中国で見つけたWindows Vista“Professional 2007”ってなに?山谷剛史の「アジアン・アイティー」(1/2 ページ)

» 2007年03月15日 08時00分 公開
[山谷剛史,ITmedia]

中国に蔓延る“海賊版”Windows Vistaの正体は?

 残念ながらというか案の定というか。1月30日の正式出荷開始を待たずして、RC版を使った海賊版がすでに中国の市場に出現していた。ご存じのように、Windows Vistaには4つのEditionが用意されているが、海賊版パッケージには「Windows Vista Enterprise 2007」「Windows Vista Professional 2007」といった謎のエディションが存在する。今回は、この「いかにも怪しい」海賊版のWindows Vistaをもうすこし詳しく紹介してみたい。

 筆者が滞在している街の電脳街で確認したところ、なんとWindows Vistaのパッケージとして9種類(!)のEditionが存在していた。

  • 黒い「Windows Vista Ultimate 2007」
  • 黄緑の「Windows Vista Professional 2007」
  • 赤い「Windows Vista Professional 2007」
  • 青い「Windows Vista Ultimate R 2007」
  • 緑の「Windows Vista Enterprise 2007」
  • 青緑の「Windows Vista Starter 2007」
  • 背景が草原の「番茄花園 Windows Vista Professional 2007」
  • 赤紫の「Windows Vista 2007」
  • パッケージのデザインを見る限り「過去のWindows」も入っているように見える「Windows大家族2007」
Windows Vista Ultimate 2007
Windows Vista Professional 2007(黄緑版)
Windows Vista Professional 2007(赤版)

Windows Vista Ultimate R 2007
Windows Vista Enterprise 2007
Windows Vista Starter 2007

番茄花園 Windows Vista Professional 2007
Windows Vista 2007
Windows大家族2007

 これらをよく見てみると「Windows大家族2007」を除いてすべてのパッケージが統一したデザインになっている。「Windows大家族」以外は「世紀之星数碼科技有限公司出品」というメーカーらしき名称も書いてある。この文言をそのまま信用するとすれば、「世紀之星数碼科技有限公司」は、Microsoftすら準備していない未知のEdition「ばかり」全8種類のパッケージを堂々とリリースしていることになる。

 面白いのは、通常の海賊版ソフトではあまたある個人企業がそれぞれ独自に生み出したパッケージを店頭に並べているのだが、筆者が情報を収集した街において、Windows Vistaの海賊版だけは限定されていて、店頭に並んでいるパッケージはみな統一された同じテイストのデザインにそろえられていたのである。

 その海賊版の正体はいかに。9つものEditionを1枚1枚チェックしていくのかと思うと、やるほうも読むほうも憂鬱になってくるかもしれない。しかし、後述する「思わぬ理由」から実はサクッと終わってしまうのである。ということで、まず1枚めの「Windows Vista Ultimate 2007」のメディアを試験用のPCに挿入して見るとこのような画面が表示される。

ブート時の画面 & Windowsから起動した画面)

 この画面から察するに、Windows Vista “Ultimate”ではなく、Windows Vista “MSDN配布版”のインストールができるようだ。さらにWindows Vistaだけでなく、過去に登場したWindowsのバージョンが選択してインストールができるようにも思える。

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