6万3000円で、Core i5+外部GPU仕様──「HP Pavilion dv4-3100 ルビーレッド+BDモデル」の実力検証売れ筋構成で販売再開、14型サイズの新シリーズ(1/2 ページ)

» 2011年07月30日 10時00分 公開
[岩城俊介(撮影:矢野渉),ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

家庭用にちょうどよい14型サイズ、低価格ながらスイッチャブルグラフィックス仕様

photo 日本HP「HP Pavilion dv4-3100」。BTO対応の標準構成例は4万9980円から(2011年7月28日現在、販売一時休止)、今回の評価機構成で6万3000円(同じ構成のDirectplusモデルが7月29日に販売再開)となる

 昨今、PCは数万円台からとかなり安価に購入できるようになっている。その導入のしやすさから、PC各メーカーは4万〜6万円台で展開するベーシックモデルも主力の1つに据え、「満足できるデザインと普通の性能を備え、かつ安価であればそれに越したことはない」と考える一般ユーザー層に訴求している。

 日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)の「HP Pavilion dv4-3100」(以下、dv4-3100)はこのような層に対し、家庭内で自由に移動しながら使う“ホームモバイルに最適”とするポイントで訴求する新シリーズだ。日本では少し珍しい14型ワイドの液晶ディスプレイと重量2.28キロのボディ、Sandy Bridge世代のCPU、外部GPU(スイッチャブルグラフィックス仕様)、中長時間動作のバッテリー、光学ドライブを内蔵して4万9980円から(BTO対応標準構成例の場合)と、かなり手ごろな価格帯を実現する。

 dv4-3100は、標準構成例でPentium B940/2Gバイトメモリ/250GバイトHDD/DVDスーパーマルチドライブの仕様で4万9800円から展開するモデルだが、今回はよりパフォーマンスに優れる“売れ筋の構成”としたCore i5-2410M(2.3GHz/最大2.9GHz/Hyper-Threading Technology対応)/4Gバイトメモリ/500GバイトHDD/BD-ROM+DVDスーパーマルチコンボドライブを搭載する仕様のルビーレッドカラーの評価機でその実力を検証する。

 なお、BTO対応モデルは“(2011年7月30日現在)好評につき、一時お取り扱い停止中”というステータスだが、今回の評価機と同じ仕様のお勧め構成モデル「ルビーレッド・ブルーレイROMモデル(dv4-3117TX)」などが7月末より順次同社直販サイト「HP Directplus」で販売が再開された。ルビーレッド・ブルーレイROMモデルの価格は6万3000円だ。

 まずは外観から。dv4-3100はルビーレッドとエスプレッソブラックの2色を用意する(エスプレッソブラックは、同じくお勧め構成モデルに、光学ドライブのみDVDスーパーマルチとして5万9800円とする「エスプレッソブラック・DVDモデル」が存在する)。評価機で採用するルビーレッドは深みのある上品な赤の調色で、なかなかきれいであざやかなカラーだ。独自のHP Inprintテクノロジーを用いて花火をイメージした模様を再現しつつ、キズに強く長期に渡る使用でも塗装がはげにくい加工が施してある。ルビーレッドの花火模様は、男性にはちょっと……と思ってしまいがちだが、実機に触れると意外にそうでもない。ブラック系より明るめ色調である分、光沢ボディでも指紋や皮脂の付着が比較的目立たたない。とりわけオシャレを気取ったり、誰かにアピールしたいわけではないが「そんな私でも、たまには赤もよさそう」と思えてしまう上品なトーンは好印象だ。


photophoto 独自技術により花火のデザインパターンが施されたルビーレッドの天面(写真=左)。エスプレッソブラックにも格子状のパターンが施される(写真=右)

 14型ワイドの液晶ディスプレイは、1366×768ドットとノートPCとしては標準的な解像度をサポートする。表面は光沢仕上げ、小さすぎず大きすぎない適度な画面サイズにより、写真や映像といったエンターテインメント系コンテンツもひととおり自然に楽しめる。視認性は標準的で、蛍光灯下の屋内環境において輝度を最大(11段階に調整可能)にすると明るすぎるほど。普段は5〜7段階程度の輝度と、より省電力な動作状況で使用するとちょうどよさそうである。

 キーボードは同社が“浮き石型”と呼称する、テンキーレスのアイソレーションタイプを採用する。主要キーで標準19ミリの正方ピッチを実現し、Enterキーの右側にHome/Page UP/Page Down/Endキーを配置する。キーストロークは約2ミリ、キートップは16ミリ角サイズだ。標準ピッチのキー間隔により、軽めのタッチで違和感なく自然に操作できる。強く押し込むとキーボード面が若干たわむ点、HomeキーがBackSpaceの左、Deleteの下にあり、文字消去時に誤操作してしまいやすい点、カーソルキー(特に上下)が小さく、やや操作しにくかった点は気になったが、こちらは慣れの範囲だろう。なお、日本語配列ながらスペースキーが幅約77ミリ(主要キーの4つ+α分)と比較的長めにとられており、日本語変換時に操作しやすい印象を受けた。

photophoto 液晶ディスプレイは1366×768ドット表示対応の14型ワイド、キーボードは標準19ミリピッチのアイソレーション仕様となる

 また、LEDの情報表示インジケータがほどよく目に付かないのも印象がよい。普段は小さい電源LEDの点灯のみ(消音/無線LANオフ時はF11、F12キー上の赤色LEDも点灯)が視認でき、点滅するHDD動作や充電中を示すインジケータは本体の右側面にある。こちらは視認性や派手さの演出面で賛否あるが、過度なLEDの演出は照明を落とした室内など、利用シーンによってわずらわしく感じることがある。こちらは、ルビーレッドカラーで外観のあざやかさを演出する半面、利用者の使い勝手を意識したユーザーフレンドリーな配慮も感じ取れる。

photo タッチパッドは機能としては標準的。ジェスチャー操作やマルチタッチ操作をサポートする

 タッチパッドは87(横)×43.5(縦)ミリのセンサー面に標準的な2ボタンを備える仕様で、使い勝手に困る部分はない。Synaptics製ドライバ(V.7.5)が導入され、2本指や端をなぞって操作するスクロール、つまむ動作で縮小、3本指で戻る/進むといったマルチタッチでのジェスチャー操作にも対応する。また、タッチパッド機能はタッチパッド左上のダブルタップで手軽にオン/オフできる。

 搭載インタフェースは、低価格志向のモデルながらもかなり充実している。本体前面にALTEC LANSINGブランドのステレオスピーカー、本体左側面に光学ドライブ、USB 2.0×1、マイク/ヘッドフォン入出力、右側面にアナログRGB、1000BASE-T準拠の有線LAN、HDMI出力、マルチメモリカードリーダー、USB 3.0×2、盗難防止ロック用スロットを備える。ベーシックモデルながら2つのUSB 3.0とHDMI出力を普通に用意する点は、2011年に購入するPCとしては抜かりのない仕様である。


photophoto 本体前面にALTEC LANSINGブランドのステレオスピーカーを備える。サラウンド再生環境・音質を調整できるソフトウェア「ドルビーホームシアター V4」とともに、本体内蔵スピーカーでもなかなかキレのある音楽再生が楽しめる(写真=左)。本体背面に排熱口がある(写真=右)
photophotophoto 側面は後方が緩やかに厚くなり、キーボード面が若干前傾するデザインとなっている。左側面に光学ドライブ(評価機はBD-ROM+DVDスーパーマルチコンボ)、USB 2.0×1、ヘッドフォン/マイク入出力、右側面に盗難防止ロックポート、HDD動作/電源インジケータ、USB 3.0×2、マルチメモリカードリーダー(SDXC対応SDメモリーカード、MMC)、HDMI出力、ギガビット対応有線LAN、アナログRGB入力、DC入力を備える。通信機能として、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANやBluetooth v3.0も標準で搭載する
photo 音質補正/サラウンド設定が行える「ドルビーホームシアター v4」をプリインストールする。PC本体のスピーカーでも、音楽再生やBlu-ray Disc映画タイトルをなかなかの音質で楽しめる
photophoto バッテリーは平型形状(52ワットアワー 11.1ボルト/2.55アンペアアワー)で、本体底面の前部に装着する。ACアダプタは49.3(幅)×125.2(奥行き)×30.3(高さ)ミリ、ケーブル込み重量519グラムで19ボルト/90ワット出力の仕様(付属のウォールマウントプラグ装着時は約398グラム)。HDDはゴムクッションで覆われている。加速度センサーでHDDのヘッドを待避させて損傷を防ぐHPプロテクトスマート・テクノロジーも備える

 なお、排熱口が背面にあるのが少し珍しい。多くのノートPCは背面にバッテリーがあり、排熱口は本体の左右──多くは右手で行うマウス操作時に不快とならないよう左側面にあるが、左手でマウスを操作する人には優しくなく、本体の側面に冷えたドリンクを置くとPCの熱で生ぬるくなるなど、都合が悪いこともある。本機はバッテリーを本体底面の前部に配置する仕様のため、この季節は特に不快な熱を感じずに済む。細かいが少しうれしいポイントだ。

photophotophoto デバイスマネージャー画面の一部

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月10日 更新
  1. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  2. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  3. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  4. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  5. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  6. Apple Siliconはなぜ「オンデバイスAI」に強いのか? NVIDIA「RTX Spark」との比較で読み解くシリコン設計の哲学 (2026年06月08日)
  7. 高騰中のSSD、品薄のHDD──けれど“最終処分”のニーズは変わらず (2026年06月06日)
  8. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  9. 新GPU「RX 9070 GRE」搭載カード発売! 既存上位モデル「RX 9070 XT」との価格差に悩む声も (2026年06月08日)
  10. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー