「ちょい下は売れない」の法則――680i LTマザーが苦戦古田雄介のアキバPickUP!(1/4 ページ)

» 2007年04月02日 11時45分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「良い製品だと思うけど……もうひと声」――nForce 680i LT SLIマザー

XFX「MB-N680-ILT9」

 先週から、XFXのATXマザーボード「MB-N680-ILT9」の販売が始まった。価格は2万6000から2万8000円。

 MB-N680-ILT9は、nNVIDIAの新チップセット「nForce 680i LT SLI」を搭載した初のマザーボード。上位チップセット「nForce 680i SLI」との違いは、3基のPCI-Express x16スロットからx8動作の1基を省き、対応メモリの上限がDDR2 1200からDDR2 800に下がっている点。32ラインでSLIが構築できるのは同じだ。ソケット形状はLGA 775。話題の製品ということもあり、流通量が少ないながらも、複数のショップが少数ずつ入荷しているが、出足はどこもイマイチという。

 高速電脳は「良い製品だとは思うけど、低価格帯のnForce 680i SLIマザーから2〜3000円程度しか安くならないのが残念。少し予算を上乗せすれば上のモデルを狙えるので、現状では手を出す人は少ないでしょ」と話す。“ちょい下は売れない”の法則だ。

 別のあるショップも「PCパーツは、低価格帯と高級志向の二極化が進んでいます。2万円を超える高価なマザーを求める人は最高峰を意識する。中間の製品は余程コストパフォーマンスが高くない限り、魅力を感じない」と語った。複数のショップに妥当な金額を聞いたところ、「高くても2万円弱。できれば1万9800円」との声が多かった。

MB-N680-ILT9の基板。NVIDIAのリファレンスデザインを採用している(写真=左)。nForce 680i SLIを搭載するASUSTeK「P5N32-E SLI」。2万9000円台で販売するショップが多い(写真=中央)。同じくnForce 680i SLI搭載のeVGA「122-CK-NF68-AR」。3万円強の価格で出回っている(写真=右)
製品名:XFX「MB-N680-ILT9
入荷ショップ
クレバリー1号店2万6223円
USER'S SIDE秋葉原本店2万7090円
ツートップ秋葉原本店2万7780円
BLESS秋葉原本店2万7800円
高速電脳2万7800円
パソコンショップ・アーク2万7800円
フェイス秋葉原本店2万7800円
TSUKUMO eX.2万7800円
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月24日 更新
  1. なぜ発売? ドローン規制が厳しい日本でInsta360の新ドローン「Antigravity A1」が登場 その背景は (2025年12月23日)
  2. E Ink電子ノート「iFLYTEK AINOTE Air 2」がセールで1万6000円引き (2025年12月22日)
  3. “家中どこでもコンセント”を実現 日常で使いたくなる実売1.5万円のポータブル電源「BLUETTI AORA 10」を試す (2025年12月24日)
  4. クラウドストレージの金銭的負担が増してきた 回避策としてTerraMasterのNASキット「F2-425」を使ってみた【セットアップ編】 (2025年12月23日)
  5. 「こりゃ買えないわ」の声――ついに30万円突破の128GB DDR5メモリも (2025年12月20日)
  6. Wi-Fi 7対応の高性能ルーター「Amazon eero Pro 7 3ユニット」がセールで1万8000円引き (2025年12月22日)
  7. VRChat経営陣が来日 “スタンミショック”でユーザー激増からの定着──独特な“3rdプレース”ビジネス化の展望 (2025年12月22日)
  8. Ryzen 5 3500U搭載のミニPC「GMKtec NucBox G10」が20%オフの3万4999円に (2025年12月23日)
  9. 一部PCショップでBTOパソコンの「受注停止」「納期遅延」が発生 値上げ兆候を受けた“駆け込み需要”か【12月22日時点】 (2025年12月22日)
  10. 「秘伝のたれ」を捨て、ルンバは生まれ変わる――iRobotチャプター11申請も「ワクワクしかない」とアイロボットジャパン新社長が語る理由 (2025年12月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー