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» 2006年12月15日 23時22分 公開

自作PCに目覚めた2006年の吉田社長

インテルが12月15日に行った定例の記者会見で2006年の活動を「大変意味深い一年」と振り返ったインテルの吉田和正代表取締役共同社長は「2007年に向かってのさらなる挑戦」にも言及した。

[ITmedia]

 インテルは2006年の1月10日に新しいロゴと“さあ、その先へ”というスローガンを定めているが、その意義について吉田氏は「この新しいロゴとスローガンで一般消費者や企業、そして日本全体に関してインテルという会社がどういうことを実現しようとしているのかを明確に示していく」とその意義を語った。

インテルの吉田和正代表取締役共同社長

 2006年に相次いで発表されたプラットフォームブランドの戦略については「情報処理産業だけではなく、医療や教育などの新しい分野にマイクロプロセッサがもたらす新しい付加価値をプラットフォームで展開していくことを目指した」と説明。 「Centrino Duo モバイルテクノロジー」ではCPUのCoreマイクロアーキテクチャへの移行とデュアルコア化がCentrinoの価値と融合したことを評価し「モバイルPCが単にメールとインターネットにアクセスするだけでなく、たくさんのバックグラウンド処理が動くようになった現代で非常に効率よくPCを動作させ、それを低消費電力で実現できるようになった」とアピールした。

 Viivについては、コンシューマーでの利用形態を新たに作り上げていくデジタル機器を連携させることで、ユーザーにとってもコンテンツを提供する側にとっても付加価値が高くなると述べている。「ユーザーは自分の好きなデバイスで好きなところで自分がしたいように使うことができる。コンテンツを提供する側は1つの媒体だけをターゲットにするのではなく、いろんな形で使われる新しい利用形態ができるようになる」(吉田氏) 

 また、吉田氏は、日本で発達しているブロードバンド環境を活用するためには、そこにきちんとしたサービスとか アプリケーションを載せなければならないと述べ、「日本は機器だけでなく使い方も世界をリードする、日本のデジタルコンテンツの利用形態は世界でナンバーワンなんだといえるきっかけをつくるのが、Viivテクノロジーだ」(吉田氏)と語った。

 「今年一番のハイライト」吉田氏が語る、Conroe、そしてクアッドコアCPUについては、とくに「PCショップの皆さんからアイデアをいただきまして やりましょうと始まった」(吉田氏)発表日の深夜発売開始のイベントについて言及した。「イベント当日はPCファンが大勢集まり、いろんな形で対話をすることができ、また、ショップのイベント支援を直接感じることができて「やってよかった」「とくに秋葉原にいるインテルのファン、PCを進化させていくユーザーの期待に応えられるように、PC市場を盛り上げていくという、一番大事な部分に向かってPCは力を育てていかなければならない」(吉田氏)また、Core2 Duoの登場によって自作PC市場が盛り上がったことにも触れ、吉田氏自身が「手伝ってもらったけれど思ったよりはスムーズにできた」Core2 Duoを組み込んだPCを自宅で使っているエピソードを披露。さらに、クアッドコアCPUでも自作したと述べた。

 企業向けの「vPRO」では、「セキュリティとマネジビリティを重視したプラットフォームを提供する」「生産性を向上させるためには個人が持っているクライアントPCの生産性を向上させる」というvPROのアプローチを紹介した。

NTTBPの小林忠男代表取締役社長

 今回の定例記者発表ではゲストにエヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)の小林忠男代表取締役社長が登場し、つくばエクスプレスで運用を開始した無線LANサービスの技術的課題の解決における苦労や、来年予想される無線LANによるブロードバントサービスの動向を紹介した。

 つくばエキスプレスで2006年に始まった無線LAN利用サービスのインフラ構築を同社は手がけているが、小林氏は、このインフラ整備において苦労した点を紹介した。 現在 路線の90%以上でLANを利用できる状況にあるが、サービス開始当初は予定の利用率を出すことができなかったという。車内に設置された無線LAN基地局が初めは2両に1台しか用意されなかったが、これは乗客がいない状態で行われた運用テストにおいてうまくいったものの、ラッシュ時に乗客が多くなると電波の減衰が予想以上に多くなってしまい、現在では1両に1台基地局を設置することで解決している。また、車両に設置された各無線基地局をケーブルで接続したほうが効率はいいのだが、ネットワークインフラの設置を行う時点ですでに車両が完成していてケーブルを敷設できなかったため、車内の無線LAN基地局も無線で接続することになったそうだ。

 現在駅と駅の間に多数の無線LAN基地局を設置しているが、WiMAXが利用できるようになると、これら基地局をWiMAXで置き換えるようになるという。また、「面」をカバーする無線LANサービスも提供できるようになるが、現在、つくばエクスプレス沿線の駅前エリアや都内の再開発エリア、大学キャンパスや丸の内で、エリア展開の無線LANサービスの運用計画をNTTBPは立てている。

 小林氏は、来年本格的に始まる「WiMAX」「IEEE 802.11n」「スーパー3G」によるワイヤレスブロードバンド において、 ネットワークインフラの整備とともに、どんなに使いやすい端末ができるかが重要になると述べ、インテルが開発しているマルチバンドのワイヤレスブロードバンド対応チップとそれを搭載したデバイスが 市場を広げるためには非常に重要な要素で、安く手軽にユーザーが マルチバンドの端末を買えるようになることを期待していると語った。

TEXで用意された無線LANインフラとその問題解決のポイント

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