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» 2012年08月03日 16時30分 公開

MacBook Air追補編:新型MacBook Airはどれだけ熱い? サーモグラフィで新旧モデルを徹底検証 (2/3)

[後藤治,ITmedia]

動画再生程度の負荷では熱くならない新型MacBook Air

 次に1分間のQuickTimeファイルを30分間連続再生した後の結果を見てみよう。11インチモデルは、新型の最高点が31.7度とアイドル時と同等のレベルまで抑えられている一方、旧世代の2モデルはCPUを中心にキーボード奥から中央に向かって熱を帯び始めた。特にCTOで最高スペックにカスタマイズした2011年モデルは最高点が38.5度まで上昇している。指で触れて不快に感じるほどではないものの、はっきりと差が出た形だ。

 一方、13インチモデルも同様の傾向で、Ivy Bridge世代の最新型は動画再生程度の負荷ではほとんど発熱していないのが分かる。底面の温度はファンと排気口がある本体背面左(画像では右上)を中心に温度が上昇しているが、ひざの上に載せても熱くはなかった。なお、連続動画再生時でファンの音が増大したのは“全部入り”にカスタマイズした2011年モデルのみで、新型モデルは30デシベル前後に抑えられており、映画などを視聴する際にファンノイズが気になることはなさそうだ。

連続動画再生時の結果(キーボード面)。グラフは左から、11インチMacBook Airの2012年モデル(1.7GHz Core i5)、2011年モデル(1.8GHz Core i7)、2010年モデル(1.6GHz Core 2 Duo)。Ivy Bridge世代の最新モデルに比べて、旧機種はやや熱くなった。

連続動画再生時の結果(底面)。グラフは左から、11インチMacBook Airの2012年モデル(1.7GHz Core i5)、2011年モデル(1.8GHz Core i7)、2010年モデル(1.6GHz Core 2 Duo)。各モデルで発熱状況に違いはあるものの、排気口に直接触れなければ、ひざの上に載せても気になるほどではない

連続動画再生時の結果(キーボード面)。グラフは左から、13インチMacBook Airの2012年モデル(1.8GHz Core i5)、2011年モデル(1.7GHz Core i5)。クロックは最新モデルのほうが高いが、発熱は抑えられているのが分かる

連続動画再生時の結果(底面)。グラフは左から、13インチMacBook Airの2012年モデル(1.8GHz Core i5)、2011年モデル(1.7GHz Core i5)。動画再生程度の負荷では底面が熱くなることはなさそうだ

CTOで“大盛り”構成は発熱も考慮したい

 最後にベンチマークテストプログラムを30分間連続で実行したときの結果を見てみよう。この状況になるとさすがに全モデルでファンノイズが増大し、本体背面から風を切る音が聞こえ始める(負荷をかけ続けると、新型11インチモデルは40デシベル前後、新型13インチモデルは45デシベル前後に達する)。また、新型11インチモデルは熱源に近いファンクションキー周辺が40度を超え、旧世代の2モデルは45度前後まで上昇した。

 13インチモデルも同様の傾向だが、Sandy Bridge世代の旧型よりもIvy Bridge世代の新型のほうがキーボード面の温度は低いという結果になった(ただし、比較機種が多い長時間の評価で、測定中に室温が上昇してしまったため参考値として見てほしい)。なお、いずれのモデルも、手が触れやすいパームレスト部分の熱がそれほど上がっていない点は好印象だ。

 一方、底面の温度は、11インチと13インチの両モデルで、新型MacBook Airは40度を下回った。真夏の屋外で使ったり、排気口付近に直接肌が触れなければ、ひざの上に載せて使用しても特に問題はないだろう。ただし、CTOでCore i7(Sandy Bridge世代)にカスタマイズした旧モデルは45度近くまで上昇しており、はっきりと分かるくらい熱くなる。最新モデルではCTOオプションに2.0GHz Core i7(Turbo Boost 2.0時最大3.2GHz)も用意されているが、熱設計の面で余裕が少ない11インチモデルに搭載するのは避けたほうがいいかもしれない。個人的な印象では、標準の1.7GHz Core i5でも十分快適だし、モバイルPCをひざの上で使いづらくなるデメリットのほうが大きいと感じる。

ベンチマーク連続実行時の結果(キーボード面)。グラフは左から、11インチMacBook Airの2012年モデル(1.7GHz Core i5)、2011年モデル(1.8GHz Core i7)、2010年モデル(1.6GHz Core 2 Duo)。直下にCPUがあるキーボード中央奥を中心に熱を帯び、最高点で40度を超える。ただし、パームレストは熱くならないので不快さはない

ベンチマーク連続実行時の結果(底面)。グラフは左から、11インチMacBook Airの2012年モデル(1.7GHz Core i5)、2011年モデル(1.8GHz Core i7)、2010年モデル(1.6GHz Core 2 Duo)。排気口付近は熱くなるものの、ひざの上に載せて使用しても衣服越しなら問題のないレベルだ。ただ、Core i7(1.8GHz/最大2.8GHz)にカスタマイズした2011年モデルの結果を見ると、今回のモデルでCore i7(2.0GHz/最大3.2GHz)へのアップグレードを検討している人は、発熱面も考慮したいところ

ベンチマーク連続実行時の結果(キーボード面)。グラフは左から、13インチMacBook Airの2012年モデル(1.8GHz Core i5)、2011年モデル(1.7GHz Core i5)。クロックの低い2011年モデルよりも温度は低い。優秀な結果だ

ベンチマーク連続実行時の結果(底面)。グラフは左から、13インチMacBook Airの2012年モデル(1.8GHz Core i5)、2011年モデル(1.7GHz Core i5)。こちらも11インチモデルに比べて発熱は抑えられている

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