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» 2006年10月19日 08時00分 公開

PCの進化はノートPCが切り開く──ムーリー・エデン氏基調講演WPC TOKYO 2006(1/2 ページ)

WPC TOKYO 2006の開幕にあわせて、インテル副社長兼モバイル・プラットフォーム事業部長のムーリー・エデン氏が基調講演を行った。

[田中宏昌,ITmedia]

ノートPCのパーソナル化が成長の鍵を握る

ムーリー・エデン副社長兼モバイル・プラットフォーム事業部長

 ムーリー氏は、「デュアル、マルチコアが創り出す新生代コンピューティングと新しいライフスタイル」というテーマのもと、WPC TOKYO 2006の幕を開ける基調講演を実施した。

 ムーリー氏は冒頭でPC25年の歴史を振り返り、今後のPCのトレンドや新たな利用形態の予測、そして展望を述べた。近年は日本をはじめとしてワールドワイドでノートPCの需要が伸びているが、それはデスクトップPCの置き換えが多く、今後は携帯電話のようなパーソナル化が成長のキーとなるとした。また、米国の若い世代ではTVよりPCを利用している時間が増えており、16〜25歳を対象にしたカナダの調査でも同様の傾向が報告されており、まさに変革の最中であるとの認識を示した。

 今後のPCのトレンドとしては、ホーム・エンターテインメント、ストリーミング・ビデオ・サービス、VoIP、モバイルでの利用を挙げ、今年の夏に相次いで投入したデュアルコアCPU、そしてマルチコアCPUがそれらを強力に後押しするという。

左はノートPCの成長を示すグラフで、2008年には米国でもノートPCの割合が50%を超えると予測。携帯電話のようなパーソナル化が今後の成長の鍵という(写真=中央)。今後のPCのトレンド/利用形態を4つに分類(写真=右)

次世代モバイル向けプラットフォームのSanta Rosa

 これまで、ノートPCはデスクトップPCの後じんを拝してきたが、今年の夏に投入したデュアルコアCPUによって、デスクトップPCのパフォーマンスをノートPCでも獲得できるようになり、性能に妥協する必要はなくなったとした。とくに日本はノートPCの人気が高く、モバイル市場をリードしているとして、国内各社のモバイルPCやUMPCを紹介。

 今後の流れとして、2006年末には出荷量の90%以上がデュアルコアCPUになるとし、液晶ディスプレイのワイド化が現在では50%前後だが、2008年には90%がワイド画面に切り替わると予測した。バッテリー駆動時間の延長についても継続的に努力するほか、2007年上半期に導入されるモバイル向けの新プラットフォームSanta Rosa(開発コード名)では、チップセットのCrestline(開発コード名)、HDDキャッシュのRobsonテクノロジ、802.11n対応の無線LANモジュールKedron(開発コード名)などの採用により、一層の高性能化と省電力化が進むとした。

現状ではノートPCの約半数がワイド液晶を搭載している(写真=左)。年末に出荷するCPUの90%以上がデュアルコアになるという(写真=中央)。Santa Rosaでは一層の省電力化を図り、バッテリー駆動時間を40〜60分延ばす(写真=右)

2007年上半期にリリースされるモバイル向け次世代プラットフォームのSanta Rosa(写真=左)。CrestlineチップセットやRobsonテクノロジの採用で性能向上と省電力化の両立を図る(写真=中央と右)

次世代のWi-FiとWiMAXの現状を示したスライド。ムーリー氏は「2007年はWiMAX元年と記憶される年だ」と予測する

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