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Core Duoでも970グラムの軽さ/耐150キロの堅牢性を実現――NEC「VersaPro UltraLite タイプVC」Core Duo搭載ノートで世界最軽量(1/2 ページ)

» 2006年12月04日 11時55分 公開
[富永ジュン,ITmedia]

 今シーズンは、12.1インチ液晶ディスプレイを搭載したビジネス向けモバイルノートPCがアツイ。他社に先んじて軽量/堅牢ボディと長時間バッテリ駆動を武器にした製品作りを追求し、高いシェアを誇るパナソニックの「Let's note」シリーズに対して、ソニーは堅牢性と長時間バッテリ駆動にこだわりつつ、898グラムというクラス最軽量を実現した「VAIO type G」を12月2日より発売した。そしてNECは今年1月発売の「VersaPro UltraLite」を約1年ぶりに刷新し、市場パイの獲得を狙う。

Core Duo採用でパフォーマンスに配慮したモバイルノートPC

VersaPro UltraLite タイプVC

 12月4日に発表されたNECの「VersaPro UltraLite タイプVC」は12.1インチ液晶ディスプレイを搭載した1スピンドル構成のモバイルノートPC。従来モデルと比較して、チップセットをIntel 855GMEからIntel 945GMSに、CPUを超低電圧版Pentium M 753(1.2GHz)から超低電圧版Core Duo U2400(1.06GHz)/超低電圧版Celeron M 423(1.06GHz)に変更したのが特徴だ。ラインアップはCore Duoモデルの「VY10E/CH-2」と、Celeron Mモデルの「VY10M/CH-2」が用意されている。また、基本スペックがタイプVCと同じ2スピンドル構成のモバイルノートPCとして、「VersaPro UltraLite タイプVM」もラインアップに加わった。今回のレビューでは、Core Duo搭載1スピンドルタイプのVY10E/CH-2を取り上げる。なお、今回試用したのは試作機のため、製品では仕様やパフォーマンスなどが異なる可能性がある。

 まずは基本スペックとBTOメニューを整理しておこう。VY10E/CH-2は、Let's note T5やVAIO type Gといった同クラスのライバル機がCPUに超低電圧版Core Soloを採用しているのに対し、デュアルコアCPUの超低電圧版Core Duo U2400(1.06GHz)を搭載することで、モバイルノートPCにしては高いパフォーマンスを確保しているのがポイントだ。それでいて最軽量の構成で重量は約970グラムと、Core Duo搭載ノートPCでは世界最軽量をうたっている。

 チップセットはデュアルチャンネルのメモリアクセスに対応しないIntel 945GMSを採用、メモリはDDR2-533メモリを標準で512Mバイト装備する(オンボード実装)。BTOにより、メモリは768/1024/1536Mバイトへアップグレード可能だ。HDDはSerial ATA接続で、40/80/100Gバイトの2.5インチタイプ(5400rpm)と、40Gバイトの1.8インチタイプ(4200rpm)が用意されている。ネットワーク機能は、100BASE-TX/10BASE-Tの有線LANとFAXモデムを標準で備えており、BTOでIEEE802.11a/g/b準拠の無線LAN機能を追加可能。OSはWindows XP ProfessionalもしくはHome Editionから選べる。

 このほかにセキュリティ機能としてFeliCaポートと指紋センサを追加できるが、この2つは排他仕様になっている。また最軽量の構成となる1.8インチHDD選択時は、FeliCaポート、指紋センサ、無線LANがいずれも選択不可になる点には注意してほしい。軽量化へのニーズに応えるためとはいえ、モバイルノートPCで重要なセキュリティ機能とネットワーク機能が削られてしまうのは気になるところだ。ちなみに、FeliCaポートと2.5インチHDDを選択した場合の本体重量は95グラム増の約1065グラム、指紋センサと2.5インチHDDを選択した場合は79グラム増の約1049グラムとなる。

前面は各種インジケータを用意(写真=左)。背面はバッテリを装備するほか、排気口がある(写真=右)
左側面にはアナログRGB出力、有線LAN、USB 2.0×2、マイク入力、ヘッドフォン、SDメモリカードスロットを用意(写真=左)。SDメモリカードスロットはダミーカードが装着されている。右側面にはFAXモデム、USB 2.0×1、PCカードスロットを配置(写真=右)。右側面のUSB 2.0ポートは、1万回の脱着試験をクリアした耐久性の高いコネクタを採用する。従来モデルはネットワーク端子が手前側にあったが、奥側に移動するなど、インタフェースの配置は見直された

15時間駆動の大容量バッテリを用意、150キロ耐圧ボディは健在

 デュアルコアCPU化に伴い、バッテリを増量しつつ、液晶ディスプレイのバックライトをCCFLからLEDに変更するなどし、従来モデルと同じ約7時間のバッテリ駆動時間を確保した点は見逃せない。また、新オプションの大容量バッテリ「リチウムイオンバッテリ(L)」を利用することで、重量は220グラム増となるものの約14.5時間駆動を可能としている。ちなみに指紋センサと2.5インチHDD、大容量バッテリを装着した場合の総重量は約1285グラムになる計算だ。つまり、1260グラムでバッテリ駆動時間が約15時間のLet's note T5よりわずかに重くなる。

 筐体は、ざらっとした手触りの細かい凹凸処理が全体に施されているマグネシウムダイキャスト素材で、天板がメタリック調のブルーグレー、それ以外の部分がシルバーで塗装されている。天板はLet's noteシリーズと同様にボンネット構造が採用されているが、従来モデルと比較するとスリットを1本増やして3本にしたことで各スリットを浅くしたほか、筐体形状を丸みを帯びたものに変更することで、カバンへの出し入れ時に引っかからないよう改善されている。また、ACアダプタは電源ケーブルのほか、コンセントに直付けできるウォールマウントプラグが付属し、携帯性に配慮されている。

マグネシウムダイキャスト製の天板は堅牢なイメージだ(写真=左)。角が丸みを帯び、カバンへの収まりがよくなった。ACアダプタは電源ケーブルを抜いた重量で約225グラムと軽く、93(幅)×42(奥行き)×28(高さ)ミリと小型なので携帯性が高い(写真=中央、右)

 昨今注目されているボディの堅牢性もこだわっており、天面全体で150キロ耐圧、ボディ、キーボード、パームレスト部への直径3センチの点加圧で25キロ耐圧を達成している。また、HDDの接地点16点を衝撃吸収ゴムで固定するショックアブソーバー機構(1.8インチHDDの場合は18点を固定)や本体落下時にHDDヘッドを待避させる加速度センサ、通常の3〜5倍以上となる1万回の脱着試験をクリアした右側面のUSBポート、盗難防止ケーブル接続穴のステンレス補強など、きめ細かな配慮が随所に散りばめられている。堅牢性を要求されるビジネスマシンとしての魅力は大きい。

 なお、デュアルコアCPU化による発熱が気になるところだが、VY10E/CH-2ではヒートパイプと流体軸受静音ファンを組み合わせた冷却システムを採用しており、負荷をかけた状態でもキーボードやパームレストが不快なほど熱くなることはなかった。HDDの内蔵されたパームレスト右側が温かくなる程度だ。ファン可動音も通常は耳をすまさないと聞こえないほど小さく、図書館のような静かな場所でも使えるだろう。

バッテリは本体の背面側から装着する(写真=左)。大容量バッテリ装着時には底面が盛り上がり、本体がチルトする。底面には1基のメモリスロットも用意する。本体内部のレイアウト(写真=右)。右下にHDD、左上に冷却ファンを搭載する。CPUとGMCHはマザーボードの裏面だ
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