「Intel Core 2 Duoの速攻買いっ!」──ならばショップブランドPCで決まりでしょう+D Shopping バイヤーズガイド(1/2 ページ)

» 2006年08月11日 20時44分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

 流通の最前線にあるPCショップが手がけるPCというだけあって、ショップブランドPCでは新パーツが登場するたびにそれを組み込んだPCがすばやく投入される。Intel Core 2 Duo/Intel Core 2 Extremeも早速ショップブランドPCが多数発表されたので、今回のバイヤーズガイドでもこの最新CPUを搭載したパワフルなタワー型デスクトップPCをチェックしてみたい。ショップブランドPCは、メーカーPCより一足お先に、あるいは品薄となって入手の難しい最新CPUを入手する、一番賢明な手段なのかもしれないのだ。

Intel Core 2は「L2キャッシュ」の容量に注意すべし

 まずIntel Core 2 Duoのグレードからチェックしてみよう。Intel Core 2 Duoのラインアップはプロセッサナンバーでいうところの「E6300」「E6400」「E6600」「E6700」が用意され、その上位にIntel Core 2 Extreme X6800が存在する。Intel Core 2ファミリーを選ぶときに1つ注意しておきたいのがL2キャッシュメモリの容量だ。Intel Core 2 Duo E6300と同E6400はL2キャッシュ容量が2Mバイト、そのほかのIntel Core2 Duo E6600、同E6700、Intel Core2 Extreme X6800は4Mバイトとなっている。キャッシュが効くアプリケーションの場合、L2キャッシュの容量は多いほうがパフォーマンスは向上する。ただし、逆にオーバークロックを前提に考えると、L2キャッシュが少ないとより高いオーバークロック率で動作できる可能性が高い。このあたりは、ユーザーの「お楽しみ」がどこにあるのかで、選択が決まってくるだろう。

ショップが用意するBTOオプションを正確に把握してお買い得度をチェックすべし

 多くのショップブランドPCは、システム構成をユーザーが選べる「BTO」スタイルをとっている。そのため、システムの構成によって変化する価格には注意したい。狙いをつけたショップブランドPCの価格を把握するためには、まずはじめに標準構成で搭載しているCPUをチェックしてみよう。例えばIntel Core 2 Duo E6600が標準構成で組み込まれている製品でも、BTOメニューとしてE6300やX6800が用意されている場合がある。標準構成でX6800を採用しているモデルは当然標準構成価格が高めになるし、E6300を採用するモデルははベーシック構成価格が安くなる。購入したいモデルのCPUやほかのスペックが決まっている場合、複数のショップで同じ構成で一度BTOし、その構成における価格を比べて初めて「真の価格比較」ができる。

 ショップブランドPCを選択するユーザーには「自作PCのベース」として購入するケースも多い。ショップブランドPCには各パーツ選択項目に「なし」というBTOメニューが用意されているモデルがある。これは、購入するユーザーが手持ちのパーツを購入するPCに流用することを想定したものだ。組み込むパーツが少なくてすむため購入するPCの価格を抑えることができる。

 このとき、価格に対する影響として無視できないのが「OS」の有無だ。個々のPCパーツの部分においてコストダウンが徹底されている現在のPCでは、OSが価格に与えるインパクトがかなり大きくなっている。「ぬおっ、安いな!」と思って購入したらOSが導入されていなかったということがないように、自分の選択した構成をしっかりチェックしておきたい。

 今回紹介するタワー型デスクトップPCの場合、そのチップセットのほとんどはグラフィックス機能を組み込んでいないIntel P965やIntel 975Xを採用している。ショップブランドPCで採用しているグラフィックスカードのラインアップを見てみると、NVIDIA、ATI Technologiesの最新モデルが並んでいる。ただ、ショップによってグラフィックスカードのベンター名が明記されている場合とGPUだけが明らかになっている場合があるのに注意しておきたい。グラフィックスカードのベンダーが明記されていない場合は、ショップに入荷したバルクカードが搭載されている可能性がある。ただし、たとえ明記されていなくてもベンダーがはっきり分かる「リテール相当品」が採用されている場合もあるため、「構成パーツの素性が気になる」ユーザーであるなら、電話や店頭で確認しておく必要があるだろう。

 ハイエンドGPUを組み込んだ構成を選択するならば、搭載する電源ユニットにも注意したい。多くのモデルでは500ワットクラスを採用しているので十分ではあるが、なかには「Intel 975Xチップセットモデルで将来的にマルチGPUシステムを構築する」という野望を抱いているユーザーもいるだろう。そういう場合は、やはり「750ワット」といったラインを目指しておいたほうが現在では無難である。

基本パーツ以外にもショップこだわりの製品をお得に購入しよう

 ショップブランドならではのメリットといえるのが、豊富なBTOオプションだ。CPUやメモリ、HDDに光学ドライブ、グラフィックスカードなど基本的なパーツ以外に、2台めのHDDや2台めの光学ドライブ、サウンドカード、なかには外観がガラッと変ってしまうPCケースといったオプションを用意しているモデルもある。用意されているオプションにメーカー名も併記されている場合があるので、もしその製品がどのようなものか知らない場合でもメーカーのWebサイトを検索して性能や機能を逐一チェックしながらショッピングを楽しんでみるのも一興だろう。

 次のページにはショップブランドPCのフラッグシップモデルをまとめている。ここで紹介したチェックポイントを参照しつつIntel Core 2搭載PCを選んでいこう。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月29日 更新
  1. ミリ波レーダーで高度な検知を実現する「スマート人感センサーFP2」を試す 室内の転倒検出や睡眠モニターも実現 (2024年03月28日)
  2. Synology「BeeStation」は、“NASに興味があるけど未導入”な人に勧めたい 買い切り型で自分だけの4TBクラウドストレージを簡単に構築できる (2024年03月27日)
  3. ダイソーで330円の「手になじむワイヤレスマウス」を試す 名前通りの持ちやすさは“お値段以上”だが難点も (2024年03月27日)
  4. 「ThinkPad」2024年モデルは何が変わった? 見どころをチェック! (2024年03月26日)
  5. ダイソーで550円で売っている「充電式ワイヤレスマウス」が意外と優秀 平たいボディーは携帯性抜群! (2024年03月25日)
  6. 次期永続ライセンス版の「Microsoft Office 2024」が2024年後半提供開始/macOS Sonoma 14.4のアップグレードでJavaがクラッシュ (2024年03月24日)
  7. 日本HP、個人/法人向けノート「Envy」「HP EliteBook」「HP ZBook」にCore Ultra搭載の新モデルを一挙投入 (2024年03月28日)
  8. サンワ、Windows Helloに対応したUSB Type-C指紋認証センサー (2024年03月27日)
  9. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  10. レノボ、Ryzen Threadripper PRO 7000 WXシリーズを搭載したタワー型ワークステーション (2024年03月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー