スマートデバイスは、なにより使いたいときにさっと使える手軽さが魅力。特に、スマートフォン以上の見やすさや操作性、PC・10型クラス以上のタブレットにはない携帯性を両立する7型クラスのタブレットは、なおさら機動力=バッテリー性能が求められる。
今回はバッテリー実動作時間と起動時間横並びで比較しよう。改めて比較した機種は以下の通りだ。
まずは起動時間から。電源オフの状態から起動が完了するまで、いわゆる「コールドスタート」時の起動時間を測定する。テストでは電源ボタンを押し、ロック画面が表示されるまで、ストップウォッチで計3回測定。うち1回はバッテリー実動作時間テストのあと、──バッテリーがカラになったの状態から起動する際の時間を計測したものも含めた。3回の平均値から小数点以下を切り捨て、秒単位での値とした。
メーカー/販売 | 製品名 | 起動時間(秒) | OS(検証時) |
---|---|---|---|
アップル | iPad mini(Wi-Fiモデル) | 約26秒 | iOS6.1 |
Amazon | Kindle Fire HD 7 | 約31秒 | Android 4.0 ベース |
エイサー | ICONIA TAB A100 | 約38秒 | Android 3.2 |
NTTドコモ(NEC) | MEDIAS TAB UL N-08D | 約25秒 | Android 4.0 |
NTTドコモ(NEC) | MEDIAS TAB N-06D | 約40秒 | Android 4.0 |
NTTドコモ(Samsung) | GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E | 約27秒 | Android 4.0 |
Google(ASUSTeK Computer) | Nexus 7 | 約26秒 | Android 4.1 |
KDDI(シャープ) | AQUOS PAD SHT21 | 約23秒 | Android 4.0 |
GEANEE | GEANEE ADP-704 | 約25秒 | Android 4.1 |
GEANEE | GEANEE ADP-705W | 約37秒 | Android 4.0 |
東芝 | REGZA Tablet AT570 | 約26秒 | Android 4.0 |
ドスパラ | DOSPARA TABLET A071-D15A | 約25秒 | Android 4.1 |
パナソニック | BizPad JT-H580VT | 約30秒 | Android 3.2 |
Mobie in Style | edenTAB | 約40秒 | Android 4.0.3 |
レノボ・ジャパン | IdeaTab A2107A | 約35秒 | Android 4.0 |
※並びはメーカー/販売名で五十音順 |
もっとも遅い機種も40秒ほどということで、かつてAndroid 2.x時代までのスマートフォンの一部やWindows XP時代のPCのように1分単位で待つ必要はなくなっている。スマートデバイスはパッと復帰するスリープで運用するので、完全な電源のオン/オフや再起動を行う機会はPCと比べれば極めて少ないが、起動時はことさら“すぐ使いたい時”だ。速いに越したことはない。
最も高速だったのはKDDI「AQUOS PAD SHT21」で、平均23秒だった。AQUOS PAD SHT21は省電力性能に優れるといわれるIGZOディスプレイを搭載する機種で、前回行ったパフォーマンステストでも優秀なスコアを示している。基本性能の高さはこういう部分にも生きてくると仮定できる。
次点はNTTドコモ「MEDIAS TAB UL N-08D」、GEANEE「GEANEE ADP-704」、ドスパラ「DOSPARA TABLET A071-D15A」の平均25秒。なお、30秒以内に起動するモデルは全体の5割(8機種)だった。
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