レノボ・ジャパンが日本市場で初めて投入するAtom搭載のノートPC「IdeaPad S10e」が12月3日に発表された。すでにワールドワイドでは2008年の8月に発表されて出荷も開始している「IdeaPad S10」のラインアップだ。日本ではレノボ・ジャパンがコンシューマー市場向けにビジネスを展開していないこともあって、8月の発表当時では扱いについて検討中とされていたが、投入する場合はレノボ・ジャパンがビジネスを展開している企業向け市場ではなく、“かたくなに”参入をしてこなかったコンシューマー市場になるとコメントしていた。
IdeaPad S10eを日本市場へ投入することによって、レノボ・ジャパンが日本のコンシューマー市場にどのように取り組んでいくのかについては、新製品発表会におけるメッセージで明らかになるだろう。
ここでは、日本のコンシューマー市場向けにチューニングされたIdeaPad SJ10eを画像を中心に紹介したい。すでに、IdeaPad S10については8月に概要が紹介されているが、そこでIdeaPad S10の特徴としてレノボが訴求していたのは「フルファンクションキーボードの85%」のサイズが確保された使いやすいキーボードと、ボディカラーに「Classic White」「Bold Black」「Ruby Red」という3色のバリエーションを用意することだった。
この特徴は、日本市場に投入されるIdeaPad S10eでも同様で、3色のボディカラーが用意されるが、色は「白」「ブルー」「ピンク」とワールドワイドモデルと異なったバリエーションになる。
搭載するCPUはAtom N270、搭載する液晶ディスプレイは10.1型ワイド(最大解像度は1024×576ドット)と主要な仕様はIdeaPad S10と共通だが、メモリ容量は標準で1Gバイト、HDD容量も最初から160Gバイトを搭載するほか、標準で用意されるバッテリーパックも6セル(11.1ボルト、4.7アンペアアワー)になってバッテリー駆動時間は5.3時間になるなど、従来のIdeaPad S10の上位構成が日本市場では標準モデルとして登場することになる。
そのため、重さは1.38キロとIdeaPad S10標準構成の1キロからやや重くなったほか、IdeaPad S10が発表当初「399ドル」とうたっていた価格も、IdeaPad S10eは5万4800円と6万円を切るレベルになっている。
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