前年比20%超成長でシェア急拡大のデル、新ビジネスPC投入で“逆襲の第2章”へ新Ultrabook「Latitude 7000」シリーズが登場(1/2 ページ)

» 2013年09月13日 00時45分 公開
[池田憲弘,ITmedia]

 デルは9月12日、ビジネス向けノートPC「Latitude」シリーズ、およびワークステーションの「Precision」シリーズの新製品を発表した。2013年9月13日に直販サイトで販売を開始する。

 ラインアップは、Ultrabookの「Latitude 7000」シリーズ、価格を抑えたスタンダードノートの「Latitude 3000」シリーズ、モバイルワークステーションの「Precision M4800/M6800」、デスクトップ型ワークステーションの「Precision T3610/T5610/T7610」だ。

Latitude史上最軽量のビジネスUltrabook「Latitude 7000」

photo 14型ワイド液晶ディスプレイを搭載するUltrabook「Latitude 14 7000」

 Latitude 7000シリーズは、12.5型ワイド液晶ディスプレイを内蔵する「Latitude 12 7000」および、14型ワイド液晶ディスプレイの「Latitude 14 7000」の2モデルを用意する。CPUやストレージ、ディスプレイなどのカスタマイズに対応しており、厚さはそれぞれ20、21ミリに抑えた。タッチパネルを搭載する構成ではUltrabookの要件に当てはまる。薄型のボディでありながら、米軍調達基準「MIL-STD-810G」を満たす堅牢性も備えた。

 第4世代Coreプロセッサー・ファミリーのCPUを内蔵しており、vPro対応のCPUも選択可能。メモリ容量は2Gバイト〜4Gバイト(DDR3-1600、2スロット)に対応する。12.5型ワイドの液晶ディスプレイはノングレアパネルを採用しており、1366×768ドットまたは1920×1080ドット表示を選べる。

photophotophoto Latitude 14 7000のキーボード。なお、12.5型モデルのLatitude 12 7000はポインティングを搭載しない(写真=左)。Latitude 12 7000とLatitude 14 7000のサイズ比較(写真=中央)。タッチ非対応モデルの天面はアルミニウム(シルバー)に、タッチパネル搭載モデルの天面はカーボンファイバー(ブラック)となる(写真=右)

 インタフェースはUSB 3.0×3(うち1基は電源オフ時の給電に対応)、HDMI出力、ギガビットLANポート、SDメモリーカードスロット、Mini DisplayPort出力、ヘッドフォン出力、Webカメラなどを備え、無線LANとBluetoothも利用可能だ。バッテリーはユーザーによる着脱に対応する。

photophoto Latitude 14 7000のインタフェースをチェック。左側面には機内モードのオン/オフを切り替えるボタンを配置し(写真=左)、右側面にUSB 3.0、SDメモリーカードスロット、ヘッドフォン出力、Mini DisplayPort出力を備える(写真=右)
photophoto 前面にインタフェースはなく(写真=左)、背面には有線LANポート、USB 3.0×2、HDMI出力とインタフェースが集中している(写真=右)。12.5型と14型で本体搭載インタフェースの種類は同じだが、配置はやや異なる

 本体サイズと重量(最小構成時)は、12.5型モデルが310(幅)×211(奥行き)×20(厚さ)ミリで約1.3キロ、14型モデルが337(幅)×231(奥行き)×21(厚さ)ミリで約1.58キロ。Latitude 12 7000とLatitude 14 7000の構成と価格の一例は以下の通りだ。

Latitude 7000の価格例
モデル Latitude 12 7000 Latitude 14 7000
ディスプレイサイズ 12.5型ワイド 14型ワイド
CPU Core i5-4300M(2.6GHz/最大3.3GHz、vPro対応)
メモリ 4Gバイト
ストレージ 128GバイトSSD 500GバイトHDD
解像度 1366×768ドット
グラフィックス Intel HD Graphics 4600
価格(税込み) 13万9980円 14万9980円

Latitude史上最安のスタンダードノート「Latitude 3000」

photo Latitudeシリーズの中ではエントリーモデルとなる「Latitude 3000」

 Latitude 3000シリーズは、14型ワイド液晶ディスプレイを内蔵する「Latitude 14 3000」および、15.6型ワイド液晶ディスプレイの「Latitude 15 3000」の2モデルを用意する。こちらはUltrabookのLatitude 7000とは異なり、光学ドライブを搭載するほか、外部グラフィックス(GeForce GT 740MやRadeon HD 8730など)を搭載する構成も選択可能だ。

 CPUやストレージ、メモリのカスタマイズはLatitude 7000と同様だが、SSDのメニューは用意しない。タッチパネル内蔵ディスプレイを選択でき、インタフェースはUSB 3.0×2、USB 2.0×2、ギガビットLAN、アナログRGB出力、ヘッドフォン出力などが備わる。

photophotophoto キーボード面。テンキー入りの6段配列アイソレーションキーボードを採用した(写真=左)、インタフェースは左側面にUSB 3.0×2、USB 2.0、アナログRGB出力、ヘッドフォン出力を(写真=中央)、右側面にUSB 2.0と光学ドライブを配置する(写真=右)

 本体サイズと重量(最小構成時)は、14型モデルが346(幅)×245(奥行き)×25(厚さ)ミリで約1.97キロ、15.6型モデルが376(幅)×259(奥行き)×25(厚さ)ミリで約2.22キロ。Latitude 14 3000とLatitude 15 3000の構成と価格の一例は以下の通りだ。

Latitude 3000の価格例
モデル Latitude 14 3000 Latitude 15 3000
ディスプレイサイズ 14型ワイド 15.6型ワイド
CPU Core i3-4010U(1.7GHz)
メモリ 4Gバイト
ストレージ 500GバイトHDD
解像度 1366×768ドット
グラフィックス Intel HD Graphics 4400
価格(税込み) 9万4980円 9万4980円

ワークステーションの「Precision」はCPUを“Haswell”世代に刷新

 デスクトップ型のワークステーションは「Precision T3610」「Precision T5610」「Precision T7610」の3機種をラインアップ。好評だったという既存モデルのボディデザインを引き継ぎ、CPUやグラフィックスカードを刷新した格好となる。Xeon E5-2600 v2や、最新のNVIDIA Quadro/AMD FireProを搭載する。主な仕様と価格は以下の通りだ。

Precision デスクトップ型新製品の価格例
モデル Precision T7610 Precision T5610 Precision T3610
CPU Xeon E5-2603 v2(1.8GHz) Xeon E5-1607(3GHz)
メモリ 8Gバイト(ECC対応) 4Gバイト
ストレージ 500GバイトHDD 1TバイトHDD
グラフィックス Quadro K600 FirePro 2270 Quadro NVS310
価格(税込み) 38万1045円 27万4995円 19万9980円
photophotophoto Precision T3610(写真=左)。背面から電源ユニットを着脱できるなど、メンテナンスのしやすさは従来モデルから引き継ぐ特長の1つだ(写真=中央)。最上位モデルのPrecision T7610は前面からストレージの着脱が行える(写真=右)

 ノート型のワークステーションは「Precision M4800」「Precision M6800」の2製品。ともに従来モデルからCPUを第4世代Coreプロセッサー・ファミリーに刷新した。今回の新モデルでは、Precision M4800のカスタマイズに3200×1800ドット表示の高解像度な液晶ディスプレイを追加したのがポイントだ。主な仕様と価格は以下の通り。

Precision ノート型新製品の価格例
モデル Precision M4800 Precision M6800
ディスプレイサイズ 15.6型ワイド 17.3型ワイド
CPU Core i7-4800MQ(2.7GHz/最大3.7GHz) Core i5-4200M(2.5GHz/最大3.1GHz)
メモリ 8Gバイト
ストレージ 500GバイトHDD
グラフィックス Quadro K1100M FirePro M6100
価格(税込み) 24万9980円 23万7980円
photo Precision M4800とPrecision M6800。17.3型モデルのPrecision M6800は、ボディカラーがレッドの上位モデル「Cover edition」を用意する
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