最大50TOPSのCopilot+ PC認定ミニPC「Minisforum AI X1 Pro」を試す 推論性能やモンハンベンチで実力検証(1/4 ページ)

» 2025年06月04日 15時00分 公開
[Yukito KATO,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 ミニPCなどで有名なMINISFORUM(ミニズフォーラム)から、プロセッサにZen 5アーキテクチャの「Ryzen AI 9 HX 370」を搭載する「Minisforum AI X1 Pro」(以下、AI X1 Pro)が登場した。実売価格は直販で14万9590円からだ。

 Ryzen 7000シリーズと同じZen 4アーキテクチャを搭載していた「Minisforum A1 X1」(以下、AI X1)の上位モデルという位置付けだが、プロセッサが最新世代になることで、パフォーマンスにどのような影響を及ぼすのか。ベンチマークテストや実際にAI機能を手元で実行することで、AI X1 Proの詳細を掘り下げてみよう。

photo Intel Mac miniやM2 Mac miniをほうふつとさせるサイズ感のMinisforum AI X1 Pro

他のミニPCと比べると一回り大きいが、電源内蔵はうれしい

 AI X1 Proも十分にミニPCに分類されるとは思うが、MINISFORUMの主要製品と比べると、約195(幅)×195(奥行き)×47.5(高さ)mmという本体サイズは一回り大きい。旧型のIntel Mac miniやM2 Mac miniとほぼ近しいサイズとなる。

(※)M2 Mac miniの本体サイズ:約197(幅)×197(奥行き)×35.8(高さ)mm

photo AI X1(左)とAI X1 Pro(右)のサイズを比較してみた。AI X1比では大きく見えるが、十分にミニPCとして呼べる範囲の大きさだ

 先日レビューしたAI X1と比べると、縦と横の長さは一回り大きくなっているが、高さは5mmほどAI X1が大きい。とはいえ普通のデスクトップPCと比べればAI X1 Proであっても十分コンパクトなPCなので、卓上に設置しても問題ないだろう。

 AI X1 Proは本体にも特徴がいくつかある。天板にはボタンが配置されているが、これは電源ボタンではなく生体認証機能「Windows Hello」に対応した指紋認証センサーだ。Windowsをセットアップした後に、Windows Helloの設定を済ませることで、TPMにパスワードが保存され、Windowsのログインなどに指紋認証を利用できる。ミニPC単体で指紋認証を利用できるのはユニークだ。

 企業ユーザーであれば「Windows Hello for Business」も利用できる。Windows Hello for Businessは、Windows Helloと違って非対称キーペアを使ってログインするため、ログインパスワードがPC内に保存されないパスワードレス認証の環境を実現できる。

Copilot+ PC認証を受けているため、PC本体にCopilotボタンを搭載?

 本体前面には、10Gbpsに対応したUSB 3.2 Gen 2 Standard-A端子が2基、15WのUSB PD(Power Delivery)出力と映像出力に対応したUSB4端子が1基、さらに3.5mmコンボジャックが1基搭載されている。

 それに加え、今まで発売されてきたデスクトップPCでは見たことないボタンが1つ用意されている。それが「Copilotボタン」だ。

photo 本体前面にはCopilotボタンが搭載されている

 AI X1 Proに搭載されているRyzen AI 9 HX 370は、NPUの性能が最大50TOPS(1秒間に50兆回演算できる)となっている。Microsoftが定めるCopilot+ PCの要件は40TOPS以上であることから、AI X1 ProはミニPCながらCopilot+ PCの認定が付与されている。それもあってか、Copilotボタンを搭載しているようだ。

 Copilotボタンを押してみると、Copilotアプリが立ち上がる。何か特殊な機能が用意されているわけではなく、あくまでショートカット機能のような立ち位置になっている。昨今のCopilotキーを搭載したAI PC(ノートPC)と似たようなものだ。

photo Copilotボタンを押すと、Copilotアプリにすぐアクセスできる。

 Copilotキーを押した際の動作はカスタマイズ可能で、タスクバーの検索をアクティブにする「検索」か、カスタマイズアプリを割り当てられる「カスタマイズ」を選択できる。

photo Copilotボタンのカスタマイズはできるものの、カスタマイズの幅は非常に狭い

 ただ、選べるアプリは記事執筆時点で「Microsoft 365 Copilot」か「Copilot」の2択となる。よってMicrosoft 365 Copilotライセンスを保有する企業ユーザーであれば、Microsoft 365 Copilotを選択すると良いだろう。

photo Microsoft 365 Copilotライセンスを持っている企業ユーザーであれば、Microsoft 365 Copilotを割り当てるのも良いだろう
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  2. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  6. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  7. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  8. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
  9. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  10. 14型モバイルノートPC「FMV Note U」に新モデル登場 約634gモデルに加えて「ゴジラ-0.0」コラボモデルも (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー