「これぞ真のフライング」――スタートで派手に転んだ「CR-5400」古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)

» 2008年09月08日 12時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「SSDが普通に買えちゃう時代になった」――60Gバイト前後のSSDに注目が集まる

OCZ「Core Series V2」。手前から30Gバイト、60Gバイト、120Gバイトモデル

 大容量HDDの低価格化が進む一方で、SSDも徐々にリーズナブルになってきている。9月初旬に登場したOCZの「Core Series V2」も、その好例だ。現在出回っているのは120Gバイトの「OCZSSD2-2C120G」と60Gバイトの「OCZSSD2-2C60G」、30Gバイトの「OCZSSD2-2C30G」の3種類。価格は順に、7万円前後、3万5000円前後、3万円弱となっている。在庫はやや少数だ。なお、シリーズには250Gバイトモデルもラインアップされており、9月末に登場するという予測がいくつかのショップで聞かれた。

 Core Series V2は、併行して売られる「Core Series」の次世代シリーズで、転送速度がリード最大170Mバイト/秒、ライト最大98Mバイト/秒と高速化されている。また、主要インタフェースはSerial ATAであるものの、小型のUSB 2.0ポートも備えているのが特徴だ。フェイス PC館は「USBポートは今後のファームウェアアップデートなどに使うようです。ただし、USBポートでのデータ転送も可能なので、本体だけで外部ストレージとして使えるメリットもあります」と解説する。

 ユーザーの反応は上々で、特に60Gバイトの「OCZSSD2-2C60G」が人気を集めているという。BLESS秋葉原本店は「XPやVista用のブートディスクにするなら30Gバイトで十分といえますが、価格差が少ないことから60Gバイトモデルに人気が集まっているようです。これはSSD全体の傾向といえますね。ミドルクラスのグラフィックスカードと同程度の予算で買えるのだから、今の流れもうなづけます」と話していた。

 また、Core Series V2と同様のチップが使われているとのウワサがあるPATRIOTの32GバイトSSD「PE32GS25SSDR」も、複数のショップに入荷していた。価格は3万円弱。すでに出回っている64Gバイト「PE64GS25SSDR」と128Gバイト「「PE128GS25SSDR」とともに、好調に売れているという。

 ちなみに、現在出回っているSSDには、MLCチップ搭載タイプとSLC搭載タイプがある。安価なSSDはMLCチップを採用する場合が多く、Core Series V2やPE32GS25SSDRもこちらに分類される。SLCはより高速な転送速度が期待できるうえ耐久性に優れているが、高価になるデメリットもある。ある店員さんは「MLC型のSSDでもHDDに比べれば速いですからね。まずはMLC型でSSDのを体感するのがよいと思いますよ」と語った。

上がOCZ「Core Series」、下が「Core Series V2」。しばらくは併売するショップが多い(写真=左)。左がPATRIOT「PE64GS25SSDR」、右が「PE128GS25SSDR」(写真=右)

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