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» 2007年05月22日 11時30分 公開

+D Shopping バイヤーズガイド:Santa Rosaがやってきた──新世代Centrinoノートならこれに決まりっ! (1/2)

ノートPCを買うならば“Santa Rosa”は必須でしょうー、と意気込んでいるあなた。いろいろ注意しないといけないから、この記事でしっかりチェックしてね。

[石川ひさよし,ITmedia]

 バッテリー駆動時間の延長や、無線LANの性能向上などが訴求されているインテルの新世代Centrino。純正オーバークロック機能ともいうべき「Intel Dynamic Acceleration」や、NANDフラッシュを利用した「Intel Turbo Memory」など、多くの新しい技術が導入されている。手持ちのノートPCになにかと不満があるならば、今こそ「買い替え」のタイミングなのだ。

 “Napa”(そして“Napa Refresh”)世代とCentrinoが進化していっても、使っているノートPCの性能が物足りないと思っていたユーザーやバッテリー駆動時間が足りないと感じているユーザーは少なからずいたし、前々から登場すると噂さえていた「新世代ノートPCプラットフォーム」が登場まで買い控えていたユーザーもいただろう。

 噂どころではなく、インテルは、ノートPCにおける性能とバッテリー駆動時間の問題を解決する新プラットフォームに関する説明をことあるごとに行ってきたが、2007年5月9日にようやく正式発表にこぎつけた。そして、待ちわびていたように各社から“Santa Rosa”世代CentrinoノートPCがリリースされたのである。

 今回は、そんな新しい“Santa Rosa”世代のCentrinoノートPCをピックアップして紹介したい。

“Santa Rosa”世代のCentrino Duoはどこがいい?

 まずは、Santa Rosaとこれまで呼ばれていた新プラットフォームについてまとめてみよう。コンシューマー向けの正式名称はCentrino Duo。このプラットフォームの構成要件は、「CPU」「チップセット」「無線LAN」となる。また、別にIAMT(Intel Active Management Technology)をサポートしたエンタープライズ向けのCentrino Proもある。

 CPUは、FSBを800MHzに引き上げたCore 2 Duo Tシリーズ、およびその低電圧版となるLシリーズが用意されている。デュアルコアでありながら、シングルスレッド時には片方のコアをC3ステート(休止状態)へ、もう片方のコアの動作クロックを通常よりも200MHz引き上げることでシングルスレッドアプリケーションの処理性能を高める「Intel Dynamic Acceleration」が導入されている。そのほか省電力機能も強化され、性能アップと消費電力ダウンを両立させているのが特徴だ。

 チップセットはモバイルIntel 965 Expressファミリーの「Intel GM965」「Intel PM965 」。ともにFSB800MHzをサポートするほか、Intel GM965では内蔵グラフィックスコアが「Intel GMA X3100」に強化された。デスクトップPC向けのIntel G965が搭載するIntel GMA X3000相当の性能でDVD再生時などの高画質化機能「Intel Clear Video Technology」が採用されたほか、ノートPCで重要な電力管理機能が加えられている。

 無線LANチップでは、新たに理論値300MbpsのIEEE802.11n(ドラフト)に対応した「Intel Wireless WiFi Link 4965AGN」が追加された。従来のIEEE802.11a/g/bとも互換性を持つとともに、より高速なIEEE802.11nも利用できるため、無線LANを用いたHD動画のストリーミングなどが可能となる。IEEE802.11a/g/bサポートの4965“AG”もラインアップされている。

 構成要件ではないが、“Santa Rosa”世代のCentrinoで注目したい新機能が、バッテリー駆動時間の延長とアプリケーション起動の高速化を狙った「Intel Turbo Memory」だ。これはPCI Expressバスに接続されたNANDフラッシュメモリがHDDのキャッシュとして動作することでアプリケーションの読み込みを高速化するとともに、HDDへのアクセスを減らして省電力を実現する。

 この、新世代Centrinoで導入された新しいCPUとチップセット、そして無線LANや新機能が実際の製品にどのように盛り込まれているのかを、個別に紹介していこう。

CPU

 今回発表された“Santa Rosa”ノートPCで見ると、大手メーカーの製品では、最上位CPUを搭載したモデルは今のところない。多いのはハイエンドモデルのノートPCでCore 2 Duo T7300(動作クロック2GHz)、あるいはCore 2 Duo T7100(動作クロック1.80GHz)といったところだ。逆に、ワークステーション的な使い方が想定されるラインアップを用意した直販ブランドやゲームユーザーの用途を見込んだショップブランドのノートPCでは、BTOというかたちでより高性能なCPUにも対応する。また、Centrinoの構成要件からは外れるが、いくつかの直販・ショップブランドでは、Celeronも選択できるようになっている。

チップセット

 Centrino Duo発表からそれほど日にちが経っていないため、各メーカーから出そろったとはいえない状況であるが、意外にもIntel PM965と外部GPUという構成が多い。これには、NVIDIAがGeForce 8000Mシリーズを“Santa Rosa”Centrinoと同日発表しているという面も影響しているのかもしれない。外部GPUを搭載した製品は「デクスノート」のラインアップ寄りではあるが、大手メーカーの製品では映像再生支援や高画質化を、ショップブランドの製品では3Dゲームにおけるパフォーマンスをそれぞれアピールしてている。

無線LAN

 現状はまだドラフト段階という状況からか、IEEE802.11nに対応した製品はまだ一部だ。標準モデルではなくオプション扱いにしていたり、BTOで選択肢を用意しているメーカーが多い。無線LANの高速化(かつ本体内蔵のモジュールで)を望むのであれば次のモデルを待つというのも1つの選択肢となるだろう。

Intel Turbo Memory

 Intel Turbo Memoryは、意外と多くの製品で搭載されている。バッテリー駆動時間が延長できるメリットはモバイルノートPCのラインアップで、アプリケーション起動の高速化できるメリットはリソースに制約のあるバリュークラスのノートPCで、それぞれニーズがあるためだ。インテルはIntel Turbo Memoryのモジュールとしてフラッシュメモリを512Mバイト実装したものと1Gバイト実装したものを用意しているが、製品に実装されているのは1Gバイトのものが多い(もっとも1Gバイトでも足りないという指摘もある)。また、価格競争力が重視される傾向のある直販やショップブランドでは、ほとんどの場合、標準構成には含まれておらず、オプションで選択することになっている。

 ところで、Intel Turbo MemoryはWindows Vistaでなければ利用できない。BTOの場合、OSにWindows XPを選んでしまうと意味がなくなるので注意したい。

HDMIやらHDCPやら

 今回ピックアップした製品には、HDMI端子を装備するモデルがいくつかある。Intel GM965の内蔵グラフィックスチップや、ノートPC向けGPUがHDCPに対応した点が大きいが、DVI端子搭載ディスプレイが普及している点を考えると、HDMI→DVI変換ケーブルという利用形態が可能であり、また、DVI端子をノートPCの限られたスペースに搭載するよりもコンパクトに収まるメリットもある。HDMI端子を搭載した製品としては、HD DVD-Rドライブを搭載した「Qosmio G40/97C」がある。

 発表から間もなく、これからも登場してくるであろう段階のCentrino Duoノートだが、次のページからはじまるスペック表で製品を比較、検討してみよう。

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