいだろう。今回はそのような「オールインワンAVノートPC」のお勧めモデルを一挙にピックアップし、購入ポイントを探ってみよう。

地デジ対応モデルが非常に増加。ワンセグ放送対応モデルにも注目

 PC業界に先駆けて地上デジタル放送対応のAVノートモデルを投入した東芝は、夏モデルでさらにラインアップを拡充した。17インチワイド液晶ディスプレイを搭載する「Qosmio G30」シリーズに加え、15.4インチワイド液晶ディスプレイ搭載の「同 F30」シリーズも地デジ搭載モデルを用意する。

 2006年のPC夏モデルでは、その東芝に続き富士通、ソニーも地上デジタル放送対応AVノートモデルを投入した。ともに17インチワイド液晶ディスプレイを搭載する同社ノートモデルにおけるフラッグシップ機で、選択肢がかなり増えた印象だ。なお地デジとアナログ、双方のチューナーを搭載するモデルは、それらチューナーそれぞれ同時に録画が行える2番組の同時録画機能を備えるものも多い。

 地上アナログチューナーを搭載する製品もこれまで以上にラインアップを増やし、17インチワイドの大画面モデルから14.1インチ/アスペクト比4:3のモバイルノートモデルまでさまざまな製品が揃う。アナログチューナー搭載モデルにはNEC「LaVie L LL990/FD」や「LaVie L LL790/FD」のように無線LANが届く範囲において、PCへはTVアンテナ接続なしでTV視聴が行える機能を持つTVチューナーユニット「AirTV」が付属する、やや進化したモデルも存在する。

 2006年4月に始まったワンセグ放送受信が可能なワンセグ放送チューナー搭載モデルは、モバイルノートPC、富士通「LOOX T FMVLT70SV」が新たに登場した。2006年春に登場したソニー「VAIO type T VGN-TX91PS」(レビュー参照)同様に、小型・軽量のボディにワンセグ放送チューナーを内蔵し、モバイル環境下でもデジタルTV視聴が可能になっている。

高精細の「フルHDパネル」、使い勝手に差が出る「インスタント機能」

 ノートPCにデジタル放送の利用を中心とするAV機能が搭載されてくるに従い、液晶ディスプレイのサイズも大型化/ワイド化が流行している。ソニー「VAIO type A VGN-AR90S(オーナーメードモデル)」と東芝「Qosmio G30/697HS PQG30697HS」は、17インチワイドサイズのフルHD(1920×1200ドット)解像度対応の液晶パネルを採用する。どちらもハイエンドモデルなので価格もそれなりだが、徹底した高画質さを望むなら、PCでもここまでこだわったモデルが存在するのである。

 なお多くの17インチワイドモデルでも1440×900ドット、15.4インチワイドモデルで1280×800ドットのHD表示が行える。

 OSを起動せずともTV視聴・録画機能が使える「インスタント機能」の搭載もAV志向のPCに望まれる機能だ。ただしその機能をチェックすると、各社で可能な操作に違いがある。

 多くはTV視聴やDVD/CDの再生、録画済み番組や音声ファイルの再生が可能だ。例えばNEC「LaVie L LL770/FG」や「LaVie T」シリーズは、これら機能に加えて番組の録画予約も行えるようにもなっている。

デュアルコアCPU、そして2基のHDD。今夏のPCは“デュアル”もポイント

 2006年PC夏モデルでは、インテルのデュアルコアCPU「Intel Core Duo」を採用する製品も非常に多くなった。AVノートが搭載するTVチューナーカードのほとんどはハードウェアエンコードタイプでCPU負荷は少ないが、TVを観ながらほかの作業を行ったり、映像編集や一般アプリケーションを使用するさいの快適さも重要だ。

 また、HDD容量も今回のテーマのPCでは重要な比較ポイントになる。1基で750Gバイトを実現するHDDもあるデスクトップPC用の3.5インチドライブとは異なり、小型の2.5インチドライブ(一部モバイルモデルはさらに小型の1.8インチドライブ)を用いるノートモデルは、HDD容量の少なさがネックの1つになっていた。

 地デジ対応モデルならば当然HD画質で録画も行う。高画質だが録画時のファイルサイズも大きくなるハイビジョン放送を多数録画するには今まで以上にHDD容量が必要なのである。ちなみに容量200GバイトのHDDを搭載するモデルではハイビジョン放送を19時間ほど録画できる。

 そこで、17インチワイドクラスの大型モデルなどでは、2.5インチドライブを2基搭載できるようにしたことで総計200G〜300Gバイトの容量を実現するものも増えてきた。ハイビジョン放送の録画を重要視するユーザーはこのようなモデルを選ぶとよいだろう。


 では、次のページからの「2006年PC夏モデル“AVノートPC”カタログ」でこれらポイントを比較しながら、今夏のAVノートPCを選んでいこう。

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