神戸の工場とは松下電器産業のLet's noteシリーズ生産拠点である神戸工場である。毎年この時期に行われる恒例の「手づくりLet's note工房」が今年も8月26日に行われた。子供たちが自分でPCを組み立てるイベントも最近では多くなってきたが、手づくりLet's note工房はその先駆けともいえる。
開始当初から人気を集めていたこのイベントは回を重ねるごとに注目を集め、7回め(開始してからは5年めだが、一年で2回行っていた時期もあるため)となる今回の応募総数は実に914人に達した。募集人数は48人であるので実に18倍の競争率になる。今回、参加できた家族でも「兄弟で応募したが弟だけが参加できた」というケースが聞かれた。
開校式が終わったら工場に移動して組立作業が始まる。Let's noteシリーズの組み立ては、今ではおなじみとなった「セル方式」で行われている。昔の流れ作業のように「1人が担当するのは一部だけ」ではなく、1つの作業台「セル」についた1人の作業者で1台のノートPCの組み立てをすべて行ってしまう。この方式のおかげでこのような組み立てイベントができるようになったともいえる。手づくりLet's note工房でも参加者1人にセル1つが割り当てられる。Let's note T5を組み立てるのは子どもたちだが、要所要所で神戸工場の熟練が助けてくれる。この指導員が参加者2人に1人ついてくれる。
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