インタビュー
» 2006年10月16日 16時30分 公開

Appleのタイムマシンを体験――「Leopard」インタビュー(2/5 ページ)

[林信行,ITmedia]

シナリオ2、3:アドレスデータと写真の復元

カサノバ それでは続いて2つめのシナリオのデモをしてみましょう。1つめはFinderでのデモでしたが、すべてのデータ損失がFinderレベルで起きているわけではありません。次は標準のアドレスブックに登録しておいた、Sonyaという友人の住所を、どうやら消してしまったらしいという設定です。

 アドレスブック右上の検索フィールドに「Sonya」と打ち込んで検索してみても、この通り該当項目は出てきません。しかし、Time Machineを使えば、この検索を過去という時間軸を通しても行えるようになるのです。こうやってTime Machineを呼び出し、時間を少し巻き戻して、あとは、ホラ、ごらんの通り彼女の情報が私のアドレス帳に戻りました。

復元できるのはファイルだけではない。アドレス帳から削除してしまった連絡先でも、検索をかけた状態(写真=左)から、TimeMachineで過去にさかのぼり(写真=中央)、「Restore」ボタンを押して復元できる(写真=右)

 おそらく一般ユーザーにとってはこれが一番大事だと思うのですが、3つめのシナリオはなくしてしまった過去の写真を復活させる、というものです。間違って消してしまった写真も、喧嘩して消してしまった写真も、消去した前の時点まで時を巻き戻せば、ご覧の通り簡単に復元できてしまいます。

iPhotoで写真が見つからない場合も(写真=左)、Time Machineを呼び出して(写真=中央)、過去の状態にさかのぼり復元できる(写真=右)

――これらのデータはどこにバックアップされるのでしょうか? つまり、HDD容量の問題ですが……

カサノバ 例えばMac Proのユーザーなら4つあるドライブベイを生かして、2番め、3番め、あるいは4番めの内蔵HDDにバックアップすることができます。一方、iMacなどのユーザーは、外付けのHDDをつないで利用できますし、もしネットワーク接続されたサーバがあれば、そこにバックアップすることも可能でしょう。

 バックアップに必要な容量などの要求は、あなたが誰で、どんな仕事をしていて、Macをどんな風に使っているかによって違ってきます。我々は今のところ、きっちりとした目安を用意していません。

――例えばたまにiTunesに曲を登録したり、iPhotoに写真を登録するくらいで、ほとんど電子メールの利用が中心という人であれば、バックアップのデータはたいした容量にはならないはずです。しかし、ビデオ編集などをしている人ならば、それなりの容量が必要になりそうですが。

カサノバ これまでTime Machineについては、何度も同じような質問を受けてきました。どれくらいの頻度でバックアップを行うのか、バックアップしたデータはどれくらいの期間保持する仕様なのか、特定のフォルダをバックアップしないようにする方法は? ある特定のフォルダが存在した記録を完全に抹消するにはどうしたらいいのか? ノート型Macのバックアップはどうするのか、といったものです。これらの問題については、我々もまだ考えている最中で、いま答えられることは何もありません。

 これにはあまり最初からいろいろ語りすぎて、イメージを固定させてしまうのがいやだからという理由もあります。我々はこのTime Machineを革命的なアイデアだと信じています。これをうまく成功させるためには、ディテール部分はもう少し内側で詰めてから話すようにしたいのです。

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