13.3型ワイドの液晶ディスプレイはIPS方式の液晶パネルを採用しており、解像度は1920×1080ドット(フルHD)。視野角は上下/左右ともに178度と広い。13.3型ワイド画面でのフルHD解像度は、画素密度が高いため、精細感が増し、高解像度の動画や写真、文字などを美しく表示できるメリットがある。
最大輝度は350カンデラ/平方メートルだ。室内で使う分には問題ない水準だが、表面は光沢仕上げの強化ガラスであるため、外光の反射や映り込みは少し気になる。
このディスプレイに10点マルチタッチに対応する静電容量方式のタッチパネルを搭載する。ディスプレイの表面には強化ガラスが張ってあり、液晶ディスプレイの画面とフレームがシームレスにつながっているため、画面の右端から内側に向けて指を滑らせ、チャームメニューを呼び出したり、アプリケーションを切り替えたりといった動作が自然に行える。

液晶ディスプレイは、10点同時のマルチタッチに対応した静電容量式のタッチパネルを備えている(写真=左)。IE10を開いてみた。Windows 8のスタート画面やWindowsストアアプリはタッチ操作を強く意識したデザインで、プリインストールするアプリケーションもタッチ操作に最適化したUIを採用している(写真=右)液晶ディスプレイのチルト角度は180度まで開くが、ディスプレイを開くと、110度でいったん止まるよう設計されている。これは、タッチ操作の際にディスプレイがぐらつかないようにするためだ。
ヒンジの固さや本体の重量にもよるが、ノートPCのディスプレイをある程度の力を加えて押せばディスプレイがぐらついてしまうことは多い。軽量なUltrabookならばなおさらで、これはタッチ操作を考慮したギミックといえる。110度という角度も画面をタッチしやすくちょうどいい。少し強めの力を加えれば、ディスプレイを110度からさらに深く倒せるし、180度近くまで倒せば、複数人で画面を見ながら使うこともできる。
キーボード部はわずかにくぼんでいる。キーボードは5段配列で、キーの数は72個。一般的なノートPCとは一部配置が異なるので注意が必要だ。半角/全角キーやDeleteキーの位置など、店頭で実際にタイピングして確認するのもいいキーボードは72キー配列を採用したアイソレーションタイプだが、一般的なキーボードと比べるとキーの配置が少し異なる。具体的には、最上段のファンクションキーが省かれ、Fnキーと数字キーの同時押しとなっていることや、半角/全角キーがCapsLockキーの右に配置していること、Deleteキーが最下段にあることなどが挙げられる。
主要キーのキーピッチは、19ミリの正方ピッチを確保する一方で、BackspaceやEnter、Shiftといった右端のキーについては、左のキーとの間にスペースがないほか、スペースキーと無変換/変換キーの3キーもつながっている。また、カーソルキーも縦のサイズが約9ミリと小さく、カーソルキーをよく利用するユーザーにとっては気になるかもしれない。
とはいえ、この配列も使っているうちに慣れてくるだろう。半角/全角キーが「A」の左側にあるので、楽に切り替えられるし、Enterキーが左隣のキーとくっついているからと言って、タイプミスをする場面もほぼなかった。ただ、Deleteキーが最下段にあることについては少し不便である。
スイッチの押し心地は柔らかく、キーストロークは約1ミリと浅いものの、キーボードの固定はしっかりとしており、キーを意図的に強く押し込まない限りは、たわむことはないので、軽い力で心地よくタイプできる。有機ELのバックライトを搭載しており、暗い場所ではキーが青く光る。
Aspire S7-391は、ホームポジションより少し右にずれた位置にタッチパッドを配置している。左右のクリックボタンが一体となっているタイプで、サイズは105(横)×65(縦)ミリとマルチタッチジェスチャーを行うには十分なサイズだ。
タッチパッドにはELANのドライバが導入されている。2本指での上下/左右スクロール、2本指の開閉による拡大/縮小、回転機能、3本指スワイプによるページ送りなどのマルチタッチジェスチャー機能が利用可能だ。


デバイスマネージャでAspire S7-391の構成を確認した。ストレージの詳細な情報が表示されなかったので、CrystalDiskInfoで参照したところ、SSDはLITEON製の「CMT-64L3M」だったCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.