Spiderプラットフォームは、PhenomとAMD 7シリーズチップセット、RADEON HD 3800シリーズのGPUからなる。このうちPhenomは一番最後に登場した。11月第2週にはAMD 7シリーズマザー、第3週にはRADEON HD 3800搭載カードが出回り、それぞれ好調に売れている。
AMD 7シリーズのラインアップは、ハイエンドの「AMD 790FX」とミドルレンジの「AMD 790X」、エントリー向けの「AMD 770」で構成される。それぞれPhenomのフル機能が使えるAM2+プラットフォームに対応し、PCI Express 2.0をサポートしているのが特徴だ。11月中旬には、1万2000円前後のAMD 770搭載マザーも登場し、幅広いユーザー層をカバーできるようになった。
ラインアップは多いものの、それぞれのモデルは品薄で、12月初旬もやや買いにくい状況が続いているが、「年末商戦に向けて各社が出荷を進めているので、12月中旬までには潤沢になるでしょう」(T-ZONE.PC DIY SHOP)という。
また、AMDの新GPUであるRADEON HD 3870/3850を搭載したグラフィックスカードも好調に売れている。特に人気なのは上位のRADEON HD 3870搭載モデルだ。まだラインアップが少ないこともあり、ギガバイト製のグラフィックスカードなどは「入荷したら即完売」(BLESS秋葉原本店)という状況。
RADEON HD 3870/3850は、AMD製で初めてPCI Express 2.0に対応しており、Windows Vista SP1で対応予定の「DirectX 10.1」もサポートする。4基のGPUを利用した「CrossFireX」を構築したり、最大8台のマルチディスプレイ環境を利用できるなど、新しい機能が追加されている。特に上位のRADEON HD 3870搭載カードは、2900シリーズに代わるハイエンド向けカードとしてユーザーの評価が高い。
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