同日行われた発表会では同社 エンドユーザーコンピューティング統括本部 統括本部長のデイビッド・デン氏が、ビジネス向け製品におけるトレンドを説明した。
2013年第2四半期(4月〜6月)の国内PC出荷台数において、ほとんどの国内メーカーが個人向け製品を中心に出荷台数が減ったのに対し、デルは前年同期比で20.4%もの成長率を達成した(IDC調べ)。これは同社のビジネス向けPCが前年同期比25.2%増と躍進したのが大きい。同社のシェアは11.5%に増え、日本HPを抜きメーカーシェアは4位に浮上している。
デン氏は「ユーザーの声を取り入れ、時代に合ったマシンやサービスを提供してきた結果」とこれを評価し、今後もシェア拡大を目指すとアピールした。Windows XPのサポート終了期限が迫りつつある今、法人向けPCは買い替え需要が伸びているが、こうした移行こそ「デルの強みが最大限に発揮できる分野」とデン氏は強調する。
昨今のデルは、PCベンダーとしてのイメージを脱却し、自社をデバイスからサービス、ソリューションまで展開するトータルソリューションプロバイダを目指すとアピールしている。デン氏はアプリケーションのコンフィグレーションサービスや、OS移行の自動化ソリューションなどを紹介しつつ、「企業のIT部門における運用管理を楽にしたり、情報漏洩リスクを低減できる」と自社サービスのメリットを挙げた。
今回の新たに投入したLatitude 7000およびLatitude 3000は、それぞれ今まで同シリーズがアプローチできていなかったユーザー層を狙った製品だ。「UltrabookのLatitude 7000は外出が多いモバイルPCのヘビーユーザーに、スタンダードな仕様が特徴のLatitude 3000は、オフィス内での作業が中心となるユーザーに高い生産性をもたらすマシンとして投入した」(同社 クライアント製品&ソリューションマーケティング本部 マーケティング マネージャー 金 秦英氏)という。デン氏は今回の新製品投入で「(第2四半期の躍進に続く)デル逆襲の第2章がスタートする」と自信を見せた。
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