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» 2006年08月04日 17時01分 公開

メディアプレイヤーキット検証 その3:“本家”もHD再生に対応――挑戦者「Movie Tank III」を試す (1/3)

挑戦者ブランドからHD再生に対応したメディアプレイヤーキットが登場した。先に取り上げた「MOVIE COWBOY」に先行を許したかたちだが、“後出し”だけに完成度は高い。

[坪山博貴,ITmedia]
外観は前モデルを踏襲しており、ボディサイズは128(幅)×207(奥行き)×46.8(高さ)ミリとコンパクトだ。試用した黒以外に白のカラーバリエーションもある

 3.5インチHDDを内蔵可能なメディアプレイヤーでは老舗とも言える挑戦者ブランドから「Movie Tank III(SOTO-3.5H/B)」(以下、Movie Tank III)が登場した。この手の製品ではめずらしい豊富なインフォメーション機能を持つ液晶ディスプレイの搭載、本体での本格操作機能、そしてコンパクトかつ洗練されたデザインといった先代の特徴を継承しつつ、HD再生対応をはじめとする多くの機能強化が施されている。

 まずは外観からチェックしていこう。ボディは先代モデルと同様に縦置きデザインを採用する。本体前面にはブルーのバックライトが鮮やかな大型液晶ディスプレイを装備。ここには再生ファイルや再生時間の表示に加え、見た目にも楽しいスペクトラムアナライザを音楽再生時に表示することが可能だ。また、本体に4方向ボタンを含む多くのボタンを備えており、前面のディスプレイと組み合わせて本体による再生操作を行える。先に紹介した「MOVIE COWBOY」とは異なり、音楽再生時にわざわざTVの電源を入れる必要がない点は大きな魅力だろう。

本体前面(写真=左)と背面(写真=右)。背面のコネクタ部はAV出力をミニジャックで備えており、原則として付属ケーブルを用いてTVなどと接続をする。コンポジット/S/コンポーネント出力は1つのジャックで兼ねる。なおコンポーネント出力のみ短い変換ケーブルとなっている。3.5インチIDE HDDは、側面のパネルを取り外して着脱を行なう。なおHDDは底面から基板に固定するため、着脱時には両側面のパネルを外して作業する必要がある。組み込むだけでも動作には支障はないが、内部で少しがたつくのでしっかりとネジで固定したい

「EM8621L」の採用で対応フォーマットを拡張

 機能面ではデコードチップにSIGMA DESIGNS「EM8621L」を採用し、HD再生に対応するとともに再生可能なフォーマットが拡張された。対応フォーマットは映像がMPEG-1/2、MPEG-4に加え、新たにWMV9とMPEG-2 TSを追加。音声ではMPEG-1 Layer2/3、WMA、WAV、AACなどに加え、新たにiTunesで作成される拡張子「.m4a」のaacファイルにも対応している。映像に関しても拡張子のサポートは多岐にわたり、MPEG-2では「.m2p」や「.m2v」に対応、また「.dat」もサポートしており、Video CDフォーマットで保存されたファイルを内蔵HDDにコピーするだけで再生できるようになった。

 HD再生ではMPEG-2 TSとWMV9 HDに正式に対応する一方、DivX HDは発表時点(8月4日現在)では対応予定としている。このあたりの仕様は、デコードチップに「EM8621L」を採用する競合製品と大きくは変わらないが、MPEG-2 TSで最大40Mbpsまでの対応を“公式”にうたっているのが目を引く。もちろんコンポーネント出力で720pまでの高解像度表示に対応しており、大画面TVなどに接続してHD表示が可能だ。

 さらにUSBホスト機能を公式にサポートした点も国内では初となる。USBハブを併用することで最大4台までのUSBマスストレージデバイスを接続可能としており、USBメモリやデジカメ、PSP、iPodなどはもちろん、DVDドライブやBlu-rayドライブも対応をうたっている。この点はさまざまなストレージ製品を手がけているアイ・オー・データ機器のサブブランドならではの安心感とも言える部分だ。

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