なでると喜んだりする魅惑のノートPC――「VAIO type C」と暮らしてみた:この進化は予想の斜め上!?(2/3 ページ)

» 2008年10月31日 11時45分 公開
[兼子忍,ITmedia]

エレガントデザインの内側は高性能な最新プラットフォーム

 本体のスペックは、インテルのモバイルPC向け最新プラットフォーム「Centrino 2 プロセッサー・テクノロジー」を採用したことで大幅に強化された。チップセットは旧モデルのIntel PM965 Express/Intel GL960 ExpressからIntel 4シリーズのモバイルPC向けチップであるIntel GM45 Expressに変更され、CPUはFSB 1066MHzに対応したCore 2 Duo P8400(2.26GHz/2次キャッシュ3Mバイト)に進化している。グラフィックス機能もチップセット内蔵のIntel GMA 4500MHDで提供される。

 メインメモリは2Gバイト(1Gバイト×2)のPC2-6400 DDR2 SDRAMを標準搭載し、最大で4Gバイトまで増設することが可能だ。ストレージデバイスは、160Gバイト/5400rpmのSerial ATAドライブと、DVD±R DLへの6倍速記録に対応したDVDスーパーマルチドライブを組み合わせている。ベンチマークテストの結果は後述するが、スペックを見る限り、本機はメインマシンとしての需要にも十分に耐えうる実力を備えた1台といえそうだ。

 さらにVAIOオーナーメードモデルでは、CPUをCore 2 Duo T9400(2.53GHz/2次キャッシュ6Mバイト)や同P8600(2.4GHz/2次キャッシュ3Mバイト)に強化できるほか、Celeron 575(2GHz/2次キャッシュ1Gバイト)にダウングレードして、より安価な構成にすることもできる。また、グラフィックス機能をGeForce 9300M GSにアップグレードすることも可能だ(この際、チップセットは自動的にIntel PM45 Expressに変更される)。

 メインメモリは4G/2G/1Gバイトの3種類から容量を選べるほか、ハードディスク容量も店頭販売モデルを上回る320G/250Gバイトを選択できる。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ相当の書き込み機能を備えたBD-ROMドライブを選択できるため、VAIO type CをコンパクトなBlu-ray Discプレーヤーとして活用することも可能だ。

充実したワイヤレス通信機能と使いやすい配置の端子類

 インタフェースについては、左側面の前方にヘッドフォン出力、マイク入力、IEEE1394(4ピン)と2基のUSB 2.0を集めているほか、前面の左側にメモリースティックPROスロットとSDメモリーカードスロット(SDHC対応)が各1基ずつ用意され、いずれも位置を目で確認しながらケーブルやメディア、デバイスを装着しやすい。USB 2.0は右側面の後方にももう1基配置されており、こちらはプリンタなど常時接続する機器をつないでおくのに便利だ。

 一方、アナログRGB出力は左側面の中央、有線LANは右側面の後方、ExpressCardスロットは右側面の中央と、頻繁に着脱することが少ないと想定される端子やスロットは比較的後方にある。ExpressCardスロットはExpressCard/34のみに対応したコンパクトタイプで、装着できるカードが限られる点は注意してほしい。

 ネットワーク機能は、100BASE-TXの有線LANとIEEE802.11a/b/g/n(11nはドラフト2.0準拠)の無線LANのほか、Bluetooth 2.1+EDRが標準搭載され、マウスなどの周辺機器をワイヤレスで利用することが可能だ。

 さらに、左側のパームレストにはFeliCaポート(Ver.1.0)が内蔵されている。これにより、Suica/PASMOを筆頭としたFeliCa採用電子マネーの使用履歴や残高照会、オンライン決済などを行うことができる。

前面にはメモリースティックPROスロットとSDメモリーカードスロット(SDHC対応)、各種インジケータ、ワイヤレス通信のスイッチを配置(写真=左)。背面にはバッテリーパックが装着されるほか、通風口がある(写真=右)

主要なインタフェースは左右に振り分けて配置されている。光学ドライブは右側面の手前だ

 14.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載するだけあって、ボディサイズは335.8(幅)×245(奥行き)×29〜39.8(高さ)ミリ、重量は約2.6キロとなっており、屋内で持ち運ぶには苦労しないが、常時携帯するには少々大きめだ。

 ただし、付属のリチウムイオンバッテリーパックで約4時間、オプションのバッテリーパックLならば約7.5時間の駆動時間をうたっているので、その気になれば外出先である程度のバッテリー駆動もこなせるだろう。

 なお、本体の底面には2カ所にネジ止めされたカバーがあり、手前側には2基のメモリスロット、中央左側にはHDDベイが内蔵されている。いずれもドライバーがあれば簡単に内部にアクセスできる。

バッテリーパックは背面に装着する仕組み(写真=左)。付属のACアダプタはやや大ぶりだが、オプションでスティック型のACアダプタも用意されている。2基のメモリスロットと2.5インチHDDベイは底面のネジ止めされたカバーを開けるだけで、アクセスできる(写真=右)

女性ユーザーに優しい入力環境を装備

もはやおなじみとなった「アイソレーションキーボード」

 入力環境では、キートップの上下左右に空間を設けたキーボードが目を引く。「アイソレーションキーボード」と名付けられたこのキーボードは、ほかのVAIOでも採用が進んでいるもので、見栄えのよさだけを狙ったものではなく、ツメを伸ばした女性の指でタイプしても、ほかのキートップを不意に引っかける心配が少ないという効果を備えた実用的なものだ。

 キータッチは、2ミリと少し浅めのストロークが影響してかボトム時に硬めの感触が帰ってくるものの、配列に不規則なところやキーピッチ(主要キーで約18ミリ)の乱れは見られず、一般的なキーボードと変わらない操作性を得ることができた。唯一気になったのが横幅の短いスペースバーで、漢字変換をスペースバーで行う場合、隣接するキーとの押し間違いに注意が必要だった。

 タッチパッドは、ごく一般的な2ボタンタイプながら、左右のボタンにクリア素材を採用し、ボディとデザインの調和を図っているのが外見上の特徴となる。操作面の感度が良好で、ボタンのサイズも十分に大きいことから、使い勝手に違和感を覚えることはなかった。

1280×800ドット表示の14.1型ワイド「クリアブラックLE」液晶を採用

 14.1型ワイド液晶ディスプレイは、現在主流のA4ノートPCが搭載する15.4型ワイド液晶ディスプレイより一回り小さいが、解像度は1280×800ドットとクラス標準を満たしており、実用的な広さのデスクトップ領域を利用することが可能だ。15.4型ワイド液晶に比べて画素ピッチが狭いものの、その差はわずかにとどまっており、アイコンや文字の視認性に問題を感じることもなかった。

 視野角は上下/左右ともそれほど広くはなく、斜めから見ると色味が浅く変化するが、文字やアイコンははっきりと読み取ることができる。画面の輝度も十分だ。ディスプレイの表面処理は光沢仕様の「クリアブラックLE」を採用しているが、これは上位グレードの「クリアブラック」と比較して、低反射処理の性能が劣るため、外光が映り込みやすい点を覚えておきたい。

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