レノボのNetbookがついに日本市場へ──IdeaPad S10e“いきなり”フォトレビュー待っていたよ、レノボ(1/2 ページ)

» 2008年12月03日 14時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

レノボのNetbookが日本向けにカスタマイズされてようやく登場

 レノボ・ジャパンが日本市場で初めて投入するAtom搭載のノートPC「IdeaPad S10e」が12月3日に発表された。すでにワールドワイドでは2008年の8月に発表されて出荷も開始している「IdeaPad S10」のラインアップだ。日本ではレノボ・ジャパンがコンシューマー市場向けにビジネスを展開していないこともあって、8月の発表当時では扱いについて検討中とされていたが、投入する場合はレノボ・ジャパンがビジネスを展開している企業向け市場ではなく、“かたくなに”参入をしてこなかったコンシューマー市場になるとコメントしていた。

 IdeaPad S10eを日本市場へ投入することによって、レノボ・ジャパンが日本のコンシューマー市場にどのように取り組んでいくのかについては、新製品発表会におけるメッセージで明らかになるだろう。

 ここでは、日本のコンシューマー市場向けにチューニングされたIdeaPad SJ10eを画像を中心に紹介したい。すでに、IdeaPad S10については8月に概要が紹介されているが、そこでIdeaPad S10の特徴としてレノボが訴求していたのは「フルファンクションキーボードの85%」のサイズが確保された使いやすいキーボードと、ボディカラーに「Classic White」「Bold Black」「Ruby Red」という3色のバリエーションを用意することだった。

 この特徴は、日本市場に投入されるIdeaPad S10eでも同様で、3色のボディカラーが用意されるが、色は「白」「ブルー」「ピンク」とワールドワイドモデルと異なったバリエーションになる。

 搭載するCPUはAtom N270、搭載する液晶ディスプレイは10.1型ワイド(最大解像度は1024×576ドット)と主要な仕様はIdeaPad S10と共通だが、メモリ容量は標準で1Gバイト、HDD容量も最初から160Gバイトを搭載するほか、標準で用意されるバッテリーパックも6セル(11.1ボルト、4.7アンペアアワー)になってバッテリー駆動時間は5.3時間になるなど、従来のIdeaPad S10の上位構成が日本市場では標準モデルとして登場することになる。

 そのため、重さは1.38キロとIdeaPad S10標準構成の1キロからやや重くなったほか、IdeaPad S10が発表当初「399ドル」とうたっていた価格も、IdeaPad S10eは5万4800円と6万円を切るレベルになっている。

IdeaPad S10eは日本向けの出荷されるレノボのAtom搭載Netbookだ。ボディカラーではこのホワイトのほか、ブルーとピンクが用意される(写真=左)。IdeaPad S10eは標準で6セルバッテリーパックを搭載する。ボディの下側に飛び出すため、ボディ全体がややチルトした姿勢になる(写真=右)
左側面にはアナログRGBと4in1カードスロット、USB 2.0が用意されている(写真=左)。ボディにはクーラーファンが搭載されていて、左側面のスリットから排気される。右側面にはExpressCardスロットとUSB 2.0、有線LANが配置される。有線LANは100BASE-TX/10BASE-Tに対応。また、無線LANはIEEE 802.11b/gをサポートするほか、Bluetoothの対応も可能になっている(写真=右)
“フルファンクションキーボードの85%”のサイズを確保したとレノボが訴求するキーボードは日本語レイアウトになって、3種類のピッチサイズが確認された。通常サイズのキーピッチは実測17ミリ、次いで15ミリ、最小幅で11.5ミリとなる
IdeaPad S10eは10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載する。8月の発表当初では最大解像度1024×600ドットとされていたが、今回試用した機材では1024×576ドット表示に設定が固定されていたため、サンプル画像の下端が切れてしまっている(写真=左)。液晶ディスプレイベゼルの上側にはWebカメラが内蔵される(写真=右)
底面のカバーを外すと、HDDベイとメモリスロットにアクセスできる(写真=左)。IdeaPad S10eは標準構成でワールドワイドモデルの上位構成と同じ、HDD容量160Gバイト、メモリ容量1Gバイトになっている。メモリはオンボード512Mバイトとスロットの512Mバイトで構成される(写真=右)

IdeaPad S10eの重さはカタログでは1.38キロとされているが、評価機の実測では1.29キロだった(写真=左)。いずれにしても実測の重さが326グラムの6セルバッテリーパックを搭載しているため(写真=右)、ワールドワイドモデルの1キロより重くなっている。ただし、バッテリー駆動時間は5.3時間とNetbookとしては長い

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