これ本当にキーボードなの?――「diNovo Mini」を試す親指でプチプチ(2/3 ページ)

» 2008年04月10日 12時15分 公開
[瓜生聖,ITmedia]

これがあるからこそdiNovo Mini――クリックパッドを試す

 省スペースキーボードのレイアウトで設計者が最も頭を悩ますのは、カーソルキーではないだろうか。ずっと以前には左から←→↓の順に一列に並べ、↓の上に↑を配置したものなど、上下と左右が切り離されたようなものもあったが、現在その配置は見かけなくなり、ほかのキーとの整合を乱してでも、←↓→を1列に、↓の上に↑を配置するのが一般的になっている。

キーボード右奧にクリックパッドを搭載する。4方向入力に対応したメディア操作モードとタッチパッドモードの切り替えはスライドスイッチで行う

 diNovo Miniでは実にユニークな入力方式でこの問題をクリアした。すなわち、4方向デジタルパッドとタッチパッドの2モードで入力可能なクリックパッドの搭載だ。この押し下げることも、指でなぞって入力することもできるクリックパッドの存在こそがdiNovo Miniのサイズと操作性の両立を実現した立役者だと言える。

 クリックパッドのモード切り替えはスライドスイッチで行う。diNovo Miniでは4方向デジタルパッドをメディア操作モードと呼び、Windows Media Centerでのナビゲーション使用に最適なモードとしている。

 一方、タッチパッドモードは通常のキーボード操作およびタッチパッドとして使用する(マウスカーソルを利用する)とき、つまりWindows Media Center以外での一般用に最適とされ、この切り替えはいつでも行うことができる。つまり、Windows Media Centerを使用している場合でもマウスを利用する必要があるときはすぐにタッチパッドモードに切り替えられるということだ。また、FNキーを押している間は一時的にメディア操作モードとタッチパッドモードが切り替わるので、用途に応じて使い分けることができる。

 メディア操作モードでのクリックパッドは、上下/左右/中央の5パターンの押下に対応しており、それに呼応するように上下/左右の方向、中央に「OK」の文字が緑色に浮かび上がる。パッドの直径は約26ミリで、中央に向かってややくぼんでおり、中央部分の「OK」ボタンに対するガイドとなっている。パッドは1枚構造であるため、やはり慣れるまでは(慣れてもたまに)誤操作が発生する。特に連続して同じ方向を押下するときや、すばやく方向を変えたいときなどは、誤ってOKボタンを押してしまうことが多々あった。

 一方、タッチパッドモードではクリックパッド上のインジケータは点灯せず、周囲がリング状にオレンジ色に発光する。この色合いはdiNovo Edgeと同じだ。ユニークなのは左クリックで、一般的なタッチパッドでは軽く指先でパッドを叩くと左クリックになるが、diNovo Miniのクリックパッドの場合は実際に押し下げることで左クリックとなる(逆に軽く叩いても左クリックにはならない)。

 ドラッグするときには押し下げたまま指を滑らせればよいが、長い距離には向いていない。左上端に左クリック(OK)ボタンがあるので、そちらを利用するほうがいいだろう。FNキーを押したままOKボタンを押すと右クリックになる。ちなみに、FNキーを押したままクリックパッドを押してもENTERキー扱いとなって右クリックにはならなかった。

インストールしなくてもいいかも――SetPoint 4.24KJ

 ロジクール製品の設定ソフトウェアであるSetPointは「4.24KJ」が添付されている。もちろん、今までのロジクール製デバイスも一括して管理が可能だ。ただ、接続されているロジクール製デバイスがdiNovo Miniだけならば、必ずしもインストールする必要はないかもしれない。

 というのも、diNovo Miniの設定項目は少なく、キーボードの部分ではFNとの併用によるメディアプレーヤーとウェブブラウザ、スリープの設定のみだからだ。メディアプレーヤーにはiTunes、Windows Media Player、Windows Media Centerが選択できる。クリックパッドの設定もほぼ最小限の標準設定項目のみで、ポインタのスピートや軌跡、加速、スマートムーブといった一般的なものが並ぶ。そのほかの機能には充電状況の表示がある。

 一方、トラックパッドの設定は、ほとんどOS標準のマウス設定で可能であり、機能キーの設定変更を行わないのであればSetPointをインストールする必要はほとんどない。

キーボードの設定、トラックパッドの設定ともに非常に少ない(画面=左/中央)。Windowsのコントロールパネルからマウスを選択したところ。呼称が異なるものの、「スマートムーブ」は「ポインタを自動的に既定のボタン上に移動する」、「ポインタの加速」は「ポインタの精度を高める」で設定できる(画面=右)

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