まだAMDから正式発表されていないデュアルGPU構成のグラフィックスカード「Radeon HD 3870 X2」カードが、木曜日から店頭に並んでいる。価格は6万円前後で、在庫は少数だ。最初に登場したConnect3Dの「C3D-H3870X2-1GD3E」は入手困難な状況になっており、週末はSapphire「HD3870X2 1G DDR3 PCI-E」とPowerColor「HD3870X2-D2-P1G」の2モデルのみが店頭に並ぶ。
Radeon HD 3870 X2カードは、Radeon HD 3870を2基搭載した製品で、1枚挿すだけでデュアルGPUを利用できるのが特徴。複数のショップによると、4GPU環境をサポートしているCrossFire Xにも対応しているという。
現行のRadeonブランドでは最高の性能が期待できるとあって、長らくRadeonのハイエンドカードを待ち望んでいた人が率先して購入している様子。フェイス パーツ館は「ベンチマーク的にはGeForce 8800 GTXをもしのぐスコアが出せると思います。“1人じゃ勝てないなら2人で”という感じですが、ハイエンドグラフィックスカードとして注目されていますね」と話す。
ただし、慎重な意見も多い。某ショップは「1GPUでGeForceに対抗できるのを待っているんですよ。RADEON HD 3900とか、NVIDIAと協力してでもいいから、早く出してほしいですよ」と厳しいコメントを残す。
また、消費電力をネックに挙げる店員さんもいた。PowerColorによると、推奨は定格750ワット以上の電源となっている。T-ZONE.PC DIY SHOPのある店員さんは「ぼくも欲しかったんですが、家全体の電力が15アンペアなので、RADEON HD 3870 X2カードを使うと炊飯器が使えない危険があるんです。これで低消費電力だったら絶対買うのに……」と、生活臭を隠さずに語る。
なお、同じタイミングでエントリークラスの新GPU「Radeon HD 3450」を搭載したカードも出回っている。Sapphireの「HD3450 256M DDR2 PCI-E」で、価格は6000円弱。Radeon HD 2400 Proの後継という位置付けで、「HDコンテンツの再生処理をGPUだけで行う機能やDirect X 10.1にも対応しているので、非ゲーマーには魅力的なモデルですね」(フェイス パーツ館)という。
製品名: | Sapphire「HD3870X2 1G DDR3 PCI-E」 |
入荷ショップ | |
BLESS秋葉原本店 | 6万1800円 |
パソコンショップ・アーク | 6万1980円 |
TSUKUMO eX. | 6万2780円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 6万3980円 |
フェイス パーツ館 | 6万4770円 |
ツートップ秋葉原本店 | 6万4780円 |
ドスパラ秋葉原本店 | 6万4800円 |
USER'S SIDE秋葉原本店 | 6万4890円 |
製品名: | PowerColor「HD3870X2-D2-P1G」 |
入荷ショップ | |
USER'S SIDE秋葉原本店 | 6万1740円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 6万2980円 |
ドスパラ秋葉原本店 | 6万4800円 |
製品名: | Sapphire「HD3450 256M DDR2 PCI-E」 |
入荷ショップ | |
フェイス パーツ館 | 5970円 |
TSUKUMO eX. | 5980円 |
ツートップ秋葉原本店 | 5980円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 5980円 |
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