“Kuma”は冬眠はしない──K10世代デュアルコアの「Athlon X2 7000シリーズ」で費用対効果を考える:イマドキのイタモノ(1/2 ページ)

» 2008年12月15日 09時01分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

K10世代デュアルコアの存在意義とは

 Athlon X2 7000シリーズはK10のアーキテクチャを採用したデュアルコアCPUだ。ラインアップは2つあり、上位モデルが動作クロック2.7GHzの「Athlon X2 7750 Black Edition」で、もう1つが動作クロック2.5GHzの「Athlon X2 7550」だ。モデルナンバー表記もPhenom世代に沿ったもので、クアッドコアが9000番台、トリプルコアが8000番台ならデュアルコアは7000番台ということになるため、従来のAthlon X2とはモデルナンバーを単純に比較できない。

“kuma”こと、K10世代のデュアルコアCPU「Athlon X2 7750 Black Edition」 日本AMDによると“kuma”Athlon X2がリテールとして販売されるのは日本に限られるという。OPNは“AD775ZWCJ2BGH”

製品名 コアクロック HTバスクロック 1次キャッシュ 2次キャッシュ 3次キャッシュ メモリサポート
Athlon X2 7750 BlackEdition 2.7GHz 3.6GHz 128KB(64KB+64KB)×2 512KB×2(1MB) 2MB PC2-8500(DDR2-1066)
Athlon X2 7550 2.5GHz 3.6GHz 128KB(64KB+64KB)×2 512KB×2(1MB) 2MB PC2-8500(DDR2-1066)
Athlon X2 5200+相当 2.7GHz 2GHz 128KB(64KB+64KB)×2 512KB×2(1MB) − PC2-6400(DDR2-800)
Athlon X2 4800+ 2.5GHz 2GHz 128KB(64KB+64KB)×2 512KB×2(1MB) − PC2-6400(DDR2-800)
Phenom X4 9350e 2.0GHz 3.6GHz 128KB(64KB+64KB)×4 512KB×4(2MB) 2MB PC2-8500(DDR2-1066)

製品名 プロセスルール トランジスタ数 ダイサイズ TDP Max.TEMP コア電圧
Athlon X2 7750 BlackEdition 65ナノ 4億5000万 285平方ミリ 95ワット 73度 1.2〜1.25ボルト
Athlon X2 7550 65ナノ 4億5000万 285平方ミリ 95ワット 73度 1.2〜1.25ボルト
Athlon X2 5200+相当 65ナノ 2億2100万 126平方ミリ 65ワット 55-68度 1.325〜1.375ボルト
Athlon X2 4800+ 65ナノ 2億2100万 126平方ミリ 65ワット 55-72度 1.25〜1.35ボルト
Phenom X4 9350e 65ナノ 4億5000万 285平方ミリ 65ワット 70度 1.0〜1.125ボルト

 まずは、スペックからAthlon X2 7000シリーズと従来のAthlon X2を比較してみよう。製造プロセスが65ナノメートルプロセスルールという点は共通だ。さらに1次キャッシュメモリと2次キャッシュメモリの容量も同じ。異なるのは3次キャッシュメモリで、Phenomの流れをくむAthlon X2 7000シリーズは2Mバイトの3次キャッシュメモリを搭載している点が、従来モデルに対するアドバンテージとなる。また、2Mバイトという容量はPhenom X4/同 X3と同じだ。HyperTransportのリンククロックは従来の2GHzから3.6GHzへと上がっている。さらに、CPUに内蔵するメモリコントローラも従来のAthlon X2とは異なりDDR2-1066までサポートする。

Athlon X2 7750 Black EditionのCPU-Z、CPU項目(写真=左)。Athlon X2 4800+のCPU-Z、CPU項目(写真=右)。なお、コア電圧に関してはAMDが明らかにしているスペックとは異なる値が示されていた

 次はCPU-ZのCPUタブから確認してみる。先に挙げた相違のほかにも、Athlon X2 7750 Black Editionは命令セットのSSE 4Aに対応していることが従来のAthlon X2と異なる。また、メモリの実動作クロックにも差がある。PC2-6400メモリを組み込んでCPU-ZのMemoryタブを確認してみると、Athlon X2 7750 Black Editionは400MHz動作、Athlon X2 4800+は360MHz動作、2.7GHz駆動させたAthlon X2 5000+ Black Editionでは387MHz動作となっている。

CPU-ZのMemory項目。Athlon X2 7750 Black Edition(写真=左)。Athlon X2 4800+(写真=中央)。2.7GHz(200MHz×13.5倍)で動作させたAthlon X2 5000+(写真=右)

K10のIPCの高さをデュアルコアで実証

 今回の評価作業で用いたAthlon X2 7750 Black Editionは、これまでのBlack Editionと同様に倍率変更が可能なので、倍率を変更することで動作クロックを2.5GHzにして、Athlon X2 7550相当の状態でも測定を行っている。また、それ以外にも同クロックのK8世代デュアルコアCPUとして、2.7GHz動作となるように倍率を変更したAthlon X2 5000+ Black Edition(Athlon X2 5200+相当)と2.5GHz駆動のAthlon X2 4800+を用意し、加えて、K10世代のバリュークラスのCPUとしてPhenom X4 9350e(2.0GHz)を用意してみた。

テスト環境 System1 System2 System3 System4 System5
CPU Athlon X2 7750 BE(2.7GHz) Athlon X2 7550(2.5GHz) Athlon X2 5200+相当(2.7GHz) Athlon X2 4800+(2.5GHz) Phenom X4 9350e(2.0GHz)
マザーボード ASUS M3A78-T
チップセット AMD 790GX+SB750
メモリ DDR2-800(2Gバイト×2/5-5-5-12)
グラフィックスカード Leadtek WinFast PX9600 GT(GeForce 9600 GT)
グラフィックスドライバ Forceware 180.34
HDD WD WD3200AAJS-B4A(320GB/7200rpm/8MB)
OS Windows Vista Ultimate (SP1) 32ビット英語版

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