Apple、iOS責任者のスコット・フォーストール氏の退任と組織改変を発表

» 2012年10月30日 10時23分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleは10月29日(現地時間)、iOS担当上級副社長、スコット・フォーストール氏の退任を含む組織改編を発表した。ソフトウェア、ハードウェア、サービス間のコラボレーションを強化する目的という。

 フォーストール氏は2013年にAppleを離れる。それまでは、ティム・クックCEOのアドバイザーとして同社に留まる。フォーストール氏は1997年に故スティーブ・ジョブズ氏が立ち上げた米NeXTからApple入りし、Mac OS Xの立ち上げメンバーの1人でもある。一時期は次期CEOと見なされていたこともある。同氏はiOS 6の発表で、リリース後物議をかもした新マップを大々的に紹介した

 また、4月にリテール担当上級副社長に就任したばかりのジョン・ブロウェット氏が同社を去る。次のリテール担当上級副社長が見つかるまで、リテールチームはクックCEOの直属になる。リテール担当上級副社長の座は、ブロウェット氏が就任するまで、Apple Storeの生みの親とされるロン・ジョンソン氏が2011年6月に同社を去ってから空いていた。

 apple 1 スコット・フォーストール氏(左)とジョン・ブロウェット氏(右)

 両氏は既に、Appleの幹部プロフィールページから消えている。

 インダストリアルデザイン担当上級副社長のジョナサン・アイブ氏がヒューマンインタフェースも統括する。

 インターネットソフトウェア&サービス担当上級副社長のエディ・キュー氏が、Siriと(問題の)マップも統括する。

 8月にMacソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長に昇級したクレイグ・フェデリーギ氏が、Mac OSに加えてフォーストール氏に代わり、iOSの責任者になる。フェデリーギ氏もNeXT出身だ。

 8月にAppleに留まることを明らかにした元ハードウェア担当上級副社長のボブ・マンスフィールド氏は、新たに立ち上げるテクノロジーグループを統括する。このグループは、全社の無線関連チームと半導体チームを統合し、将来に向けた研究開発に従事する。

 apple 1 10人になったAppleの幹部

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月21日 更新
  1. 「こりゃ買えないわ」の声――ついに30万円突破の128GB DDR5メモリも (2025年12月20日)
  2. 3COINSで1万6500円の「10.1インチ タブレット」を試す 雑に扱える手軽さで、子供や大人の2台目に検討の価値アリ (2025年12月20日)
  3. Thunderboltがあればメイン環境を持ち歩ける? 「ThinkPad P14s Gen 6 AMD」と外付けGPUユニットを試してみた (2025年12月19日)
  4. 香港と深センのPC向けメモリ/ストレージ価格はどうなっている? 日本の状況と比べてみた (2025年12月19日)
  5. ナカバヤシ、小型トラックボールを内蔵した薄型ワイヤレスキーボード (2025年12月19日)
  6. PC版「ホグワーツ・レガシー」の無料配布が間もなく終了 累計販売4000万本突破、“ハリポタ”舞台のオープンワールド・アクションRPG (2025年12月18日)
  7. Steamで2025年最後の安売り「ウインターセール」開催中! 恒例の「Steamアワード」も投票開始 (2025年12月19日)
  8. 電源内蔵で配線がスッキリする「エレコム スイッチングハブ EHC-G08MN4A-HJB」が17%オフの4980円に (2025年12月18日)
  9. スマートホーム“ガチ勢”向け「SwitchBot AIハブ」を試す 映像内の“出来事”をトリガーに家電操作できるAIカメラ実現 (2025年12月15日)
  10. メモリは64GBキットを断念する空気感――128GBは何と20万円前後に (2025年12月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー