第2回 かゆいところに手が届く、R631のユーティリティソフトを検証するキャンパスで使う「dynabook R631」(1/3 ページ)

» 2012年03月28日 11時30分 公開
[池田憲弘,ITmedia]

Ultrabookの要件を支えるユーティリティソフト

photo 今回はユーティリティソフトの話が中心

 薄くて軽いだけじゃない。使いたいときにすぐに使える高速起動や、どこでも持ち運べるような長時間のバッテリー駆動を実現する……これらはインテルが提唱するUltrabookのコンセプトだが、低電圧版のCPUやSSDなど、ハードウェアだけで実現しているとは限らない。dynabook R631連載の第2回は、Ultrabookの要件を支えるユーティリティソフトを検証する。

起動を取るか、シャットダウンを取るか

 大学生のころは授業に遅刻することが多かった。朝一の授業は絶望的で、ゼミの教授が担当する授業すら……。教室に入ったらすでに授業が始まっていた、そんなときにノートを取るPCの起動が遅かったらどうだろう、焦りは募るばかりだ。起動が早いUltrabookはこんなときに重宝する。

 dynabook R631には、さらに起動を早くする「東芝高速スタート」機能がある。この機能はBIOS処理とプログラムの読み込みを最適化し、起動時間を短縮するというものだ。dynabook R631はストレージにSSDを採用するため、もともと起動はそこそこ高速なのだが、東芝高速スタートでどれだけ効果があるか確かめよう。

 東芝高速スタートと通常起動、それぞれ電源を入れてからデスクトップが表示されるまでの時間を3回ずつ計測した。ログインには必ずパスワードが必要となるよう設定しており、指紋認証を使ってログインしている。

起動時間の比較
回数 東芝高速スタート 通常起動
1回目 18秒 20秒
2回目 17秒 23秒
3回目 18秒 23秒
平均 17.7秒 22秒

 結果を見ると、東芝高速スタート機能を利用した方が平均値で約5秒ほど早い。17秒と22秒ということで大きな差だとは感じなかったが、17秒でデスクトップ画面が開く起動の速さは非常に快適だ。電源ボタンを押してから30秒程度で、Webブラウズを始められる。

 高速起動の快適さを生かすなら、指紋認証システム「Toshiba Finger Print」も導入した方がいいだろう。認証のスピードは2秒ほどで、パスワードをキー入力するより楽だ。読み取りに失敗することもほぼなく、初回設定は2〜3分で行える。

photophotophoto 高速スタート時はWindowsの起動画面が出なかった(写真=左)。東芝高速スタートは通常と異なる方法でのシャットダウンとなる(写真=中央)。指紋認証システムを導入すれば、ログインまでが快適になる(写真=右)

 しかし、東芝高速スタートにはデメリットもある。起動時間と同様に、両者のシャットダウンにかかる時間を比較すると以下のようになった。

シャットダウン時間の比較
回数 東芝高速スタート設定時 通常
1回目 22秒 13秒
2回目 24秒 14秒
3回目 21秒 14秒
平均 22.3秒 13.7秒

 東芝高速スタートを設定すると「次回の起動準備をするため」(東芝)、シャットダウン時にかかる時間が通常より10秒ほど長くなる。急いでシャットダウンしなければならないときは通常のシャットダウン、1日の終わりにPCをシャットダウンする場合は高速スタートモードで、といったような使いわけもできる。

 ちなみに、スリープ/休止状態からの復帰時間も調べたが、それぞれ約2秒、約15秒だった。特にスリープ状態から指紋認証を含めて5秒程度でデスクトップが表示されるのは、使っていて気持ちがいい。

 参考として、妹の愛機となったStudio XPS 13の起動時間も計測した。主なスペックはOSはWindows Vista(64ビット版)、CPUはCore 2 Duo P8600(2.53GHz)、ストレージは500GバイトのHDDだ。パスワードはなく、ログインはユーザーのアイコンをクリックするだけで行える。デスクトップ表示までの時間と、Webブラウザが起動するまでの時間(Webブラウジングのために起動したと仮定)をそれぞれ3回ずつ計測した。

Studio XPS 13とdynabook R631起動時間の比較
回数 デスクトップ表示(R631) Webブラウザ起動(R631) デスクトップ表示(Studio XPS) Webブラウザ起動(Studio XPS)
1回目 20秒 30秒 65秒 145秒
2回目 23秒 33秒 70秒 125秒
3回目 23秒 32秒 65秒 130秒
平均 22秒 31.7秒 66.7秒 133.3秒

 dynabook R631と比較すると、Webブラウザが開くまでに約100秒の差がある。学生時代に「ノートPCは起動が遅くて、立ち上げるのが面倒だからあまり使わない」と言った友人に衝撃を受けたことを覚えているが、R631の起動を目の当たりにすると、一般的なノートPCの起動時間にイライラする気持ちが分かった。

photophoto Studio XPS 13のシステム画面(写真=左)。第1回目に登場した大学生OさんのLaVie Sでも起動時間を計測してもらったが、デスクトップ表示までに75秒、ブラウザが起動するまでに247秒かかったという。本人いわく「この起動時間に慣れていたが、他のPCを見たら認識が変わった」という(写真=右)

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