外付けHDD選びの新しい指標になるか?――「マッハUSB」の実力を探る(2/2 ページ)

» 2007年11月30日 10時30分 公開
[瓜生聖,ITmedia]
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USB 2.0の限界を改善するマッハUSB

Serial ATA接続の内蔵HDDの転送速度グラフ。右(内周)に向うにつれて速度が低下する

 次にHD Tuneを使ってディスク全域でのパフォーマンスを測定した。HDDはディスクの先頭がある外周側のほうが線速度が速いため、ディスク末尾(内周)に行くに従って速度が低下し、左のグラフのような右肩下がりの曲線を描く。ただし、インタフェースがボトルネックになっている場合はディスク内の位置による差を吸収してしまうため、どこでもほぼ一定の速度となり、直線に近いグラフになる。

 前述のHDH-U250SRでHD Tuneを試したところ、実際のグラフは多少のぶれはあるものの、マッハUSB有効・無効に関わらず、ほぼ直線に近い状態になった。すなわち、USB 2.0がボトルネックであり、この部分の高速化が有効に働くということにほかならない。

HDH-U250SRの転送速度グラフの例。マッハUSBの無効(画面=左)・有効(画面=右)に関わらず、ディスクの位置による転送速度の変化は見られないことが分かる

マッハUSB有効、無効時の平均転送速度グラフ。明らかにマッハUSBの効果が表れている

 さて、ブロックサイズ別に平均転送速度をプロットしてみると、マッハUSBが無効の場合は最初はブロックサイズに比例してパフォーマンスが向上する(横軸は対数軸となっている)が、64Kバイトあたりでほぼ頭打ちとなる。

 これに対して、マッハUSBを有効にするとすでに512Kバイト時点で無効時の8Kバイト相当の速度に達しており、64Kバイト時点あたりから無効時の20%ほど高速な状態で、ほぼ横ばいとなっていることが分かるだろう。


 このマッハUSBはアイ・オー・データのストレージ快適化計画の第1弾として提供されたもの。第2弾はバックアップソフトのSync with、第3弾はサイドバーガジェットが予告されている。製品にソフトウェアをバンドルするだけでなく、すでに既存製品を購入済みのユーザーも対象にしているのは非常に好感が持てる対応だ。今後、このような購入後の製品サポートの有無も製品選択の一要素となっていくかもしれない。この記事で取り上げた外付けHDDのように、ハードウェア自体の性能が同じでも、何とか他社と差別化しようとメーカー各社はしのぎを削っている。製品を購入する際には、これらのポイントをきちんと押さえておこう。

アイ・オー・データ機器のマッハUSB対応機種一覧(画面=左)。ストレージ快適化計画のページ。第3弾まで用意されているようだ(画面=右)

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