富士通と富士通デザインは5月20日、ワールドワイド公募したデザイン競技会「FUJITSU デザインアワード2011」の受賞作品を決定。都内会場で受賞式を行った。
FUJITSU デザインアワード2011は、同社のブランドスローガン“shaping tomorrow with you”に基づき、ユーザーの「こういう製品がほしい」の要望を具現化する取り組みの一環として展開するもの。今回は、
の2部門を募り、約100カ国3354人/1076の作品が集まった。
LIFEBOOK部門は、2013年──とごく近い将来のノートPCがどうなるかを示すもの。パーソナルからソーシャルに移っていくシーンを想定しつつ、PC、携帯電話/スマートフォン、タブレットなどをスマートに融合したプロダクトが多く集まったという。
同部門では、準グランプリの「Crowd」(Philipp Schaake氏/ドイツ)、グエナエル・ニコラ賞の「Frame Series」(Florian Langer氏、Patrick Decker氏/ドイツ)、ロス・ラブグローブ賞の「Anderson」(Ma Yiwei氏、Tao Ying氏/香港)、マ・ヤンソン賞の「The Haunted Mountain」(Lou Xiaoyu氏/フランス)、加藤公敬(富士通デザイン社長)賞の「ecoPad」(Eun-ha Seo氏、Jun-se Kim氏、Yonggu Do氏/韓国)の5作品が受賞した。
準グランプリのCrowdは、10.1型クラスの小型ボディに、ノート/セパレート/スレートなど利用シーンや仕様アプリケーションに応じて、個別に変形させつつ用途を切り替えられる仕組みとともに、それにともなうユーザーインタフェース(UI)の工夫を具体的に意識して訴求する。「次世代のLIFEBOOKが考えるべき、魅力的な方向性を示している」(富士通デザインの加藤社長)。
このほか審査員特別賞作品では、Frame SeriesとThe Haunted Mountainがほどよく具体的で面白い。Frame Seriesはそれぞれ個別に機能するディスプレイや(キーボード付きの)PC機能、スマートフォンを特定の横長フレームに装着することで1つに融合した機器としても利用できる。The Haunted Mountainは、接続したプロジェクターの映像やインストールしたアプリケーションなど、PCに追加する機能に応じて“動き”や“香り”を発生させる仕組みを取り入れた。どんなにおいなのかは各自想像してほしいが「ウイルス感染→悪臭を発生させて警告」といったこともアリだという。
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