マウスコンピューターは4月2日、11.6型のWinodws 8搭載タブレット「LuvPad WN1100」を発表、4月8日より販売する。価格は5万9850円。AMDの低消費電力APU「Z-60」(1GHz/2コア/2次キャッシュ1Mバイト)を採用し、1920×1080ドット表示に対応するIPS液晶を採用しながら、6万円を切る価格に抑えているのが特徴だ。
そのほかの基本スペックは、メモリが2Gバイト(DDR3L-10600)、ストレージが128GバイトSSD、ディスプレイが10点マルチタッチ対応の静電容量式11.6型IPS液晶(1920×1080ドット)、統合グラフィックスコアはDirextX 11に対応するRadeon HD 6250(275MHz)となる。
センサー類は、加速度センサーと照度センサーを内蔵。本体前面に100万画素Webカメラを搭載し、ネットワーク機能として、IEEE 802.11 a/b/g/n対応無線LANとBluetooth V4.0 + LEを備える。インタフェースは、左側面にMicro HDMI、ヘッドフォン/マイク、右側面にMicro USBを搭載。USB−micro USB変換ケーブルも付属する。
本体サイズは、296(幅)×191(奥行き)×10(高さ)ミリ、重量は約810グラム。7.4ボルト/4700ミリアンペアアワーのリチウムポリマーバッテリーを内蔵し、約5.5時間のバッテリー駆動が行える。OSは64ビット版Windows 8で、BTOメニューにより8 Proへのアップグレードも選択できる。なお、付属ソフトとしてCyberlink の「YouCam 5」やピクセラ「StationTV Link」、ジャストシステムの「ATOK 2013 90日体験版」などがプリインストールされている。
まずは写真で「LuvPad WN1100」の外観を見ていこう。
外装はマットなブラックで統一され、背面右上に「MOUSE COMPUTER」ロゴ入りのシルバープレートをはめ込んだシンプルなデザインだ。背面の塗装はラバー調で、細かい格子パターンが描かれており、本体をホールドした際の滑り止めとして具合がいい。ボディ側面はわずかに凹型のカーブで処理され、やや丸みのある電源や音量調節ボタンもつや消しの黒で塗装されている。最初に手に持った印象としては、高級感とまではいかないまでも丁寧な作りだと感じた。
1ワット+1ワットのステレオスピーカーは本体両側面に配置されている。実際に音を鳴らしてみたが、ボディが震えるようなことはない。ただ、本体を両手でホールドすると、手のひらがスピーカーをふさぎやすい位置になるのは少し気になった。また、動画視聴をしつつ“ながら作業”をするのに適した充電スタンドも用意してくれるとよかったと思う。
Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは、プロセッサが2.7と最も低く、メモリが4.9、グラフィックスが3.7、ゲーム用グラフィックスが5.4、プライマリハードディスクが7.4となった。さすがにAtom Z2760(1.8GHz)を搭載するWindows 8タブレットと比較するとプロセッサのスコアは低いが、グラフィックスは悪くない結果で、SSDのレスポンスも良好。写真/動画閲覧などのメディアブラウザ用途では待たされる印象はない。ちなみに、評価機に搭載されていたSSDは、東芝製「THNSNW128GMCP」だった。
基本システムにZ-60を採用するため、ややもっさりとした印象はあるが、Web閲覧や動画の視聴程度の用途であれば問題なく利用でき、バッテリー駆動時間も公称約5.5時間と許容範囲。それよりもフルHD対応のIPS液晶を搭載しつつ6万円を切る価格設定に魅力を感じる。Windows 8搭載タブレットの有力な選択肢の1つとなりそうだ。
詳細なレビューは後日掲載したい。
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