新しいチップセットやGPUが登場し、各ベンダーが一斉に製品を発売するときも、ASUSTeK製品だけやや遅れて発売が始まるのは、ここ数年の恒例となっている。先週は同社のAMD 780Gマザー「M3A-H/HDMI」と、GeForce 9800 GTXカード「EN9800GTX」がようやく店頭に並んだ。価格はそれぞれ、1万7000円前後と4万円強だ。
M3A-H/HDMIはPCI Express x16スロットを1基搭載するATXマザーボード。HDMI出力端子を備え、付属のアダプタによりDVI出力に対応する。独自の機能としては、PCの電源を投入した5秒後にブラウザやSkypeによるネット接続ができる「Express Gate Lite」を搭載する。
EN9800GTXは、リファレンスデザインを採用した同社初のGeForce 9800 GTX搭載グラフィックスカードで、2スロット占有タイプのクーラーを搭載している。
2製品のうち、各ショップで好評だったのはM3A-H/HDMIだ。「AMD 780Gマザーは1万円強で買えるものが出回っていますが、ASUSTeK製を待っていたという人は多いですね。初回入荷数はどこのショップも多くないはずなので、いったん売り切れると思います」(BLESS秋葉原本店)とのこと。
一方、EN9800GTXは注目すらされていないようだ。「ほかのメーカーからオーバークロックモデルが登場していますし、いまさらリファレンスで登場しても埋もれるだけ。とにかくGeForce 9800 GTX自体が売れていませんからね。ASUSTeKも例外ではないようです」(某店員さん)と、ショップの反応も冷淡だった。


M3A-H/HDMIの基板。ATXサイズのAMD 780Gマザーとしては、ECSに続いて2製品目(写真=左)。ASUSTeK「EN9800GTX」(写真=中央)。パソコンショップ・アークに並ぶGeForce 9800 GTXカード。「ASUSTeK製はなぜかハコがデカいので、ちょっと扱いに困ったりします……」(写真=右)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.