Mind xPlayにより、ノートPCやタブレットに近い機動力を得たMind 2だが、その実用的なパフォーマンスはどの程度だろうか。ベンチマークテストで検証していこう。
今回の検証機であるMind 2のスペックは、CPUにCore Ultra 5 125H、メモリは16GB、ストレージは512GB SSDを搭載している。現行から一世代前までの主力ノートPCに匹敵する構成だ。
まずはビジネスユースを想定し、ブラウジングやオフィスソフト、ビデオ会議などの総合性能を測る「PCMark 10 Modern Office」を実行したところ、スコアは「6277」だった。同スペックのノートPCと遜色ない結果だ。これほど小型なボディーであれば、排熱によるスロットリング(性能制限)が懸念されるが、実用面では十分なパフォーマンスを維持できている。
続いて、3Dグラフィックス性能を測る「3DMark」から「Fire Strike」と「Time Spy」を実施した。スコアは順に「6475」「3152」を記録した。数年前のノートPCの内蔵グラフィックスを上回る実力を見せた。
MindシリーズにはMind Graphicsが存在するため、このモバイル構成で過度な負荷をかけるシーンは少ないだろうが、外出先で急きょ高負荷なアプリケーションを動かす必要が生じても、最低限対応できるポテンシャルは備えている。
最後は機動力の要となるバッテリー持続時間だ。「Modern Office」と同等のワークロードで計測を行った。
結果は3時間25分で、実作業における稼働時間としてはギリギリ実用範囲内といえる。検証機が省電力性に長けた最新の「Core Ultra シリーズ2/3」搭載モデルではないことを踏まえれば、バッテリー容量に対して健闘した結果といえるだろう。とはいえ、外出時には充電環境を持っていくことになるだろう。
今回試用して痛感したのは、「常用環境をそのまま持ち出せる」という体験の圧倒的な合理性だ。複数台のPCを使い分ける際、クラウドやNASを駆使しても、データの同期漏れやログイン情報の不一致といった細かなストレスは避けられない。Mind xPlayは、そうしたマルチデバイス特有のボトルネックを根本から解消してくれる。
Mind 2とMind xPlayの組み合わせであれば、あくまでも使っているPCはMind 2の1台だけだ。自宅には高性能のMind Graphicsにディスプレイなどをつないでおき、外出時は今回試したMind xPlayにMindを載せ替えれば、データや作業内容など全てそのまま持ち出せる。
また経済的な面でも「1台で済めばソフトウェアのライセンスも1台分で済む」といったメリットもある。筆者自身もノートPCを持ち運び、そちらもいろいろと作業するためにライセンスを追加で購入することもあった。また、ノートPCでログインしたことで帰宅後にデスクトップでサインインやライセンス認証を求められたことが何度もあり、こうした煩雑さを解消できる点でも1台のPCに集約できるメリットは大きい。
Mind xPlayは、モジュール構造というMind 2の強みを最大限に生かし、「1台のPCであらゆるシーンに対応する」という理想を現実にする。
さらなるバリエーション展開への期待はあるものの、Core Ultra シリーズ3を搭載した「Mind Pro」や、GeForce RTX 5060 Tiを搭載した「Mind Graphics 2」も登場するなど、Mindのエコシステムは着実に進化している。ハードウェアの進化に合わせ、姿を変えながら最適解を提供し続けるMindシリーズ。PC運用の在り方を再定義するこの野心的なプロダクトから、今後も目が離せない。
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