「カギはOC耐性?」――勝ち負けくっきりのCPU新モデル:古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2008年08月18日 12時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「このショップのCore 2 Duo E8600はOC耐性が高いらしい」

サンコーレアモノショップ2号店の立て看板にコミケの文字

 お盆商戦のピークを迎えたアキバ電気街。8月15日から17日の3日間は、東京ビッグサイトで「コミックマーケット74」が開かれており、その帰りに立ち寄る人が歩道やカフェなどを埋め尽くした。

 一部のショップはこの“コミケ特需”に期待を寄せるが、PCパーツショップのほとんどは無関心な様子。ある店員さんは「コミケ帰りの人はアニメ系ショップに寄るだけですから、ウチらにはあまり関係ない。それより、半分くらいのスタッフがコミケ目的で休みをとりやがったので、人手が足りん。超忙しいっすよ」と心の底から語っていた。

 さて、そんなお盆中のアキバだったが、ヒット商品には事欠かなかった。特に目立っていたのは2つ。インテルの新CPU「Core 2 Duo E8600」と、AMDの最新GPU「RADEON HD 4870 X2」搭載カードだ。まずはCore 2 Duo E8600を含む、新型CPUの動向をリポートしよう。

 8月10日から登場したCore 2 Duo E8600は、インテル製デュアルコアCPUの最上位モデル。6MバイトのL2キャッシュを備え、3.33GHzで動作する。価格は3万2000円前後だ。新モデル登場前に価格改定されたE8500とともにヒットを飛ばしている。ソフマップ リユース総合館は「オーバークロック耐性が高いという前評判があったので、出足から好調に売れています。逆に、同じタイミングで登場したE7300はまだ耐性がどれほどあるのか未解明なため、購入を保留している人が多いようです」という。

 オーバークロック耐性の高さがE8600の人気を支えているという話は方々で聞いた。T-ZONE.PC DIY SHOPは「昔から、初回ロットのCPUはオーバークロックしやすいというウワサがありますからね。それ目的で購入する人も多いでしょう」と話していた。

 そのウワサが加熱して、フェイス パーツ館では数人のユーザーにE8600を買い占められたという。「オーバークロック耐性は個体差があるので、複数購入して試す人がいるんですよ。一番優れたCPUだけ残して、あとは中古ショップに売るという流れ。たまたまネットで“フェイスで買ったE8600は耐性が高い”という評判が広がったらしく、今回はウチを含めた系列店が特に注目されたようです。まあ、実際にショップや代理店単位でオーバークロック耐性に有意な差があるのかどうかは、知りませんけど」とのこと。

 対するAMD製CPUも、クロックの倍率固定を解除した「Athlon X2 5400 Black Edition」(以下、5400BE)も、複数のショップで販売されている。動作クロックは2.8GHzで、512KバイトのL2キャッシュを2個備える。価格は1万円前後。CPUクーラーは非搭載だ。

 こちらはサッパリ売れていないという。9980円の特価で販売していたTSUKUMO eX.は「たぶんAMDは、従来のAthlon X2 5000 Black Edition(以下、5000BE)を置き換えるモデルとして、5400BEを投入したと思うんですよ。だけど、5000BEは市場在庫がまだ十分残っていて、8000円前後で買えます。動作クロックも定格で2.6GHzと、5400BEから0.2GHzしか変わらない。そうなると、どうせオーバークロックを試すんだから、安い5000BEを買おう、となるのが自然ですよね」と、ため息まじりに話してくれた。

右が「Core 2 Duo E8600」。左は同じタイミングで登場した「Core 2 Quad Q9650」で、6万円強の値がつけられている(写真=左)。Core 2 Quad Q9650のリテールボックスは大サイズと小サイズが混在している。ここにも代理店レベルの違いが現れているが、オーバークロック耐性との関連性は不明(写真=中央)。AMD「Athlon X2 5400 Black Edition」(写真=右)

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