ASUSとガチ勝負!(ただし発表会の時間が)──AcerのNetBook「Aspire One」登場COMPUTEX TAIPEI 2008(1/2 ページ)

» 2008年06月03日 22時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

AcerのNetBookもAtom N270と8.9インチワイド液晶ディスプレイを搭載する

 Acerが6月3日に発表したノートPC「Aspire One」は、CPUに1.6GHz動作のAtom N270を採用するNetBookだ。メモリは512Mバイト、もしくは1Gバイトを搭載するほか、データストレージとして8GバイトのSSDか80GバイトのHDDを内蔵するという。発表会で展示されていたサンプルの本体には、SDメモリーカードやメモリースティックに対応するカードスロットや、USB 2.0×3、アナログRGB、有線LAN、そしてWebカメラが確認された。

 Acerが配布した資料によると、ボディのフットプリントは24×17センチ、8.9インチワイドの液晶ディスプレイ(解像度は1024×600ドット)を搭載して重さは1キロ以下となる予定。バッテリーパックは3セルと6セルが用意され、3セルバッテリーパック搭載時で3時間、6セルバッテリーパック搭載時で6時間の駆動が可能とされている。

AcerのNetbook「Aspire One」は8.9インチの液晶ディスプレイを搭載、フットプリントは24×17センチ、最軽量時の重さは945グラムになるといわれている
左側面にはアナログRGB、USB 2.0、有線LANコネクタ、SDメモリーカードスロットが確認された
右側面には2つのUSB 2.0とメモリースティック、同PRO、MMC、xDピクチャーカードに対応するカードスロットが用意される

キーボードは英語版のASCII配列ながら、ほぼ均等ピッチが確保されている
キーピッチのデータは不明だが(スケールが手元になく測定できなかった)、体重80キロの成人男子の指と比較してもそれほど無理なキーピッチでないと思われる。実際に打鍵してもストレスは感じなかった
液晶ディスプレイは8.9インチワイドで最大解像度は1024×600ドット

柔軟な構成に対応。SIMカードも搭載OK?

 会場にいたスタッフの説明によると、Aspire Oneはユーザーの利用目的に合わせて製品構成を自由に変更できるため重さは一定でないが、最小構成で945グラム程度を見込んでいるという。「ユーザーに合わせた自由な構成」では、3G、WiMAXなどのワイヤレスWANも想定されており、展示されていたサンプルにはHSDPA対応モデムがデバイスマネージャで確認された。スタッフによるとボディ内部にSIMカード用のスロットも用意できるとのことだ。

Windows XP Home Editionを導入したモデルでデバイスマネージャをチェックする。CPUにAtom N270(1.6GHz動作)が、ストレージに8GバイトのSSDがそれぞれ確認できる
同じくAspire Oneのデバイスマネージャを見る。ネットワークにAtherosのAR5007EG無線LANコントローラのほかに3Gモデムも確認された
Aspire OneではWindows XP Home Editionモデルのほか、Linux(Linpus Linux Lite)モデルも用意される。Linuxモデルのシステムプロパティでは、バッテリーの容量として「2200mAh」の値も表示されていた

Aspire Oneではカラーバリエーションの展開も予定されている。発表会ではピンク、ブラウン、ホワイト、ブルーの4色が展示されていた

Windows XPとLinuxモデルを用意。使いやすいUIに注目

 発表会で展示されていたAspire Oneには、Windows XP Home Editionを導入したモデルやLinux(Linpus Linux Lite version)が導入されたモデルが用意されている。AcerはAspire Oneの特徴としてLinuxモデルでもユーザーが使いやすいUIをアピールしている。

 このUIでは、目的別に区切られた4つのボックスに並ぶアイコンを選べばユーザーが行いたいことを簡単に実行できるほか、複数のメールアカウントを一括して管理できるメールソフトや、サービスごとに異なるアカウントでも一括して利用できるメッセージソフトなどが用意される。

Linuxモデルで表示されていたUI。4つに区切られたボックスにはそれぞれ目的別のアイコンが並んでいる
複数のアカウントを一括して扱えるメールソフトがAspire Oneには用意される。それぞれのアカウントごとに受け取ったメールはアイコンで区別可能だ
チャットソフトもこのように異なるアカウントをまとめて面倒見てくれる

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