Blu-rayとHD DVD両対応のLSI、NECエレが開発

» 2006年10月10日 15時44分 公開
[ITmedia]
画像 μPC3360(左)とμPD63410。μPD63410は、廉価な28ミリ四方のパッケージと、ノートPCなど小型ドライブ向け17ミリ四方のパッケージの2種類をラインアップした

 NECエレクトロニクスは10月10日、Blu-ray DiscとHD DVD両方の記録・再生に対応したDVDドライブ駆動用LSIセットを世界で初めて製品化し、サンプル出荷を始めた。現行のDVD 5規格などにも対応し、規格の違いを意識することなく光ディスクを利用できる製品が、短期間で開発できるとしている。

 記録型DVDドライブ駆動用LSIシリーズ「SCOMBO」シリーズの製品で、光ピックアップの位置制御などアナログ処理を行ってディスクからデータを読み出すLSI「μPC3360」と、読み出したデータのエラー訂正などといったデータ処理を行うLSI「μPD63410」の2チップで構成されている。

 記録・再生速度は各規格で業界最速といい、記録速度はBlu-rayとHD DVDで最大5倍速、DVD 5規格で最大16倍速、CD-R/RWで最大48倍速に対応する。PCとのインタフェースはシリアル・パラレル両対応。著作権保護技術は、Blu-ray・HD DVD向けAACSのほか、DVD向けCPRM、CSS、VCPSに対応した。

 サンプル価格は1万円で、今年度第4四半期から量産し、来年中には月産約30万個規模に拡大する計画だ。

 同社は今後、新製品の機能を用途ごとに切り出して最適化したLSIの開発も視野に入れ、積極的に新機能を開発していくとしている。

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