続いてはNortonシリーズ。この分野ではMac/Windowsを問わず定番のノートン先生だ。今回取り上げたのは、「Symantec Norton Anti-Virus 11」と「NortonConfidential for Macintosh」で、価格はともにパッケージ版が1万290円、ダウンロード版が6195円。
Norton Anti-Virusのインタフェースは、シンプルに整理されており、VirusBarrierを使ったあとだとこのスタンダードさにほっとする。運用方法はこちらも、導入時にシステム全体を手動スキャンして、その後は自動保護機能で監視させておくという使い方になる。というわけでこちらでも最初に、システム全体のスキャンを実行して所要時間を計測してみた。
結果、スキャン完了までには約3時間15分を要した。VirusBarrierの倍ほどの時間がかかった計算だ。スキャン対象の広さなどで差が出ているのかもしれない。倍の時間がかかるというとずいぶん大変そうだが、システム全体のスキャンは何度も行うことではないし、常にMacの前にいなければいけないわけでもないので、これくらいの時間がかかっても特に不便とは感じない。夜眠る前にスキャンを開始しておけば朝までには終わる。
CPU利用率は、プロセスリスト表示を見ると4%弱だが、グラフ表示の方を見ると実際には30%前後は消費しているようだった。いずれにせよVirusBarrierと同じく、Webブラウズやテキスト入力を同時に行っても処理の重さは感じられなかった。もちろん、全体スキャンを終えたあとの自動保護状態でも重さは感じられず快適にMacを利用できる。
監視や自動保護といった機能を利用したときのマシンへの負荷はウイルス対策ソフトを導入する際の不安点だったが、その点は杞憂(きゆう)であったと確認できた。VirusBarrierもNortonも実に軽快だ。
さて、スキャンでウイルスが発見された場合は、初期設定状態だとまずは自動修復が試みられ、それに失敗したら検疫(安全なフォルダへの隔離)が行われる。検疫されたファイルは手動でゴミ箱に入れて削除すればよい。
設定画面には「脆弱性保護」という項目も用意されている。実はNorton Anti-Virusはウイルス対策以外に、ネット経由の攻撃からの防御機能も搭載しているのだ。これはもちろんオンにしておこう。
一方、Norton Confidentialは、フィッシング対策やファイルの保護、機密(個人)情報の保護などをカバーしている。特にオンラインバンキングやオンラインショッピングを利用している人にとって関係のあるセキュリティ対策機能を網羅している。
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