日常使いのデスクトップPCや外出用のノートPC、さらに人によってはゲーミングPCなど、用途に応じて複数台のPCを使い分けているケースは珍しくないだろう。筆者もその一人だ。メインの自作PCを筆頭に、ゲーム専用機、持ち運び用のノートPC、さらには録画/配信専用機まで、用途ごとに複数のPCを運用している。
しかし、定期的に「これらを一台に集約できないか」という考えが頭をよぎる。高性能ノートPCを核とし、自宅では外付けディスプレイを活用するスタイルなど、試行錯誤は重ねてきた。だが、いまだに納得のいく理想の構成にはたどり着けていないのが実情だ。
そんな「PC集約」という筆者の夢をかなえてくれそうな存在が、中国Khadasのモジュール型ミニPC「Mind」シリーズである。筆者は2025年にIntel Core Ultra 7 255Hを搭載した上位モデル「Mind 2s」と専用ドック「Mind Dock」、外付けGPUドック「Mind Graphics」のレビューを執筆している。
今回は、そのMindシリーズを外出先でも活用できるようにする拡張モジュール「Mind xPlay」に触れる機会を得たので、Intel Core Ultra 5 125Hを搭載した下位モデル「Mind 2」と組み合わせて、その使い勝手をレポートしたい。
あらためてMindシリーズのコンセプトを整理しておこう。本体は一見すると外付けストレージのようだが、周辺機器が完全にモジュール化されているミニPCだ。今回取り上げるMind 2の本体サイズは、約146(幅)×105(奥行き)×20(高さ)mmで、価格は11万5800円からだ。
単体での利用はもちろん、専用ドックと組み合わせることで、利用シーンに合わせた機能拡張が行える。詳細は前回のレビューに譲るとして、例えばデスクトップ向けのGPU「GeForce RTX 4060 Ti」(グラフィックスメモリは16GB)を搭載する拡張モジュールのMind Graphicsと合体させた場合、重量級のゲームやクリエイティブ作業にも対応するゲーミングPC級のパフォーマンスを発揮する。
そして今回紹介するのが、Mind 2にポータビリティーを付与する拡張モジュールのMind xPlayだ。本製品は13型(2880×1920ピクセル)の高解像度ディスプレイに、キックスタンド、Webカメラ、USB Type-Cポートを搭載。さらに、ディスプレイカバーを兼ねる専用キーボードと内蔵バッテリーを備えている。本体サイズは290.5(幅)×199.95(奥行き)×9.5(高さ)mm、重さは約820ggで、直販価格は99米ドル(約1万5497円)だ。
Mind 2本体を背面に装着することで、日本マイクロソフトの「Surface Pro」シリーズのようなスタイルで外出先でもPC環境を構築できる。
従来のMind 2もバッテリーを内蔵していたが、その用途はスリープ状態を維持したまま「次のデスクへ移動する」までのつなぎにすぎなかった。しかし、Mind xPlayとの組み合わせにより、デスクでの作業の続きを移動中や外出先で再開するという、真のシームレスな運用が実現する。
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