1月が終わりに近づくに従い、勢いを増して売れているのがアップグレード版の「Windows 8 Pro」だ。現在は新規インストール向けのDSP版Windows 8 Pro(1万5000円前後)よりも半額以上安い6000円弱の値が付けられているが、これは発売時から優待価格が続いているため。
2月1日から通常価格に戻り、2万6000円前後で流通するとみられている。某ショップは「2月からの正確な価格はまだ分かりませんが、現在流通しているパッケージは一旦回収されて、新規のPOSコードをつけた通常価格版に切り替わるようです」と話していた。
あと数日で価格が4〜5倍になるとあって、多くのPCパーツショップでは駆け込み需要が発生している。「何しろ2万円くらい上がると言われているので、1月に入ってからずっと売れ行きが加速しています。問い合わせも多くいただいていて、在庫がかなり薄くなっています」(ZOA秋葉原本店)、「呼び込みでもうすぐ通常売価に戻ることを伝えると、えっと振り返る人がたくさんいます。まだ気付いていない人も含めた潜在的な駆け込み需要はかなり大きいと思います」(PC DIY SHOP FreeT)といった声が聞こえた。
これに加えて、昨年6月から続いている、Windows 7搭載PCに対する「Windows 8優待購入プログラム」も同時期の1月31日に終了する。この期間に購入したWindows 7搭載PCや、Windows 7構成の自作マシンは1200円でWindows 8 Proへアップグレードが可能だが、2月1日以降の購入では適用されない(アップグレードの申し込み自体は2月28日まで受け付けている)。
このため、アップグレード版「Windows 8 Pro」に次ぐ駆け込み需要が起きている。ツートップ秋葉原本店は「円安の影響で多少値上がりしていますが、今のうちにWindows 7が欲しいという問い合わせは多くいただいています。将来のアップグレードを考えているなら、確かにいまのうちが狙い目ではありますし、私も個人的に購入しようか迷っているところです」と話していた。
優待で買える週末は、今日と明日を残すのみだ。
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