“ハイスペPC”をできるだけ安く手に入れたい? それなら「LUV MACHINES Lm-i731X2」はどうだろう8万円台のプレミアムモデル(1/2 ページ)

» 2011年06月17日 18時40分 公開
[小川夏樹,ITmedia]

オールマイティに使えるLUV MACHINESシリーズ

LUV MACHINES Lm-i731X2

 PC向けのオンラインゲームといえば、RO(ラグナロクオンライン)やAION、FFシリーズといったMMORPG系のオンラインゲームや、Alliance of Valiant Arms(AVA)、Counter-Strike(CS)、サドンアタック(SA)などのFPSが挙げられる。また、PCの用途として最近盛り上がりを見せているのが、Ustreamやニコニコ生放送といったユーザー自身によるライブ配信サービスだ。PC内蔵のWebカメラや外付けのWebカメラを接続するだけで手軽に始められるのが魅力となっている。

 こうしたゲームやサービスは、少々古いスペックのPCでも動作するように、ゲームなら「プレイ時の解像度を落とし画面効果を無効にする」、ユーザー生放送でライブ配信をするなら「配信時の画質と音質を可能な限り落とす」といった設定をすることで、それなりに楽しめるようにはなる。しかし「3DゲームをフルHDの大画面でグリグリとプレイしたい」「ユーザー生放送をぬるぬるの高画質で配信したい」となると話は変わってくる。

 それにはいわゆる「ハイスペ」(ハイスペック)な環境が必要だ。CPUなら最低でもSandyBridgeのCore i5、できればCore i7にしたい。グラフィックスも統合グラフィックスではなく、NVIDIAのGeForce GTX系かAMDのRadeon HD系のミドルレンジクラス以上が必要になる。メインメモリも8Gバイトくらいはほしいし、OSは当然4Gバイト以上のメモリをフルに利用できる64ビット版のWindows 7になるだろう。

 このようにPC向けの各種サービスをできる限り高いクオリティで楽しみたいとなると、それなりに高いスペックが求められる。もちろん低価格なNetbookやNettop、3〜4年前のPCでもオフィスソフトやWebサイトの閲覧、Flashゲーム、Youtube動画の再生はできる。しかし、前述したオンラインサービスを高品質で楽しむとなるとハードルは高い。サービスによっては「Atom搭載PCは動作対象外」「チップセット内蔵グラフィックスは不可」と明記されていることもある。もし、現在使っているPC環境ではストレスを感じたり満足に行えない処理があり、それらを高品質でストレスなく楽しみたいと感じているなら、思い切ってPCを買い替えたほうがいいだろう。

 ただ、そうかといって“ハイスペPC”を入手するとなると、予算が10万円を軽く超えてしまうことも多く「BTO選択メニューでスペックを落として価格を抑える」「少しの予算オーバーなら無理して支払う」といった悩ましい選択を迫られることになる。また、このご時世なら、なるべく安価にハイスペ環境を入手したいと思うのは当然だ。

 そうしたニーズにうってつけなのが、マウスコンピューターの「LUV MACHINES」シリーズだ。ここでは抜群のコストパフォーマンスを誇る「Lm-i731X2」を紹介しよう。

CPUはCore i7 2600、チップセットはIntel H61 Express

 ミニタワー型のケースを採用するLm-i731X2は、microATX規格の「H61MU-S01」(MS-7680)というMSI製のOEMマザーを搭載する(仕様的には市販の「H61MU-E35」に準じる)。チップセットはIntel H61 Expressで、6GbpsのSerial ATAには非対応だが、USB 3.0に対応し、SandyBridge世代のCPUとしてCore i7(LGA1155)まで搭載できる。

 さらにPCI Express x16が1スロットあるので、CPU統合グラフィックスではなく、ハイエンドGPUを搭載したグラフィックスカードを別途装着できる。このため、BTO次第ではハイスペックな構成も選択できるようになっている。このほか、グラフィックス向け以外の拡張スロットとして、PCI Express x1スロットが2基に、PCIスロットが1基と、必要十分な拡張性も確保されている。

 インタフェースは、USBポートが本体背面に6ポート(このうちUSB 3.0対応が2ポート)、ギガビットLAN、PS/2ポート、アナログRGB出力、サウンド関連端子という構成だ。本体前面側下部にはヘッドフォンとマイク用ジャック、そしてUSB 2.0ポートが2つ並んでいる。また、マザーボード上のSATAポートも4基のうち2基が余っている。

本体前面/背面

 今回試用したLm-i731X2は、CPUにCore i7-2600(3.4GHz)、グラフィックスにNVIDIAのGeForce GTX 560Ti(グラフィックスメモリ1Gバイト)が搭載されていた。このマシンには、純正のCPUクーラーをはじめ、ケースファンやグラフィックスカードのGPU冷却ファン、500ワット電源のファンと、全部で4つのファンが搭載されているのだが、静音性は非常に高く、むしろ部屋で稼働させている除湿器の動作音のほうが気になるほどだった。

 評価機は4Gバイトのメインメモリを搭載していたが、64ビット版のWindows 7 Home Premiumをより快適に動作させるために、さらに4Gバイトを追加して合計8Gバイトにしたいところ。幸いなことに現在メモリ8Gバイトへの無料増量キャンペーン中だ。物理的な最大メモリ容量の8Gバイト(4Gバイトモジュール×2)いっぱいまで利用できるのはうれしい。

CPUにSandy Bridge世代のCore i7-2600(3.4GHz)を採用。グラフィックスカードもNVIDIAのGeForce GTX 560Tiを搭載している

CPU-Zの表示画面。CPUソケットはLGA 1155、製造プロセスは32ナノでコア数は4、Hyper-Threadingによって同時に実行可能なスレッドは8だ。TurboBoostによる1コア動作時の最高クロックは3.8GHzになる(画面=左)。チップセットはIntel HM61 Express。マザーボードはMSIの「H61MU-S01」というOEM製マザーが採用されている(画面=右)

標準構成ではメインメモリとしてDDR3-1066(PC3-8500)のモジュールが1枚装着される。ただし、現在行われているキャンペーン期間中は、チップセットの最大容量である8Gバイトを搭載して出荷されるのでお得だ(画面=左)。グラフィックスは、ミドルレンジクラスのGPUであるNVIDIAのGeForce GTX560Tiだ。グラフィックスメモリは1Gバイト(画面=右)

 HDDは500Gバイト(SATA2、7200回転)だ。購入当初は容量的な問題はないかもしれないが、しばらくすると厳しくなってくることは考えられる。そんなときはケース内部に増設用の3.5インチベイがあるので、将来的にはここに増設すればいい。

 光学ドライブは標準でDVDスーパーマルチドライブを搭載しており、BTOでBD対応ドライブに変更することも可能だ。また、グラフィックスカードのオプションに、水冷ヘッドを採用したモデルが用意されている点にも注目だ(試用したマシンは冷却ファン付きのカード)。水冷ヘッドを搭載したグラフィックスカードであればさらに静音性を高められる。拡張スロットに地デジチューナーを装着し、大容量HDDを増設して、BD対応ドライブや27型ディスプレイと組み合わせれば、テレビ録画用のPCとしても活用できるだろう。

 以上のように、Lm-i731X2は標準でも十分な性能を持つうえ、BTO選択によってはさらにハイスペックな構成へと引き上げることが可能になっている。SLIなどのマルチGPUやSATA RAIDには非対応だが、そうした点を削ることにより、購入しやすい価格を実現したと考えれば納得がいくだろう。

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