エプソン、壁掛けやテーブル投写が可能な超短焦点モデルなどプロジェクター7機種エントリー機やiOSアプリも投入(1/2 ページ)

» 2011年12月15日 00時00分 公開
[池田憲弘,ITmedia]

 エプソンは12月14日、オフィスや教育現場での使用を想定した短焦点のプロジェクター「EB-485WT」「EB-480T」「EB-485W」「EB-480」「EB-435W」「EB-430」、およびオフィスと家庭両方を想定したプロジェクターのエントリーモデル「EH-TW400」の合計7機種を発表した。

 デスクトップ型のEB-435WとEB-430は2011年12月21日に発売、壁掛け式のうちEB-485WとEB-480は2012年2月24日、電子黒板機能を備えるEB-485WTとEB-480Tは2012年3月14日、エントリーモデルのEH-TW400は2012年2月2日に発売する。

 価格はオープン。想定実売価格は短焦点モデルが14万9980円〜20万9980円で、EH-TW400が5万9980円(税込み)。

プロジェクター新機種の主な仕様
製品名 解像度 明るさ コントラスト比 倍率(ズーム) フォーカス 重量 想定実売価格
EB-485WT 1280×800 3100ルーメン(以下同) 3000:1 1.35(デジタル) 手動 5.4キロ 20万9980円
EB-480T 1024×768 3000ルーメン 3000:1 1.35(デジタル) 手動 5.4キロ 19万9980円
EB-485W 1280×800 3100ルーメン 3000:1 1.35(デジタル) 手動 5.2キロ 16万9980円
EB-480 1024×768 3000ルーメン 3000:1 1.35(デジタル) 手動 5.2キロ 15万9980円
EB-435W 1280×800 3000ルーメン 3000:1 1.35(デジタル) 手動 3.9キロ 15万9980円
EB-430 1024×768 3000ルーメン 3000:1 1.35(デジタル) 手動 3.9キロ 14万9980円
EH-TW400 1280×800 2600ルーメン 3000:1 1.2(手動) 手動 2.3キロ 5万9980円

スクリーンまで最短18.7センチで80型を投写可能

photo EB-485WT。壁掛け式のメリットは、投写面の前に立ってもまぶしくなく、人影などで投写面が隠れないことだ。登壇者はプロジェクターを意識せずに、講義やプレゼンテーションができるとしている

 EB-485WT/EB-480T/EB-485W/EB-480の4機種は、壁掛け式の短焦点プロジェクターだ。EB-485WT/EB-480Tの2機種は電子黒板機能を備える。従来モデルと比較すると、明るさは2500ルーメンから3100ルーメン(EB-485WT/EB-485W)に、スピーカーの出力は10〜12ワットから16ワットに向上するなど、基本性能が向上した。一方で、本体サイズは20%程度縮小している。

 製品本体から、スクリーンまでの距離をEB-485WT/EB-485Wで18.7センチ、EB-480T/EB-480で22.2センチ確保すれば、80型のフルスクリーンサイズを投写できる。また、壁掛けの状態で従来より高い位置への投写を可能としたことで、天井が低い部屋にも対応するとしている。

photophoto EB-485WT/EB-480Tは電子ペンが2本付属する(写真=左)80型を投写するのに必要なスクリーンまでの距離は最短で18.7センチとなる(写真=右)

 壁掛け以外にも、標準的な机に置いての投写や、縦に置くことでのテーブルへの投写に対応する。電子黒板機能を搭載するEB-485WTとEB-480Tには、2本の電子ペンが付属し、ペンを用いて投写面上でマウスのクリックやドラッグといったPCの操作が行える。2人同時の操作にも対応する。また、ドライバをなくし、キャリブレーションを自動で行うようにしたことで、使用時の手間を減らしたのも特徴だ。

photophoto 縦に置くことでテーブルへの投写に対応する(写真=左)。新製品では、2人同時の操作が可能となった(写真=右)

 映像入力インタフェースはアナログRGB、コンポジット、S-Video、HDMIに対応する。本体サイズは367(幅)×375(奥行き)×143(高さ)ミリで、重量は約5.2キロ(EB-485WT/EB-480Tは約5.4キロだが、付属ペンの重量を加算している)。

「超短焦点レンズ」を搭載するデスクトップ型

photo EB-435W。通常の約半分の距離で投写できる短焦点レンズを搭載する

 EB-435W/EB-430は、デスクトップ型の短焦点プロジェクター。従来モデルに比べて基本性能が向上し、明るさは2000ルーメンから3000ルーメンに、スピーカーの出力は10ワットから16ワットとなった。

 通常の約半分の距離で投写できる短焦点レンズを搭載し、約83センチの距離でワイド80型の投写が可能だ(EB-435Wの場合。EB-430は約89センチ)。縦方向、横方向の台形補正を手動で行える「ピタッと補正」機能を搭載しており、プロジェクターを投写する場所の正面や水平な場所に設置できない場合でも、簡単に画面を調整できる。

 映像入力インタフェースはアナログRGB、コンポジット、S-Video、HDMIに対応し、本体背面に2系統のオーディオ入力端子を備える。本体サイズは345(幅)×277(奥行き)×105(高さ)ミリで、重量は約3.9キロ。

photophotophoto EB-435Wの操作ボタン(写真=中央)。本体背面に2系統のオーディオ入力端子を備える(写真=右)

ローエンドマーケットの拡大を狙うエントリーモデル

photo EH-TW400。個人向け用途も法人向け用途にも対応するエントリーモデルだ

 EH-TW400は、解像度1280×800ドットに対応するエントリーモデルのプロジェクターだ。ビジネス向けプロジェクター“オフィリオ”シリーズを家庭向けにチューニングし、ビジネス用途もこなせる個人向けプロジェクターとした。80型を投写する場合に必要な距離は約225センチで、横方向の台形補正を手動で行える「ピタッと補正」機能を搭載する。

 入力インタフェースは、HDMI、S-Video、コンポジット、アナログRGBのほか、“USBディスプレイ”用のUSBポートなどを備える。本体サイズは、295(幅)×228(奥行き)×77(高さ)ミリ、重量は2.3キロ。リモコンが付属する。

photophoto 入力インタフェースは、HDMI、S-Video、コンポジット、アナログRGBのほか、“USBディスプレイ”用のUSBポートなどを備える

 また、新製品を含む計30機種を対象に、無線LAN環境でiOS搭載デバイスから直接プロジェクターにデータを転送、投写できるアプリ「Epson iProjection」を発表。2012年1月5日からApp Storeで無償配布する。

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