PCの進化はノートPCが切り開く──ムーリー・エデン氏基調講演WPC TOKYO 2006(2/2 ページ)

» 2006年10月19日 08時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]
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PCはTV以上の存在になる

 一方のデスクトップPCでは、オールインワン(液晶一体型)のカテゴリが日本で普及しており、すでに市場の33%を占めている。同様に地上デジタルチューナーの搭載率も33%を超えており、このジャンルでも日本は進んでいるという。

デスクトップPCでは液晶一体型が成長している(写真=左)。右は個人向けデスクトップPCでの地上デジタルチューナー搭載率を示したグラフ

 続いて11月に登場予定のクアッドコアCPUと、デュアルコアCPUのスピード比較デモが行われ、15秒のムービーをトランスコード(使用ソフトはTMPGEnc 4.0 XPress)したところ、クアッドコアはCPU使用率が80%前後/27秒で処理が終了したのに対し、デュアルコアではCPU使用率が100%/40秒かかり、マルチコアの性能をアピールした。

 ただ、モバイル向けのクアッドコアCPUはアプリケーションの対応や消費電力の削減が前提であるとして、リリース時期は明言されなかった。

コンシューマ向けCPUとしては初のクアッドコアCPU「Core 2 Quad Extreme」シリーズは今年11月にリリースされる(写真=左)。クアッドコアCPUとデュアルコアCPUのトランスコード速度対決で、中央の写真が前者、右の写真が後者だ

PC25年の歩みを示したスライド

 最後にムーリー氏はPC25年の歩みを振り返り、ノートPCは小型・スリム・軽量化が進み、デスクトップPCは机の下に隠すものからリビングに置けるまで進化してきたと総括。今後はTVよりもPCが活用されるようになり、それは現在も進行中だとした。

 加えて、日本ではノートPCの割合が60%近くもあるが、まだまだデスクトップPCのリプレースが多く、これからはデュアルコア/マルチコアCPUや地上デジタルチューナー、Wi-Fi/WiMAXといった新機能や技術革新によって、新しいライフスタイルがもたらされると冒頭の発言を繰り返して講演を締めくくった。

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