クラウドストレージの金銭的負担が増してきた 回避策としてTerraMasterのNASキット「F2-425」を使ってみた【セットアップ編】(1/2 ページ)

» 2025年12月23日 18時00分 公開
[井上翔ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 仕事柄、筆者は複数のクラウドストレージサービスを契約している。しかし、保存容量を引き上げるとなると、そこそこ大きな出費を要する。PCやスマートフォン/タブレットにアプリを入れておけば、デバイスを問わずファイルを同期できるのは楽でいいのだが、“お財布”には厳しい。

 そんなことを知人に話したところ、「長期間に渡って出費がかさむならいっそのことNASを入れてみてはどうか?」と提案を受けた。これまでデータの保管にはクラウドストレージか外付けHDD/SSDを活用してきたので、個人利用においてNASという発想がなかったのだ。

 NASってどんなものだろうか――そんなNAS初心者のもとに、TerraMasterの2ベイNASキット「F2-425」(実売価格4万円台前半〜半ば)がやってきた。ひとまず、手持ちのHDDを使って実用できるのか試してみた。

F2-425 TerraMasterのNASキット「F2-425」

コンパクトだがパワフルなF2-425

 先述の通り、F2-425は2ベイ構成のNASキットだ。キットと付くNAS製品は、利用に当たって別途HDD/SSDを用意する必要がある。

 ストレージベイには、Serial ATA接続かつ2.5インチまたは3.5インチのHDD/SSDを最大で2基搭載できる(最大1基当たり30TB)。3.5インチHDDを使う場合は完全にツールレスで組み込み可能だ。2.5インチHDD/SSDを組み込む場合はネジ止めが必要だが、ネジは付属しているのでドライバー(ネジ回し)だけを用意すればいい。

正面 本体正面にはストレージベイ×2の他、電源スイッチ、USB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2) Standard-A端子とインジケーターランプが備わる
ストレージベイ ストレージベイは3.5インチHDDであればツールレスで組み込める

 NASでは複数のストレージを束ねて利用することで冗長性やパフォーマンスを高める「RAID(レイド)」という仕組みを利用できる。本製品は2ベイ構成なので「RAID 0(ストライピング)」と「RAID 1(ミラーリング)」が利用可能だ。もちろん、それぞれのベイのストレージを別個のドライブとして扱う「シングルモード」も用意されている。

 とにかくパフォーマンスを重視するのであれば、2台のストレージにデータを分割して保存するRAID 0を使うといい。逆に、データの冗長性を重視するのであれば、2台のストレージに同じデータを保存するRAID 1を使えばいい。

 加えて、本製品ではTerraMaster独自の「TRAID(TerraMaster RAID)」「TRAID+(TerraMaster RAID Plus)」と呼ばれるRAIDも利用できる。TRAIDは異なる容量のストレージが混在している環境において、より大容量のストレージを“無駄を抑えて”使えることが特徴だ。

 また、別売のUSB接続の「DAS(エンクロージャー)」を利用することで、追加のストレージプール/ボリュームとして利用することも可能だ。

F2-425 F2-425で利用できるRAID構成(製品情報より)

 本製品は、サイズの割にパワフルであることも特徴だ。CPUはIntelの「Celeron N5095」(2GHz〜2.9GHz/4コア4スレッド)で、メモリはDDR4規格のSO-DIMMを標準で4GBを備えている(最大で16GBモジュールに換装可能)。

 ポート類は正面に、USB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2) Standard-A端子を、背面にはHDMI出力端子、ネットワーク(2.5GBASE-T)端子、USB 10Gbps Standard-A端子、、USB 5Gbps(USB 3.2 Gen 1) Standard-A端子と電源端子を備えている。HDMI出力端子はストレージ上にある映像/音声の出力に対応しており、以下の形式のファイルを再生可能だ(最大4K/60fpsまで対応)。

  • H.264
  • H.265
  • MPEG-4
  • VC-1

 ネットワーク端子は最大2.5Gbpsに対応しているので、最近じわじわ増えてきたマルチギガビット有線LAN環境ではデータのやりとりをより高速に行える。

背面 背面の様子。右側には大きめの排気ファンが付いている
左右 左右の側面にはスリットの入った「TerraMaster」ロゴがあり、ここから吸気するようになっている
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月10日 更新
  1. 「ANAオリジナル タフなビジネスリュック」を試す 収納力もバツグンで鳥肌が立つほどにカッコいい (2026年04月07日)
  2. 2台のMac StudioをThunderbolt 5で連結! 計128GBメモリ環境と分散推論「exo」でLLMを爆速化してみた (2026年04月08日)
  3. レノボが「ThinkPad」2026年モデルを一挙発表! 12年ぶりの構造刷新やUSB Type-Cの自力交換対応でメンテナンス性も向上 (2026年04月07日)
  4. 128GBの大容量メモリが映像制作とAI環境を変える――「M5 Max MacBook Pro」フルスペック機をプロが実戦投入して分かったこと (2026年04月08日)
  5. 「GeForce RTX 50」シリーズと「DLSS 4.5」でゲーミング体験はどう変わる? NVIDIAの中の人が解説 (2026年04月09日)
  6. DJI、8K/360度撮影に対応した新型ドローン「Avata 360」きょう発売 1型センサー搭載、レンズ交換も可能に (2026年04月09日)
  7. サンコーで3280円の電動マッサージ機能付き「3in1スマホショルダーケーブル」を試す 使って分かった長所と欠点 (2026年04月09日)
  8. 「顔なじみ認識」で不要な通知を削減! Amazonが日本限定「Ring 防犯ドアホン プロ」を4月22日発売 (2026年04月08日)
  9. Blu-ray難民を救う? アイ・オーとVerbatim、ユーザーの不安を払拭する製品供給の継続を発表 (2026年04月08日)
  10. ANAがビジネスユースに特化した耐久性重視のビジネスバッグ3製品を発売 (2025年11月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年