「これぞ真のフライング」――スタートで派手に転んだ「CR-5400」古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2008年09月08日 12時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

大容量のメモステPRO Duoを安く“自作”できる「CR-5400」が顔見せ

Wind Netbookの再入荷を知らせるT-ZONE.PC DIY SHOPのPOP

 お盆以降の秋葉原電気街は、Netbookの入荷が続き、毎週のように「Aspire one入荷しました!」や「EeePC 901-X再入荷!!」のPOPが見られた。「Wind Netbook U100」もようやく再入荷され、複数のショップで一定数の在庫を確認。ようやく主要Netbookが余裕を持って選べる状況が整ったといえる。

 しかし、先週末はPC本体やパーツ以外に、一部で熱烈な注目を集めたアイテムがあった。その製品はPhotoFast JapanのメモリースティックPRO Duo用アダプタ「CR-5400」だ。複数のショップに入荷し、3000円弱で販売されていたが、翌日の土曜日にはメーカーのリコールにより、店頭から姿を消すことになる。

 CR-5400は、microSD/microSDHCカードを2枚装着できるアダプターで、仕様上は最大32GバイトのメモリースティックPRO Duoを構築することができる。

 このアダプタに注目が集まるのは、メモリカード同士の価格差が関係している。T-ZONE.PC DIY SHOPは「今、16GバイトのメモステPRO Duoを買うと、アキバでも1万5000円は下りません。しかし、8GバイトのmicroSDHCカードなら3500円程度から売っています。2枚買ってCR-5400をそろえても約1万円ほどなので、普通にメモステを買うより5000円も安くなるわけですよ」と解説してくれた。

 そして、ここで詳しくは語らないが、アキバではメモリースティックPRO Duoをケータイやデジカメ用ではなく、PSP用メモリとして使うユーザーが多い。そのため、“メモステPRO Duo用アダプタ”の需要がもともと高いのだ。実際、2008年3月に登場した下位モデル「CR-5300」は、最大8GバイトのmicroSDHCカード1枚を装着できる仕様で、約2000円の価格がついていたが、発売後半年近くも品薄状態となっていた。現在も「CR-5300入荷しました!」のPOPが軒先にはられるほどだ。

 そうした大ヒットの下地がありながらも、入荷当日のBLESS秋葉原本店が「初回入荷分はいろいろな不具合があるようです。ちょっと、諸手を挙げてオススメするという状況ではないですね……」と語るなど、先行きを不安視する声がいくつかのショップで聞かれた。そして案の定、6日にメーカーからリコールが発表されたというわけだ。

 リコールの原因は、初回ロットの一部に発生した不具合。メモリースティックPRO Duo端子部分に物理的な欠陥があり、カードリーダーに挿入すると先端部が破損する危険があるという。また、無理に挿入すれば、メモリーカード側にもダメージを与える可能性がある。PhotoFast Japanは対象製品の無償交換を決定しているため、購入した人は同社ホームページをチェックしておきたい。

 BLESS秋葉原本店は「人気アイテムだけに購入した方も多く、申し訳ない気持ちがあります。当面はCR-5400の取り扱いを中止しますが、原因が特定できているため、比較的早い時期にまともな製品を再入荷できると思います。早ければ9月第2週かもしれません」と語る。

 また、別の店員さんはPC系パーツ全般も含めて感想を述べていた。「PCパーツなんて初回の不具合は当たり前。しばらくしてファームウェアのアップデートで対応するのは普通ですしね。CR-5400は物理的な不具合なのでリコールするしか手はないでしょうが、元々マニア向けのアイテムなので、そんな大問題にならないと思いますよ。ま、めずらしい事件ではないということです」とのこと。

CR-5300の再入荷も同じタイミングで行われた(写真=左)。PhotoFast Japan「CR-5400」(写真=中央)。PhotoFast Japan「CR-5300」。こちらは現在も出荷中だ(写真=右)

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