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» 2008年12月19日 16時45分 公開

今なら予備バッテリーが当たるかも:最もフツーに使えるEee PC――「1000H-X」実力診断 (2/3)

[坪山博貴,ITmedia]

キーピッチだけでなく、レイアウトも変更された打ちやすいキーボード

 901-Xと比べてキーピッチが拡大されたキーボードは、キーボード全体で利用できる面積が拡大したこともあり、キーレイアウトも改善されている。Enterキーが日本語キーボードではより一般的な逆L字型になって大型化され、右寄りの変則ピッチのキーも1列に減らされた。また、「半角/全角」キーもEcsの隣りから下への変更となり、無変換キーが兼ねていた変換キーも独立し、一般的なノートPCにより近いレイアウトになった。「半角/全角」キーに関しては左端にあるという意識が染み付いている人も多いだろうから、細かい点だが大きな改良と感じる。

1000H-Xのキーボード(写真=左)は、901-Xのキーボード(写真=右)と比べて大型化され、キーレイアウトも改善された。キーボードの基本的な設計は上位モデルのS101と同様だ

 というわけで、キーボードに関しては文句なしに901-Xより打ちやすい。キータッチは少し軽めになった印象だが、キーピッチの拡大はもちろん、レイアウトがより一般的になった影響も大きい。

 タッチパッドはディスプレイに合わせたワイドタイプで、サイズも十分に確保されている。901-X同様に2フィンガーでのスクロール、3フィンガーでのページ操作などジェスチャー機能も豊富にサポートしている。ただし、タッチパッドの位置がキーボードのホームポジションに手を置いたときの中央ではなく、ボディの中央に配置されている点は変更されておらず、違和感を感じる人もいるだろう。

タッチパッドは多機能タイプ。2本の指を使ってのスクロール操作は、エッジ部分を1本指でなぞるタイプより分かりやすい

 タッチパッドのボタンは左右が独立したタイプだが、使用した機体はタッチが少し硬めで押す場所によっては反応が鈍く、901-Xのシーソー式のほうが使いやすく感じた。個体の問題かもしれないが、キーボードが扱いやすいだけに気になった。

視認性は確実に向上、明るく発色のよい液晶ディスプレイ

 では、液晶ディスプレイはどうだろう。10型ワイド液晶ディスプレイは、901-Xの8.9型ワイド液晶ディスプレイに比べて視認性が確実に向上しているし、最大輝度も高まっている。同じB5ワイドサイズの一般的なモバイルノートPCと比較すると、広めのフレーム部が気にはなるが、「Eee PC 701/4G」シリーズのように違和感を感じるほどではない。

 一方で画面解像度はほかのNetbookと同じ1024×600ドットに据え置かれ、いざ使い始めるとやはり情報一覧性が低めで窮屈だ。モバイルユースであれば割り切れると思うが、これを低価格ノートPCとしてメインPC代わりに使うのはどうだろう、という疑問は感じる。これが現状のNetbookとモバイルノートPCで大きな差で出る部分だ。ニュースサイトなどでもニュース記事全体を閲覧するには、ほぼ必ず縦スクロールの操作が必要だった。

1000H-Xの液晶ディスプレイ(写真=左)は、901-Xの液晶ディスプレイ(写真=右)より大型化されたが、解像度は共通の1024×600ドットだ。ちなみにディスプレイ輝度は上位モデルの1000H-Xよりも明るい

 もちろん、画面解像度のフォローも可能な範囲で行われている。タスクトレイのアイコンから画面解像度を1024×760ドットに簡単に切り替えることが可能で、画面全体が縦にスクロールする仮想スクリーン表示と縦方向を圧縮してのスケーリング表示を状況に応じて選択できる。

 例えば、縦解像度が600ドットではウインドウ内の特定のボタンがクリックできないといった場合には、この機能を使えばよい。また、Webブラウザなどで必須の縦スクロール操作は、付属のホイール付きUSB光学式マウスを使うだけで、随分とストレスが軽減される。

Internet Explorer 6のツールバーの段数を減らして、メニューを小さいアイコンに変更し、文字サイズを標準(写真=左)と最小(写真=中央)に設定したディスプレイの見え方。文字やアイコンを小さくしてみても、600ドットの縦解像度はやはり狭い。タスクトレイのアイコンから簡単に表示解像度の変更が可能だ(写真=右)。1024×768ドット表示時の縦方向の圧縮表示もここからオン/オフできる

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