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» 2008年12月15日 09時01分 公開

“Kuma”は冬眠はしない──K10世代デュアルコアの「Athlon X2 7000シリーズ」で費用対効果を考えるイマドキのイタモノ(2/2 ページ)

[石川ひさよし,ITmedia]
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SYSMark 2007 Preview Patch-4:Ratings(写真=左)。SYSMark 2007 Preview Patch-4:E-Learning(写真=中央)。SYSMark 2007 Preview Patch-4:VideoCreation(写真=右)

SYSMark 2007 Preview Patch-4:Productivity(写真=左)。SYSMark 2007 Preview Patch-4:3D(写真=右)

TMPGEnc 4 Xpress Ver.4.6.3.267(CUDA:off)変換時間:1920×1080ドットWMV→720×480ドットMPEG-2(写真=左)。3DMark 06 Build 1.1.0:CPU Score(写真=右)

3DMark Vantage Build 1.0.1:CPU Test2(写真=左)。3DMark Vantage Build 1.0.1:CPU Score(写真=中央)。3DMark Vantage Build 1.0.1:CPU Test1(写真=右)

PCMark 05 Build 1.2.0:PCMarks(写真=左)。PCMark 05 Build 1.2.0:CPU(写真=中央)。PCMark 05 Build 1.2.0:Memory(写真=右)

PCMark 05 Build 1.2.0:Graphics(写真=左)。PCMark 05 Build 1.2.0:HDD(写真=右)

PCMark Vantage Build 1.0.0:PCMarks(写真=左)。PCMark Vantage Build 1.0.0:Memories(写真=中央)。PCMark Vantage Build 1.0.0:TV and Movies(写真=右)

PCMark Vantage Build 1.0.0:Gaming(写真=左)。PCMark Vantage Build 1.0.0:Music(写真=中央)。PCMark Vantage Build 1.0.0:Communications(写真=右)

,,PCMark Vantage Build 1.0.0:Productivity(写真=左)。PCMark Vantage Build 1.0.0:HDD(写真=右)

Sandra 2009.SP2 v15.72:CPU Arithmetic−Dhrystone ALU(写真=左)。Sandra 2009.SP2 v15.72:CPU Arithmetic−Whetstone iSSE3(写真=中央)。Sandra 2009.SP2 v15.72:CPU Multimedia−Multi-Media Int x8 aSSE2(写真=右)

Sandra 2009.SP2 v15.72:CPU Multimedia−Multi-Media Float x4 iSSE2(写真=左)。Sandra 2009.SP2 v15.72:CPU Multimedia−Multi-Media Double x2 iSSE2(写真=右)

Sandra 2009.SP2 v15.72:Memory Bandwidth−Int Buff'd iSSE2(写真=左)。Sandra 2009.SP2 v15.72:Memory Bandwidth−Float Buff'd iSSE2(写真=右)

Crysis Patch v1.2:CPU Benchmark−1280×1024ドット/High(写真=左)。LOST PLANET COLONIES:AREA1(写真=右)

消費電力:Sandra CPU Arithmetic/ピーク値(写真=左)。消費電力:CnQ=オン/アイドル時/ミニマム値(写真=右)

 今回比較したCPUの中で、Athlon X2 7750 Black Editionが多くのテストでトップをとっている。例外はSYSmark 2007 PreviewのVideoCreationと3DMark系のCPUテスト、PCMark系のCPUテストなどで、これらではクアッドコアのPhenom X4 9350eがトップに立っている。マルチスレッドを多用するアプリケーションではクアッドコアのPhenom X4 9350eが有利になるという、当然の結果だが、逆に見ればシングルスレッドアプリケーションでは、K10系としてクロックが高い“kuma”のパフォーマンスは優れているとも言える。

 同一クロックでK10とK8のAthlon X2を比較するとK10のIPCの高さも際立ってくる。SYSmark 2007 Previewや3DMark系、PCMark系では動作クロックが速いAthlon X2 5200+相当が、Athlon X2 7550に追いついていない。拡張命令のサポートも影響するエンコードテストでも、K10のほうがK8よりも30秒ほど短い時間で処理を終えている。

 ただし、こういったパフォーマンスの向上と引き替えに、消費電力量は増えてしまった。同じ65ナノプロセスルールで構成トランジスタの数が増えたのだから当たり前だが、省電力を重視するのであればK8コアが優位といえそうだ。

数千円プラスでトリプルも狙える価格設定をどのように考えるか

 今回実際にテストしたなかで、同じクロックのK8→K10への交換は性能アップを体感できている。アップグレードしてみれば、「おっ」と思うこともあるかもしれない。比較的マルチスレッド性の低いアプリケーションが中心であればK8よりもパフォーマンスアップしたAthlon X2 7000シリーズへのアップグレードがおすすめできる。

 Athlon X2 7750の店頭価格は8900円前後となる見込みだ。ただし、現在のAMD製CPUの価格はどれもかなりのお買い得であることは間違いない。1万円以下のデュアルコアで組もうか1万円前後のトリプルコアで組もうかと、その選択は難しい。価格差とマルチスレッド系ベンチマークテストの結果を見て「とりあえずPhenom」と考える自作PCユーザーは少なくない。

 ただし、Athlon X2 7750 Black Editionは現在のAMD CPUラインアップ中では最も高クロックなK10世代のCPUだ。それゆえ、ゲームなどで多いシングルスレッド性能はAMDのCPUでは最も高い。また、倍率を変更できるBlack Editionでもあるので、オーバークロックでさらなるパフォーマンスアップを狙ってみるのにも適している。その特性を理解して適した使い方ができる「違いの分かるユーザー」には、優れたコストパフォーマンスを享受できるCPUと評価できるだろう。

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