COMPUTEX TAIPEI 2010の公式スポンサーとして名前を連ねるThermaltake Technologiesは、南港展覧館4階にかなり大きなブースを設置し、同イベントにあわせて数々の新製品を披露している。まずはPCケースから見ていこう。
今回の展示で最も心に響いたのは、ゲーミング向けミドルタワーケース「V9」シリーズに投入される「V9 BlacX Edition」だ。全面をブラックで塗ったシャープな外観や、上面後部に23センチの静音ファン(800rpm/15dBA)をレイアウトする構造は従来のV9 Black Editionと同じだが、上面前方になんと2つのHDDスタンドを設置している。よくあるHDDスタンド同様、スロットにHDDを差し込むとカバーが下に落ちて装着される仕組みで、Serial ATA HDDがそのままeSATAとして認識されるという。3.5インチだけでなく2.5インチドライブも利用可能だ。なお、公式的にはホットスワップはサポートしていないとのこと(マザー次第ということか)。このほかUSB 3.0コネクタを持つのも特徴だ。
ドライブベイは5インチが3基、3.5インチが7基(うち5基はシャドウベイ)。ファンは、フロントに12センチの吸気ファン、後方に12センチの排気ファン、上面に23センチの排気ファンを搭載するほか、オプションで14センチファンも搭載できる。本体サイズは215(幅)×480(奥行き)×490(高さ)ミリ、重量は約6.85キロだ。出荷時期は未定、価格は100米ドルとのことだったが、国内での販売価格は1万7000円前後になるようだ。
このほか、V9 BlacX Editionと同じギミックを搭載する「V6 BlacX Edition」も並んでいた。こちらはHDDスタンドが1基で、日本での価格は約1万5000円程度。早ければ7月には出荷される見込み。また、夏以降に投入予定の製品として、側面側にHDDドックを内蔵する「ARMOR A60」や、23センチファンを本体上部に搭載する“キューブ型”PC「ARMOR A60」、V3 Black Editionの改良版としてツールフリー構造をすべてのベイに取り入れた「V4 Black Edition」などもあり、これからたくさんの新製品が日本に上陸すると思われる。
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