モジュール型ミニPC「Khadas Mind」をSurface風に変貌させる拡張ディスプレイ「Mind xPlay」レビュー(3/3 ページ)

» 2026年05月06日 15時00分 公開
[迎悟ITmedia]
前のページへ 1|2|3       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Mind 2+Mind xPlayの性能をベンチマークテストでチェック

 Mind xPlayにより、ノートPCやタブレットに近い機動力を得たMind 2だが、その実用的なパフォーマンスはどの程度だろうか。ベンチマークテストで検証していこう。

 今回の検証機であるMind 2のスペックは、CPUにCore Ultra 5 125H、メモリは16GB、ストレージは512GB SSDを搭載している。現行から一世代前までの主力ノートPCに匹敵する構成だ。

PCMark 10

 まずはビジネスユースを想定し、ブラウジングやオフィスソフト、ビデオ会議などの総合性能を測る「PCMark 10 Modern Office」を実行したところ、スコアは「6277」だった。同スペックのノートPCと遜色ない結果だ。これほど小型なボディーであれば、排熱によるスロットリング(性能制限)が懸念されるが、実用面では十分なパフォーマンスを維持できている。

photo PCMark 10のテスト結果

3DMark

 続いて、3Dグラフィックス性能を測る「3DMark」から「Fire Strike」と「Time Spy」を実施した。スコアは順に「6475」「3152」を記録した。数年前のノートPCの内蔵グラフィックスを上回る実力を見せた。

 MindシリーズにはMind Graphicsが存在するため、このモバイル構成で過度な負荷をかけるシーンは少ないだろうが、外出先で急きょ高負荷なアプリケーションを動かす必要が生じても、最低限対応できるポテンシャルは備えている。

photo 「Fire Strike」の結果
photo 「Time Spy」の結果

PCMark 10 バッテリーベンチマーク

 最後は機動力の要となるバッテリー持続時間だ。「Modern Office」と同等のワークロードで計測を行った。

 結果は3時間25分で、実作業における稼働時間としてはギリギリ実用範囲内といえる。検証機が省電力性に長けた最新の「Core Ultra シリーズ2/3」搭載モデルではないことを踏まえれば、バッテリー容量に対して健闘した結果といえるだろう。とはいえ、外出時には充電環境を持っていくことになるだろう。

photo PCMark 10「Modern Office」の結果

まとめ

 今回試用して痛感したのは、「常用環境をそのまま持ち出せる」という体験の圧倒的な合理性だ。複数台のPCを使い分ける際、クラウドやNASを駆使しても、データの同期漏れやログイン情報の不一致といった細かなストレスは避けられない。Mind xPlayは、そうしたマルチデバイス特有のボトルネックを根本から解消してくれる。

 Mind 2とMind xPlayの組み合わせであれば、あくまでも使っているPCはMind 2の1台だけだ。自宅には高性能のMind Graphicsにディスプレイなどをつないでおき、外出時は今回試したMind xPlayにMindを載せ替えれば、データや作業内容など全てそのまま持ち出せる。

 また経済的な面でも「1台で済めばソフトウェアのライセンスも1台分で済む」といったメリットもある。筆者自身もノートPCを持ち運び、そちらもいろいろと作業するためにライセンスを追加で購入することもあった。また、ノートPCでログインしたことで帰宅後にデスクトップでサインインやライセンス認証を求められたことが何度もあり、こうした煩雑さを解消できる点でも1台のPCに集約できるメリットは大きい。

 Mind xPlayは、モジュール構造というMind 2の強みを最大限に生かし、「1台のPCであらゆるシーンに対応する」という理想を現実にする。

 さらなるバリエーション展開への期待はあるものの、Core Ultra シリーズ3を搭載した「Mind Pro」や、GeForce RTX 5060 Tiを搭載した「Mind Graphics 2」も登場するなど、Mindのエコシステムは着実に進化している。ハードウェアの進化に合わせ、姿を変えながら最適解を提供し続けるMindシリーズ。PC運用の在り方を再定義するこの野心的なプロダクトから、今後も目が離せない。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月06日 更新
  1. “ストラップ”みたいな40Gbps/240W急速充電対応の高性能USBケーブルを試す (2026年05月05日)
  2. 実売2万円切りで3年保証! フルサイズのHDMIも備えたMSI「PRO MP165 E6」の実力 (2026年05月04日)
  3. 「生成AIの出力は直しにくい」をどう克服? Canvaが仕掛ける“編集できる画像生成AI”の衝撃 (2026年05月05日)
  4. 思い出のビデオテープをPCなしでデジタル化できる「サンワダイレクト 400-MEDI034」が21%オフの2万5920円に (2026年04月30日)
  5. Fractal Designの新型ピラーレスケースや3.3万円の「豪鬼」コラボレバーレスアケコンまで――GWのアキバ新製品まとめ (2026年05月04日)
  6. 16型で約1.2kgの衝撃 ASUS「Zenbook SORA 16」はSnapdragon X2 Elite搭載で“大画面モバイル”の理想形へ (2026年05月04日)
  7. バッテリー最大30日&64GBのストレージ! 究極のタフネスウォッチ「Amazfit T-Rex Ultra 2」は+3万円の価値があるか (2026年05月01日)
  8. 4月30日発売の「Amazon Fire TV Stick HD(2026)」の特徴は? 購入時に注意すべきポイントをチェック! (2026年04月29日)
  9. OpenAIが「GPT-5.5」を発表/GeminiのチャットでWordやExcel、PDFファイルなどを生成可能に (2026年05月03日)
  10. 無刻印モデルが2万円! Amazon GWセールでPFUが「HHKB」シリーズを特別価格で放出中 (2026年05月02日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年