Lenovoは3月1日、三洋電機製のリチウムイオンバッテリー約20万5000台の自主回収を発表した。Lenovoおよび米消費者製品安全委員会(CPSC)によると、リコール対象のバッテリーは、落下など、外部からの強い衝撃を受けた際に過熱し、発火する危険性があるという。Lenovoは対象バッテリーの無償交換を行うとしている。
対象となるバッテリーは、三洋製の9セルリチウムイオンバッテリーで、部品番号FRU P/N 92P1131のもの。約10万台が米国内で、約10万5000台が米国外で販売されたと見られている。これらのバッテリーが搭載されている可能性があるモデルは、R60、R60e、T60、T60p、Z60m、Z61e、Z61m、Z61pの各シリーズ。リコール対象のバッテリーは、これらのモデルの交換用バッテリーとして販売された可能性もある。
この自主回収に関して三洋電機は、Lenovoがこれまでに報告を受けた5件の過熱事故はバッテリー自体の不備によるものではなく、特定モデルのノートPCで、バッテリーがある特定の角度から強い衝撃を受けたことが原因だとしている。
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