11月後半にNUC(Next Unit of Computing)に準拠した10センチ角のマザー「BLKD33217CK」と「BLKD33217GKE」がインテルから登場して話題を集めたが、先週はそれらを組み込んだベアボーンキットが登場している。ラインアップは2種類だ。
Thunderbolt対応のBLKD33217CKを組み込んだ「DC3217BY」は3万円強〜3万3000円前後、デュアルHDMI端子とギガビットLANが使えるDC3217IYEを載せた「DC3217IYE」は2万8000円弱〜3万円前後だ。どちらも週末までに初回入荷分を売り切るショップが複数あり、アキバ全体の在庫はやや品薄といえる。
2台のサイズは116.6(幅)×112(奥行き)×39(高さ)ミリで、65ワット供給のACアダプタを付属する。ドライブベイは非搭載だが、2基あるDDR3 SO-DIMMスロットにメモリを挿し、mini-PCI ExpressとmSATA兼用スロットにSSDを装着するなどして、OSをインストールすればPCとして利用できる。そのほか、マザーボードの仕様により、ハーフサイズのmini-PCI Expressスロットも活用可能だ。CPUがデュアルコアの「Core i3-3217U」で、チップセットがQS77 Expressなのも2台共通。
入荷したツートップ秋葉原本店は「VESAマウントブラケットも同梱しているので、液晶のウラに固定して一体型マシンが簡単に作れます。普通に構成して5万円程度でマシンが作れるので、Webブラウジングやメールのやりとりをするサブマシンを求めている人はちょうどいいモデルだと思います。外付けHDDをつなげばファイルサーバ的な使い方もできますしね」と評価する。
2台の売れ行きは、ショップによってバラバラだった。パソコンハウス東映は「実用面でいえば2基のHDMIとギガビットLANが使えるDC3217IYEで決まりですが、Thunderboltが試せる手ごろなマシンとしてDC3217BYに注目している方もいらっしゃいます。目的ごとに選択肢がきっちり分かれている印象ですね」と話していた。
そして、この2台を含めたNUC関連パーツの期待値がアキバ全体で高まっているのも見逃せない。新製品に対するユーザーの反響だけでなく、インテルの力を入れ方からヒットを確信している店員さんも少なくなかった。
インテルの気合いの現れといえるのが、「DC3217BY」と「DC3217IYE」の箱に仕掛けられたギミックだ。開けた瞬間に箱に固定されたセンサーが反応し、インテルのジングル(タン、タタタタン♪)が流れるようになっている。ドスパラ パーツ館は「お客さんがコレを買って中身を取り出すとき、そのときだけのためにこれだけ手の込んだ仕掛けを盛り込んでいるわけです。私はこういうの大好きですね。それだけインテルが力を入れているんだなあと実感しました」と笑っていた。
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