“21:9”の超横長をどう使う?――3万円台で2560×1080表示の29型ディスプレイ「U2913WM」検証高コスパなIPSシネスコ液晶(1/3 ページ)

» 2012年11月30日 11時30分 公開
[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]

解像度2560×1080ドット、シネスコサイズのディスプレイ

photo デルの29型ワイド液晶ディスプレイ「U2913WM」。画面解像度は2560×1080ドット、アスペクト比21:9のシネスコサイズだ「U2913WM」

 昨今、コンシューマー向け液晶ディスプレイにおける一般的なアスペクト比は16:9だが、2012年11月にLGとデルがそろってアスペクト比21:9、解像度2560×1080ドットという“超横長”の液晶ディスプレイを発表した。

 シネマスコープサイズの映画コンテンツを全画面で視聴できるメリットはすぐ思いつくが、そのほかのメリットや実用性については、未知の部分が大きい。「映画以外に何か使えるの?」や「横に長すぎない?」といった意見が出てきてもおかしくない。今回はデルの29型ワイド液晶ディスプレイ「U2913WM」の評価機で、仕様や発色を確かめつつ、シネスコサイズの使い勝手をチェックしていこう。

 U2913WMの本体サイズは、U2913WMの本体サイズは699.8(幅)×194.2(奥行き)×358.7〜487(高さ)ミリ、重量は約7.71キロだ。表示サイズが対角73.02センチとなる21:9の横長画面を採用したため、ボディの幅は左右で各26ミリ厚のフレームも合わせて約70センチになり、横に広い設置スペースを必要とする。一方、奥行きは20センチを切っており、売れ筋の23型フルHD液晶ディスプレイと同程度の短さだ。

 スタンドの可動範囲は広く、画面位置の調整はスムーズに行える。ディスプレイ部の位置調整は上21度/下4度のチルト、左右各30度のスイベル、約130ミリの範囲で昇降が可能だ。画面を90度回転させて縦位置表示にする機能はない。スタンドを取り外してVESAマウント(100ミリピッチ)のアームを装着することも可能だ。ディスプレイのみの重量は5.76キロとなる。

photophotophoto スタンドの可動範囲は広い。ディスプレイを設置面近くまで下げることもできる

低消費電力のIPSパネルや豊富な映像入力を装備

 U2913WMの基本仕様を確認しよう。画面サイズは29型ワイド(アスペクト比は21:9)、最大解像度は2560×1080ドット、表面はノングレア(非光沢)仕上げ、バックライトはエッジライト方式の白色LEDだ。液晶パネルは広視野角かつ低消費電力のAH-IPS方式を採用し、視野角は上下/左右で各178度、消費電力は標準で32ワットとなる(最大で90ワット)。

 最大輝度は300カンデラ/平方メートル、コントラスト比は1000:1(ダイナミックコントラスト比200万:1)、応答速度は中間階調域で8msだ。最大表示色は約1670万色で、色域についてはNTSC比(CIE1976)で82%、sRGBの色域を99%カバーする。工場出荷時に個別に色補正を行うことで、色再現性を高めているとしている。

photophoto 解像度は2560×1080ドット(写真=左)。AH-IPSパネルを使用しており、視野角は広い(写真=右)

 映像入力端子はディスプレイの背面に配置する。端子はアナログRGB、DVI-D、HDMI(ver 1.4)、DisplayPort、Mini DisplayPortの5種類と充実しており、マルチストリーム用のDisplayPort出力も備えた。

 スピーカーは内蔵しないが、HDMIまたはDisplayPortから入力した音声を出力するための音声出力端子(ステレオミニ)を備えるほか、ディスプレイ下部に装着するオプションスピーカーのサウンドバー(AX510)用に、DC電源コネクタも設けている。また、U2913WMはUSB 3.0対応のハブ機能を有しており、スタンドの背面にアップストリーム×1、ダウンストリーム×2、左側面にダウンストリーム×2のUSBポートを装備する。製品には、デュアルリンクDVI-D、DisplayPort(Mini端子からフルサイズ端子に変換)、USB 3.0アップストリームの各ケーブルも標準添付される。

photophoto ボディのデザインはシンプルで、スタンドにはケーブルを通すための穴を備える(写真=左)。映像入力はアナログRGB、DVI-D、HDMI(ver 1.4)、DisplayPort、Mini DisplayPortの5系統。マルチストリーム用のDisplayPort出力も備える(写真=右)
photophoto 左側面にはUSBハブ用のUSBポートを2つ装備する(写真=左)。画面とフレーム部はシームレスにつながっており、表面硬度3Hのハードコーティング処理が施されている。電源がオフのときはフレームが目立たないデザインだ(写真=右、筆者撮影)

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